草木塔の郷 DENTAKUJI なあまず日記
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(81)変見自在 『サダム・フセインは偉かった』
髙山正之:著(新潮文庫)
週刊新潮に連載中の人気コラム「変見自在」のコラム集。
かなり、辛口である。
表題の「サダム・フセインは…」を見ただけでも、その切り口が想像できそう。
新聞社系の週刊誌にはとても書けまいと思う。
文庫の帯に「正義ほど怪しいものはない」と書いてある。
正義を振りかざすものほど疑ってかかれ、その裏にはきっと良からぬ魂胆があるんだから…。
辛口のコラムといえば、山本夏彦がいた。
テレビという巨大なジャーナリズムで流す正義は、「茶の間の正義」と呼び眉唾ものとした。平和な世の中で語られる平和論を一蹴していた。
「変見自在」では、アメリカという超大国が振りかざす正義、新聞が自国(日本)に向けた自虐的と思われる正義、大学教授という権威を纏った正義…。
まやかしの正義を一刀両断にするのだから小気味良い。
解説によると、良いコラムとは、「面白い、ためになる、真実を衝く。わかりやすく、リズムよく、かいつまんで言う。」というもので、このコラムはまさに六つの要件を満たしている、と。
なるほど、その通りで、一気に読んでしまった。
ただし、著者は、ジャーナリズムの見方は、歴史やその背景にあるもの、誰がそのことによって得をして、そのことがどこに影響するのか、とうようなことをよく見詰めよと言っているに違いない。
そういう意味では、このコラムもちょっと斜に構えて受け止めなきゃいけないんだろうなぁ。
2011.03.23:
あら
:count(1,270):[
メモ
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お寺の本だな
]
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変見自在
このシリーズも漸く文庫化し始めましたね。
この本自体が「英国がビルマを苛める理由」で始まりますが
未文庫化なものでは、個人的には
「変見自在 スーチー女史は善人か」が出色だと思います。
次が
「変見自在 オバマ大統領は黒人か」かなあ。
山本夏彦は最近になって昔の作品をハードカバーで出し始めました。105円縛りで集めるのも楽しいものです。時事批評もさることながら某所にも書きましたが「完本 文語文」がベスト。
あとは終わってしまったけれど高島俊男「お言葉ですが…」シリーズかなあ。連載読みたさに雑誌を買うことは少なくなりました。例外は中野翠でサンデー毎日の連載を一年分をまとめて刊行するモノ(昨年は「ごきげんタコ手帖」)がウン年来の年末の風物詩です。
最近はむしろ出版社の広報誌が面白いです。個人的には「ちくま」。2月号のなだいなだ「人間、とりあえず主義」は「ウィキリークス支持」です。支持を訴えた人では最も早いひとにはいるのじゃないかしら。
2011.03.23:さや:
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続けて…
ご教示ありがとうございます。
続けて、読んでみたいと思います。
今、メディアが流す情報について、過敏になっております。
安心したい気持ちと、ちゃんと知りたいということと、しっかり対処していけるか、そこらへんが自分の中で危うい感じがしております。
2011.03.24:あらあら:
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