春の光の中で
遥か彼方の
山の残雪が眩しかった
南の空に聳えるその姿は
未知なる世界がここにある
まどろみに抗して起き上がれと
言っているようだった
立ちのぼる陽炎の中で
彼方と此方を繋ぐ軌道が
逡巡する心のように
揺れていた
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