若者達へ ⑱松尾芭蕉とセミ論争

  • 若者達へ ⑱松尾芭蕉とセミ論争
 今日は4月17日、桜前線もすぐ近くまで来ていますが、4月19日と20日はは何の日かご存知ですか? 題名のとおり、松尾芭蕉の旅立ちの日なのですよ。
【奥の細道・日記】
4月19日 栃木県那須町の温泉神社に那須与一を偲び、殺生石を訪ねる。
 == 野を横に馬牽むけよほととぎす
4月20日 福島県白河市白河の関
 「心許なき日かず重るまゝに、白川の関にかゝりて旅心定りぬ」

 ところで、松尾芭蕉の詠んだ「閑さや岩にしみ入蝉の声」の句で、「蝉論争」があったことをご存知かな。芭蕉が聞いたセミは、何セミであるか、昭和の初期に斎藤茂吉と芭蕉研究家の小宮豊隆との間で激しい論戦が繰り広げられたそうだ。結論的には、小宮氏のニイニイゼミが勝利したのですが、そんなことはどうでもよいのです。
 私が、若い皆さんに伝えたいのは、「セミの一生」についてなんですよ。セミは7年間も土の中で暮らし、外に出たと思ったら全力で鳴き、そして1週間でその生涯を終えるという、凄まじい生きかたをします。君たちの人生も、精一杯生きて欲しいのです。
【変なオジサンからの一句】:人生を 如何に生きるや 蝉しぐれ  頑張って生きてください!


2013.04.17:orada:[変な民族学4巻 若者達へ]

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