成田駅前変な民俗学 1-⑦因幡の白兎

ドンガバチョ風に,「みなしゃ~ん,山形鉄道の成田駅の次の駅を知ってだべが。答えは白兎駅ですねぇ」
 さてさて,日本国内で「白兎」という地名を持っているのは,2つしかないらしいのです。長井の白兎(しろうさぎ)と鳥取の白兎(はくと)です。長井の白兎の由来は,昔々,高僧が村に立ち寄った際に,沼の底で輝くものが見えて,拾い上げてみたら,観音様でした。その時,白兎が現れ,僧を誘って葉山に向かった。それが長井市葉山神社の縁起である。
 一方の因幡の白兎伝説の勝手な解釈に移ろう。白兎は,サメの背中を渡って,陸に着いたが,嘘をついたことをバラシテしまい,毛を抜かれる。その兎を救ったのが,大黒様である。サメは中国大陸と日本の間にある島々であろう。兎は,中国大陸から渡って来て,途中で難破した人々であったと思われる。彼らは,相当な技術を持った人達である。その人達を救ったのが大黒様と言う,当時その地方を統治していた種族であったはずである。出雲の国は,こうした技術者のもって,壮大な神社を作り,国家を造ったのである。こうした出雲の国を,情報戦などを駆使して,近畿の大和朝廷が滅ぼした。そうした歴史の真実を伝えるために「因幡の白兎伝説」語り継がれたのであろう。
 白兎は,確か中国でも,神の使いと言われていたはずである。こうした伝説を持った地名が,ここ長井にあること,羽前成田駅の次の駅名であることに誇りを持っても良いのではなかろうか。

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