若者達へ ⑲体罰とクラブ活動について

 「日本これからプロジェクト」という番組で、高校教師の畑喜美夫さんが紹介された。畑監督は、現役時代は、U-20日本代表に選ばれるなど華々し い経歴だったが膝の怪我で断念し、指導者の道に。U-16日本代表のコーチを勤めた後、当時無名だった公立高校(広島観音高校)の監督に就任。同校を全国有数の強豪校に育てあげ、日本一にした。去年、再び無名校である広島県立安芸南高校に転任した。全体練習は週に3日。試合の出場選手は生徒・選手が決めるなど、生徒の自主性にまかせた独特の指導スタイルで有名な方である。
 今、クラブ活動と体罰の問題が社会問題となり、「教育制度改革」にまで発展しそうな状況である。しかし、その原因の一つに、保護者達の間違った“期待や望み”があるのではないだろうか。親達の“熱意とパワー”に教師達が動かされているという実態がないであろうか。教師達は、親の期待に応えようと、一日も休みのない生活を送っているのだと思う。山形県教委では、「土・日のうち1日はクラブ活動を禁止する。」という方針を出しているが、ほとんど無視されているようである。クラブ活動は教育活動の一環である。親も教師もこの事を認識しなければならないであろう。
 そして、畑監督となでしこジャパンの佐々木則夫監督の顔や言葉が、共通するものを持っていると感じるのは、私だけではないだろう。佐々木監督の言葉に次のものがある。
【人間力を高める言葉=名言ネットより】
 選手は、乗客ですよ。間違っても、選手は馬ではない。監督の仕事とは、選手をムチで叩いて走らせることではなくて、選手が告げた行き先(夢や目標)まで、選手を導くことなんです。その資質は一人一人が持っており、選手の特徴と能力を引き出すことが仕事なんです。万物備我
2013.04.22:orada:[変な民族学4巻 若者達へ]

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