老兵の半生(平成の大不況1)

2008年年明けとともに、なにやらアメリカで金融不安
の火がくすぶりはじめたのですが、あまり気にも
とめず過ごしてきましたし、新聞、テレビでも
大きく報道されることもなく、われわれ製造業の
中小企業にとっても、不況の影響もありませんでした。
私どもの仕事は、装置産業で、メーカーが設備計画を
することによって、受注できる仕組みになっています。
大体三ヶ月~四ヶ月のスパンで、設計、加工、組み立て
設置を行います。
常に三、四ヶ月先のメーカーの生産計画を
伺い知ることが、できます。
それによって、業種による好況、不況が、多少判断
できる状況にあると思っています。
お得意様も、設置先も全国、あるいは世界各国に
及ぶこともあり、それゆえ業種ごとの経営戦略等
もおぼろげながら、想像でき、また
私どもの装置は、他業種にわたっていますので
業種、業種によっての四半期先の増産、減産計画が
多少なりとも予測できます。
今年は少しおかしいぞ、そう思ってきたのが
七月に入ってからでした。関東地方の金型業の
業者の中で、受注が減ってきたとの一報を受けたのです
普段なら、クリスマス商戦なり、年末商戦を控えて
新製品の開発のため、金型受注は増えなくては
ならない時期なのです。時を同じくして新潟地区でも
同様の情報です。
(大不況2)につづく

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