最近の動物学者の研究によれば,言葉や言語の起源は,鳥類の求愛行動の際に発声する,抑揚を持った泣き声だと言われています。そして,狼やコヨーテなどは抑揚と「ワオー」といった母音を持った単一語を発声するようになります。
そして,人類は,母音を中心としながら,二語をつなげることを覚えます。狼が「アー」としか言えないとすると,人類は「アイ」といった形の発声能力を身に着けます。
考えてみてください。赤ちゃんは,生まれたときには,「ギャー」としか言えないのですが,6ヶ月頃から,「ジジ」「ババ」「ンマ,ンマ」などと言うようになります。
そして,二文字で表現されるモノが最も多いと思うのが,体の部位です。ミミ,ハナ,アシ,クビ,ウデ,ユビ,・・・。「目」は,一文字ですが,身体的に弱い人類が,危険を察知するためには,最も重要な機能であるから,一文字なのではないかと思います。また「頭」は3文字ですが,三段階目に重要なものと気づいたのではなかろうかと,勝手に推論しております。
さて,次回は,プラスとマイナスの二元論が,言語にどのような影響を与えたのか,という問題に迫りたいと思います。最終章をご覧あれ!
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