刈り入れが終わった頃
父は畦道に腰を下ろして
切り株だけになった田んぼを見ながら
煙草をプカリとふかす
手塩にかけた稲が手を離れる時だ
嬉しいような 寂しいような気持ちだ
と父は語った
秋の夕暮時になると想い出す光景だ
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