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写真家・橋本匡章さんとの再会

  • 写真家・橋本匡章さんとの再会
 昨年の秋に、成田駅で芋煮会をやっていた時に、何となく感じの良い初老風の写真家がおいでになりました。その方が橋本匡章でした。その橋本さんが3月5日~10日まで、長井市の小桜館で写真展をやるというチラシが届きました。
 宮崎会長の指令とあれば、仕事なんかさておいて、女房も、ミョウジン殿もさておき行かねばならぬ。と言って、小桜館に行った。そしてみんなで「橋本さんまた成田駅に遊びに来てくれ!」と書きまくった訳です。何故か、答えは簡単、また飲めるから?!
 追伸:ところで今の若い人達に、「ミョウジン殿、行かねばならぬ」なんてわかる訳ないべしたね。
2013.03.10:orada:コメント(0):[成田駅イベント情報]

日本文化論④黒獅子と赤獅子

  • 日本文化論④黒獅子と赤獅子
 赤獅子と黒獅子に対する私見を述べてみたい。写真は、一般的にイメージされ年賀状のカットなどにも登場する赤獅子です。黒と赤がポイントであると思います。赤獅子は正月等に、繰り出されるものであり、めでたい場面で舞われるものであろうと思います。何故なら、紅白幕は祝いの席で使われるからです。
 それに対して、黒白幕は、葬儀などに使われます。黒白は、ハレの場に対する祁(ケ)の場であり、鎮めるという意味をもったものであると考えています。野川の氾濫に苦しめられた村人は、龍の化身である獅子に、氾濫を鎮めてくれることを願ったのだと思います。皆さんは、どのようにお考えになるでしょうか。

日本文化論③長崎くんちと黒獅子

  • 日本文化論③長崎くんちと黒獅子
 私は、長井の黒獅子の起源・ルーツは、“長崎くんち”と同じ可能性があると考えている。長崎くんちは、龍を数十人の担ぎ手で生きたように踊るものである。(私は実物を見たことはないが)。畏怖すべき存在は、長崎の“龍”であり、道の奥の長井では“黒獅子=龍の化身”と呼んでいる。さらにこの起源は、中国獅子の流れも汲んでいるはずである。
 ある人の説によれば、中東から東アジアに伝来したライオンが中国化したものが獅子であり、日本化したものが狛犬である。雌雄の狛犬が立つ神社の境内で舞うのが、日本・長井の黒獅子なのである。岩手には黄色の虎舞があると聞いている。越後獅子は赤である。次号では、黒獅子と赤獅子について考えてみたい。

日本文化論②なまはげと黒獅子

  • 日本文化論②なまはげと黒獅子
 「ノアの方舟と同じような伝説が、世界各地に散在すると言われている。地球上で同じような伝説があり、伝統芸能があるはずだ。何故なら、それぞれの自然環境とともに生きてきた人々の暮らしの営みから生まれたのが伝統・民俗芸能であるからだ。」と言うのが、私の基本的な学究のスタートである。
 世界的規模の話題の前に、長井の“黒獅子”と“なまはげ”から見てみよう。「成田駅イベント情報」の「成田黒獅子祭り⑱恐怖の黒獅子その3」で述べたように、黒獅子祭りのポイントあるいは今日的な意義は、「怖い存在」と「守ってくれる存在」が身近にあることが重要である、と私は考えている。怖い存在とは、自然の厳しさであり、守ってくれる存在とは“家族や地域”であろう。この黒獅子と同じものが“なまはげ”にもあると私は感じている。
 “なまはげ”は「泣く子はいねが!。悪りい子はいねが!」と言って、家の中まで土足で入って来る。黒獅子よりも怖い存在である。子供が泣きじゃくり、父や祖父母の陰に隠れる。そこで守ってもらうのである。なまはげの装束は、越後の「御神乗太鼓」に似ているのは、日本海を北上して秋田に受け継がれたのではあるまいか、とも考えている。
 賢明な先輩諸氏のご意見を頂ければ幸いである。

木造駅舎の魅力 ⑲最後に

  • 木造駅舎の魅力 ⑲最後に
 最後に、成田地区の皆さんにお願いです。成田駅からちょっと足を伸ばせば、写真ンのような、もっと素晴らしいものに出会います。こんな素晴らしい地域を、成田駅を拠点に、もっともっと元気にしてくれることを期待しています。

 山形工科短大 教授・小幡知之
2013.02.23:orada:コメント(0):[木造駅舎の魅力]