「上を向いて歩こう」と「悲しすぎる若者へ」
とある学校で起きた事件は,大変ショックであった。寂しすぎる子供や若者の姿が見えて悲しい。そうした若者に伝えたい思いに駆られている。
坂本九の「上を向いて歩こう」という歌をご存知であろうか。歌詞をそのまま読めば,「上を向いて歩く」その理由は「涙がこぼれないように」である。この「涙」とは、嬉し涙でないことは間違いないが、どうも悔し涙でもないようなのである。例えば働きながら定時制高校に通っている若者が、故郷の両親を思い、あるいは里親の冷たい仕打ちを思い、涙を流して帰る風景が思い浮かぶのである。思いっきり泣いた後に、空を見上げて星を見ながら、「それでも明日から頑張るんだ」という思いの歌でなかろうかと思うのである。
さてさて、この勝手な推論の適否は別として、現代は「涙の意義」を考えるべき時代ではなかろうかというのが、私の持論である。親子が殺しあう、子供同士が傷つけあう、という今日の社会環境において、加害者である大人や子供達が、大声を出して泣いたことがあったのだろうかと思うのである。私には、何かしら、吐け口が見つからないままに、寂しく壁を見つめている彼らの姿が思い浮かぶのである。
坂本九さんのヒット曲は、「上を向いて歩こう」⇒「見上げてごらん夜空の星を」⇒「明日があるさ」と続きました。若者達よ、泣きたいときは泣けばよい。涙は、いつも温かいんだ!。そしたら、また朝が来るんだぞ。死ぬんじゃないぞ,死なないでくれ!!
若者達へ ①上を向いて歩こう
2013.01.30:orada:[変な民族学4巻 若者達へ]
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