草木塔の郷　DENTAKUJI なあまず日記

著者　玄侑宗久　　（文春新書　文藝春秋社）

そうです、坊さんも悩んでおります。
この本は、月刊『寺門興隆』（興山社発行）という、言ってみれば業界誌?!に連載されていたお悩み相談をまとめたもので、相談者のほとんどはお坊さんである。

日頃、私が抱えている問題や、檀家の方に質問される内容がたくさん含まれています。
他人事ではありません。

いまや、和尚さんでもきちっと教えることができないことが、世の中にはたくさんある。
社会的な制度が変わったり、自然や社会の環境が同じではないし、国際化もしている。

だから、お坊さんの悩みは、世の中、社会全体の悩みといっても差し支えないのだろう。

この頃は、私のように少々若い坊さんに、尋ねやすいと感じるのか、いろいろな方から雑談の中でも、法事の席などでも、お寺のこととか仏事のことを様々尋ねられる機会が多くなっている。

例えば…
これからお墓をどうすればいいのか（夫婦両方の親の墓の問題、宗旨が違ってる、永代供養のこと・・・）

ペットをどのうに葬ればいいのか（人のお墓に埋めてよいのか？、ペットも成仏するのか？）

法事やお葬式はしなければ成仏できないのか（やらないでもいいのか、お布施はどのくらいすればいいのか）

などなど、例を挙げればきりがありません。

「昔からそういうものだから」というのでは、説得力がありませんし、今はそれで済むものではありません。
でも、昔からしてきたことには、何かしら理由がある。
そこら辺にも目を向けて、相手と向き合って、本質的なことを話し合っていきたいと思うのです。

必ずしも、世間的に正しいとか、理屈でわかることだけではなかったりします。

だからこそ、お寺という世間とちょっと違う空間があり、お坊さんという存在する意義があるのだと著者は述べています。

この著者は、そこらへんのところを、なかなか良い呼吸で説法しているなぁと感じるのだ。

2010.07.15：あら：コメント(0)：[メモ/お寺の本だな]

「草木塔との語らい」２０１０

今年も、田沢コミュニティセンターで開催します。

森の仲間ネットワーク、田沢コミュニティセンターの共催です。

田沢の草木塔を３ケ所見学。
見学後、コミセンにて、仙道富士郎氏（前山形大学学長）の講演会を開きます。
講演会後、「おいたま草木塔の会」の設立総会を行います。
総会後、参加者による交流会の宴を催します。

準備は着々と進められており、演題も書いていただきました。

今のところ、参加者は７０名ほど。
田沢コミセン前のでっかい向日葵が首を長くしてお待ちしておりますよ^^；

お問い合わせは、田沢コミュニティセンターへ

℡　０２３８－３１－２１１１

2010.07.15：あら：コメント(0)：[メモ/イベント情報]

満中陰

おはようございます。
今朝から温度が上がり、蒸し暑い午前を迎えている田沢です。
皆様のところではいかがでしょうか。

さて、一昨日、伯母の四十九日を迎えました。
故あって、私のお寺に中陰の檀を整え、供養してきたのです。
亡くなった日から、七日ごとに供養し、四十九日にようやく私たちの世界から、仏様の世界に行かれたことになります。

インドでは、新しい別の命に生まれ変わる日という言い伝えになっていたようです。
仏教は、インドから中国、朝鮮を経て、その国の文化や風習を取り入れ、日本に伝来して、さらに日本的な仏教に変わってきています。

魂の存在。
仏様の世界。
新しい命への転生。

そうなのだろうという願いと信によって成り立ちます。

ただ、私も他の誰も、そこから帰ってきて証明してくれませんし、できません。

ですから、和尚である私は、魂という物が存在し、死によって大きな命の源に帰り、いずれ新たな命として繋がってゆくのだ、という意味を込めて儀式を行います。

昨日、檀を片づけました。
位牌をお寺の位牌檀にお納めし、田沢寺の他の檀家さんと一緒に祀られます。

一般的には、四十九日に忌明け法要を行い、会食などをする場合が多いようです。
この度は、お葬式の日に済ませています。
これは、方便なのです。
今は、なかなか忙しかったりして、その日に集まっていただくことが難しくなっていますからね。

お寺でお経をおあげし、お墓参りをして、忌明けとなりました。

今でも、家庭では、この日まで家の仏壇の扉を閉じ、神棚に白い紙を張っておくという風習があります。
そして、四十九日が過ぎたら、晴れてお参りを再開するというわけです。

