若者達へ ⑰鉄腕アトムと“夢”

  • 若者達へ ⑰鉄腕アトムと“夢”
 今の若い人達は、谷崎潤一郎原作の「白日夢」なんて知らないと思うよね。でも、鉄腕アトムは世代を超えて知っていますよね。アトムの誕生日には幾つかの説があるが、一般的には2003年4月7日が定説となっているようです。では、鉄腕アトムと“夢”の関係やこれ如何に・・・。
 鉄腕アトムは、当然ですが手塚治虫の漫画です。手塚プロの事務所は、高田馬場にあり、事務所の入り口にアトムの銅像が立っています。そのアトムの胸に『夢を形に』と刻まれています。アトムは、手塚治虫の夢を形にしたものだったという事でしょう。手塚治虫ファンは、全国に年代を超えてファンがいます。それはなぜか? 鉄腕アトムやジャングル大帝レオなどの作品は、手塚自身の夢を形にしたものです。その夢に感動しているのだろうと思います。
 しかしながら、形にするまでの過程は、煩悶の日々であったろうと思います。“ゆず”の「栄光の架け橋」の歌詞のように、逃げ出そうとした日々を乗り越えて来たのだと思います。若者達よ、楽して生きようとか、今は夢を持って生きるような時代じゃないよ、なんて冷めて生きるのがカッコよいのだ、などと思わないでほしい。努力しても成功しないかもしれない。夢があったとしても形にすることができないかもしれない。だけど、その道を歩み続けることが、“生きる”ということでないだろうか。学校教育で言う“生命輝く”ということでないだろうか。
 高田馬場に行く機会があったら、アトムの銅像をぜひ見てきてください(東京都新宿区高田馬場4-32-11)
2013.03.28:orada:[変な民族学4巻 若者達へ]

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