伯母も成仏してくれたのではないかぁ。
いやいや、ちょっと想いを残しているのでは…。
思いを残しているのは私かも…。

とにかく、忌明けしました。

2010.07.15：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

50,000アクセス　ｖ＾＾ｖ

夕暮れてきました。
こんばんは、雨がしとしとと降る田沢です。
昨日ほどではないけど、涼しいですね。
皆様のところではいかがでしょう。

さて、このブログを始めてから、２年半。
今日、アクセス数が五万を超えてました。

２００８年の２月から約半年は休眠状態で、１１月から実質始まってます。
それからも、トボトボとぼとぼと、身の回りのよしなしごとを書き連ねてきました。
とても、こんな日常を面白がって読んでくださっている皆様、ありがとうございます。

時々誰に向かって書いているのかよくわからなかったりして、自己満足？！ま、それでもいいか、と思うこともありです。

お寺という、ちょっとだけ？！普通と違う生活をしながら、どんなことを考えているのか…。
田沢という山里で、どんな暮らしをしているのか…。
まだ書き続けてみたいと感じます。

あいかわらず外は雨が降っています。
猫も、軒先で雨宿りして、何かを見て（いるように）佇んでいます。

私、和尚も、何か考えて（いるみたいに）佇みつつ、今おりまする。

2010.07.14：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

１３日のお弁当

○ご飯に梅干し
○卵焼き
○魚の照り焼き（名前をわすれた^^；）
○ピーマンピリ辛炒め

　珍しく、焼いてあるお魚を買ってみました。
　けど、名前を忘れました。

　ピーマンは、わが畑のは、毎日収穫するのはもうちょうっと時間がかかるかなぁ。
　炒めすぎないように、短時間でサッと、です。
　季節の野菜は美味しいですね。

2010.07.14：あら：コメント(0)：[メモ/和尚の嫁　日記]

今年初バーベキュー

あいかわらず、はっきりしないお天気。
西日本の集中豪雨の被害を聞くと、たいへんなことだと感じます。
少々涼しいぐらいは我慢できますものね。

それにしても、昨夜は星空でした。

それで、恒例の小学校時代の恩師宅でバーベキュー。
いつも同じような顔触れに、相方を連れたり子連れだったりしてワイワイと。

同級生は、みんな半世紀に達する（達し９、あちこち具合が悪くなっていたり、そんなわだいになります。

けど、先生もふくめて、まだまだこれからやりたいこといっぱい。

元気でまいりましょう。
次回は、「痩せたな！」って言われるようにしとこう^^；

2010.07.13：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

選挙　投票管理者体験

おはようございます。
昨日から、ずいぶんと涼しい風が吹いていますね。
皆様のところではいかがでしょうか？

昨夜の田沢は星が降るような夜空。

参議院選挙の結果が出て、昨日一日、話題になっていましたね。

選挙結果はともかく、その選挙の投票管理者になって、日曜日は、一日投票所にいました。

それにしても、一日が長いですなぁ～。

朝、６時４０分に投票所に行き、投票事務者と準備と打ち合わせを行います。
７時に「ただいまから田沢第一投票区投票所を開きます」と宣言します。
あとは、ひたすら椅子に座って、投票に来た方々を見守るだけです。

田沢コミセンの中にはの花壇に、今年もアスチルベがきれいに咲いております。
その向こうに、かぼちゃが元気よく弦を延ばしています。

田沢の人の顔は、仕事柄よく知っているつもりですけど、こうしてみると知らない人もずいぶんいるものです。

同じ立会人の人と「あの人は誰だっけ」と、小声で聞いたり教えたりしてます。

相方㋗に届けてもらった遅めの朝食のおにぎりをパクついてみたりします。

よ～く知った方々が「お～、今回からは場所変わったなぁ、あはははは^^」
「んだんだ、あはは^^；」なんて言葉を交わして行かれます。

昼食は天丼。
これ、自腹です^^；
みんねで、出前を取ります。

今回の選挙から、ちょこっと変わったとこがあります。
その一つが、投票所の入場券が一枚のはがきに一家族分付いてきて、それを切り取って一人一人持ってこなければいけないのです。
はがき一枚まんまもって来る人が多く、受付で職員が手伝って切り取るケースが多かったようです。
ちょっと、切りにくかったですもんね。

それに、いままで支給されていた夕食が廃止されたこと。

午後８時までの投票なので、前回の選挙まではお弁当があったのです。
けど、今回からはなし。
やっぱり、腹が減りますね。

この変更は、両方とも経費節減なんでしょう。
はがきを一人一枚より、郵便料金がかなり安くなる。
お弁当は言うまでもないです。

さて、午後から出足が鈍りました。
こうなると、かなり時間が長く感じます。

・・・で、７時４５分に最後の投票者が投票を終え、そのまま終了。

「午後８時になりましたので、田沢第一投票区投票所を閉鎖します」と宣言します。
お疲れ様でした＾＾；

けど、まだ終わりじゃありません。
今度は投票箱を持ってもう一人の方と、開票所の市営体育館まで運びます。
タクシーがさしむけられ、送り迎え。

体育館前は、米沢中のタクシー全部集まってきたみたいな様子です。

人でごった返している体育館の受付で、投票箱を引き渡し、投票事務者の手続きを終えて終了。
また、タクシーで戻り、午後９時。
約１４時間の役目が終わった。

長がった～。
んでも、まぁ、いろいろ知らなかったことがいっぱいあっておもしゃがった。

2010.07.13：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

リストランテ　喜右ェ門　さん

結婚お祝の会食会をいたしました。
土曜の夕刻から、１３人で貸し切りでお願いできました。
コース料理で、パスタとメインディッシュとデザートを選べます。

もちろん、美味しいワインがあります。
けれども、暑かったので生ビールが^^；

食べるのと、おしゃべりに夢中で、一つ二つ撮るのを忘れてしまいました。
ワインも^^；

美味しかったですよ。
それに、シェフはじめお店の皆さん、親切に対応いただきました。

2010.07.12：あら：コメント(0)：[メモ/はらぺこ日誌]

結婚を祝う会

ミニコミ誌「ほんきこ。」の仲間の一人の結婚を祝う会を催しました。

十三人の、ささやかな会ではありましたけれど、お気に入りのリストランテ「喜右エ門」さんで、会食をしつつ、久々に集まった仲間とおしゃべりに花を咲かせました。

お二人をお迎えする前に、入念かつテキトーな打ち合わせ中。

開会から、記念品贈呈、二人のご挨拶と続きます。

そして、幹事の相方㋗のお祝いの言葉。
昔書いた文章を読んで、なかなかウケていましたぞ。

記念写真を撮り、いざ乾杯へ！

ということで、夜は更けてゆくのでした。

お二人の幸せを祈ります。

喜右エ門さん、ありがとうございました。

2010.07.12：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

ひやむぎ

こんにちは。
どんよりとした曇り空の田沢です。
午後から大雨の可能性ありという天気予報ですが、皆様のところではいかがでしょうか？

画像は、金曜日の昼食。
お昼、友人のＳさんが来宅したので、ご一緒にというわけで＾＾
といっても、冷麦なんですけどね^^;
我がお寺では、檀家さんから頂戴した麺類で生き延びております^^;

それにしても、夏の暑い時は、乾麺を茹でてキュッと冷やした冷麦はいいですな。
いくらでもつるつると入ってきます。

暑ければ暑いほど美味く感じる＾＾

今日はどうでしょうねぇ。
風が涼しいような感じがします。

2010.07.12：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

暑気払い

こんにちは。
少し曇ってきている田沢です。

さて、一昨日、山の中の林道を車で走っていたら、木の切り出しで泥っ泥に、こったこったになっている場所があり、もう、愛車は泥まみれになってしまいました。
いつもは、夕立が降ってこないかなぁ、っていう感じでいるんですけど、さすがに自分で洗車することにしました。

その横で、野良ねごがのんびりと横たわって寝ています。
蒸し暑いし、陽のあたるところを避けております。

じつは、間もなく雨が降り出したんですね。
きっと、やつは雨降るのになぁ、なんて感じてたんじゃないかなぁ^^；

洗車をすると雨が降る。
はい、いつものことです。

夜、あまりに暑いので、カレーを食べて暑気払い。

というわけで、ココナツミルクカレー。
茄子とピーマンと鶏肉とココナッツミルク。
相方が言うには、市販のカレーペーストが恐ろしく辛くて、台所が南蛮いぶし状態になって、ゴホンゴホンと息苦しくなったそうです。

そのため、いっぺんカレーを洗い流して作りなおしたんですね。

結果、とてもいい感じで美味しいカレーになりました。

暑いときは、辛くて熱い食べ物で暑気払い、これがいいですね。

家の猫たちも、縁側で夕涼みしておりました。

2010.07.10：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

天の罰

昨日８日は、大荒沢不動尊の登拝日。

午前中プチお精進をして、参拝です。

昔から、大荒沢のお不動様に参拝する時は…ということで、田沢の人に言い伝えられて来ていることがあります。

なまぐさを食べていかない。（肉・魚・卵といったもので、材料として使われているものもふくむ）
身内に不幸があった場合、一定期間お参りをしない。（概ね四十九日まで）
女性は産後、または整理中は遠慮する。

などなどであります。

もう、「今時こんなことっ！」て叱られそうであります。

現代では、所謂、忌避という考え方はだいぶ緩くなってきていると思います。
不浄という観念が、昔と今とではかなり違ってますからね。

ただ、私は（私の家族も）、登拝に際して肉・魚・卵は食しないと言いうことを一応の約束事としています。

田沢の多くの人々特に山仕事をしている人に、篤い信仰を得ていました。
山に入って天候が急変したり、ちょっとした事故があると、「誰が、なまぐさしてきたんでねぇが！」って言って、「中に、じつは朝、卵食ってきてしまった…」などということがあったそうです。

さて、昨日お堂に行ってみると、鍵が壊されて、入口の扉が開いている状態になっていました（ーー；
中を確かめると、幸い、いたずらやご本尊様がなくなってたりはしてません。
お賽銭箱を確かめると、全く、入っていませんでした。
山の中のお堂とはいえ、だいたいいくらかは入ってますから、お賽銭狙いだったのでしょう。

時々あるんですよ。

少々のお賽銭をここまで来て盗むのですから、子どもではないだろうと思います。
けど、たぶんお金に困って盗ったのでしょうから、こんなことまでしなくちゃならないって状態だってことが、もう、祟りを受けているようなものです。

もし、仮にこれが面白半分のいたずらであるならば、必ず、見に見えない力で罰せられるに違いありません。

周囲の草むしりをしていたら、ザァーと強い雨が降り出しました。
うむむ、今日はなにか、うっかりしてしまったことがあったかなぁ?!
そんなことを想い想い岐路についたのでした。

2010.07.09：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

Number WORLD COP Special Issue 3

日本代表がデンマークに勝利し、決勝トーナメント進出を決めた後の号。
表紙はまた、本田、であります。

「日本サッカー、伝説の誕生。」と讃えてます。
ん～、まぁ解らなくはないですけども。
日韓共同開催の、地元以外で初めて勝利し、初めてグループリーグを突破したんですから。

ならば、あの地元でのあの結果というのはなんだったんだろう。
そんな思いもよぎります。

さて、何はともあれ、全て格上の３チームと戦い、２勝１敗で勝ちぬけた。
素晴らしい。

それとともに、前大会優勝のイタリアと準優勝のフランスがともにグループリーグ最下位で敗退の番狂わせ。
日本や韓国の勝ちぬけと、明暗を分けた。

特に、フランスは代表チームそのものが空中分解してしまった

さて、デンマークから３点を奪って快勝。
守ってばかりではない日本代表の戦い方が、評価されたというか、世界を驚かせた、というような論調である。

それはそれでよし。

新しい時代に入った、とうのも大げさではないのかもしれぬ。
ただ、もともと日本への評価というのは相当低いってのも事実。
そのあたりは、オシムがよきにつけ悪しきにつけ、言い続けていることだ。

気になった記事は以下の通り。

ナンバーノンフィクション３「アラゴネスの一徹」　豊福　晋
イビチャ・オシム「日本サッカーはこのままでいいのか」　田村修一

この後、ブラジルとアルゼンチンが次々と敗退。
スペインがドイツを下して、決勝はオランダ対スペインになった。

ワールドカップ特集は、もう一回かな。

そろそろ、大相撲を特集しなきゃいけないんじゃないかな。

2010.07.09：あら：コメント(0)：[メモ/なあまず日記]

あいかわらず片付け中

こんにちは。
今日も蒸し暑いですね。

ニュースで福島県の郡山市内で街中で浸水したり、ゲリラ的な大雨があちらこちらでおきているようです。

さきほど、我が家から１０ｋｍほど喜多方方面から帰ってきたのですけど、向こうはお天気雨ながら強い雨が１０分ほど降りました。

こっちに向かって車を走らせ５ｋｍほど手前から、道路に雨の痕跡がありません。
このところ、こういった「ところによりにわか雨」みたいな天気が多いです。
梅雨明け間近んじなると、こんな天気になりやすいと天気予報で言ってました。
それを信じるとしましょうか。

毎日、暇にまかせてお寺と自宅の片付けを継続しています。
力仕事です。
奥の方から、いつ漬けたかもうわからないような漬物樽がゴロゴロ出てきてげんなり。
発酵臭が苛立ちを増幅させます。

また、一方では、画像のようなしまいこんでしまっていた本やＣＤを発掘して喜んでおります。

気分は、古本屋さんか古道具屋さんのおやじみたいな感じです。
今はこれをする時なんだと、思って続けてまする^^；
お宝発見（ていうのも変だけど）しては、アハハ、なんて笑ってると、家の前の通りを歩く近所の人が「なんだべっ」て感じで、微笑んで行きます。