ヒカリノミチ通信|増子義久

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  • 「雄星さんを新図書館の名誉館長に」…『平家物語』から「雄星」物語へ!!??

       「新図書館が完成した暁(あかつき)には大変な読書家と知られる大リーガー(ロサンゼルス・エンゼルス)の菊池雄星投手に名誉館長職をぜひ、お願いしていただきたい」―。花巻市議会3月定例会一般質問の3日、羽山るみ子議員(はなまき市民クラブ)は新花巻図書館の整備計画に関連し、こんな質問をした。これに対し、小原勝市長は「大変、興味深い素晴らしい提案だと思う。実現に向けて、前向きに考えたい」と答えた。同議員は3年前の6月定会でも同じ趣旨の質問をしていたことを思い出したが、その時はスルーしたのを覚えている。今度はなんと身を乗り出すようにして議会中継に聞き入っているではないか。    桃の節句のこの日、雄星投手にとっては初めての書き下ろしとなる『こうやって、僕は戦い続けてきた―「理想の自分」に近づくための77の習慣』(PHP研究所)が刊行された。地元書店で先行発売された同書をすでに読んでいたせいかもしれないが、今回の質問にはまさに鳥肌が立つような感覚を覚えた。正直に言えば、雄星本に先制パンチを食らい、ダウン寸前だったのである。いきなり、こんな書き出しで始まる。    「僕にとっての最高の人生のバイブルは『平家物語』です。かの有名な一節、『奢(おご)れる人も久しからず』『盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)を顕(あらわ)す』は、まさに『諸行無常』(しょぎょうむじょう』というこの世の真理を突いています」―。34歳の大リーガーはこの中世物語を自分流にこう読み解いていた。「人生は諸行無常であり、いつかは衰(おとろ)えるものだからこそ、今この瞬間を謙虚に、そして大切に生きよう。そう思わせてくれる、非常にポジティブな力を与えてくれる本なのです」。そういえば、私が初めての本(『三井地獄からはい上がれ』)を執筆のも同じ34歳の時だったことをハタと思い出した。この偶然にびっくりした。    本書に掲げられた「77の習慣」はその自己実現に向けた挑戦の記録である。後半分に突然、喜劇王のチャールズ・チャップリンが登場する。「人生はクローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ」―。チャップリンのこの言葉を引き合いに出しながら、雄星投手は以下のように語っていた。この若き野球人の“人生”哲学に不覚にも涙を流してしまった。    「目の前のワンプレーに一喜一憂(いっきいちゆう)するクローズアップの視点だけでは、人生は苦悩と後悔に満ちた悲劇に見えてしまうこともあります。しかし、カメラをぐっと引いて、人生全体を俯瞰(ふかん)するロングショットの視点で見れば、今の苦しみも、壮大な物語を構成する一つのおもしろいエピソードにすぎないのかもしれません。…それは、人生をロングショットで捉え直す、強力な思考ツールです。そうすることで、僕たちは目の前の悲劇を、未来の喜劇へと変えていけるような気がします」。思わず、波乱万丈の我が人生行路を重ねていた。ふむふむ…    私は(2月)21日に開催された新花巻図書館の基本計画にかかるワーキショップ(WS)に公募委員として参加。市全体を「スポーツ・文化」ゾーン(西地区)と「教育・文化」ゾーン(東地区)に棲(す)み分けする「将来都市像」を提案した(2月21日付当ブログ参照)。提案の背景にあったのが、本書である。「5年後に開館予定の新花巻図書館の名誉館長にはこの人をおいて他にはいない」ー。「本は人を呼び、人は本を呼ぶ」…私は拙著『「イーハトーブ”図書館”戦争」従軍記』のあとがきにこう記している。    盛岡市の都南図書館前にはMLB(メジャーリーグベースボール)が制作した「本の虫」を模したマンホールカバーがあるほか、昨年10月からは自身が選んだ本を並べる「雄星文庫」が県内の5書店で始まった。年に200冊以上の本を読むというこの読書家は一方で、2024年11月に日本最大級の全天候型複合野球施設「King of the Hill」(K.O.H)を私費で建設した。母校の花巻東高校近く(西地区)にあるこの施設では将来、大リーグ入りを目指す野球少年たちのはち切れるような歓声が絶えない。    ”文武両道”を文字通り、体現する雄星投手の名誉館長への就任をこの目で確かめるまでは死ぬわけにいかない。雄星君、ありがとう。齢(よわい)85歳の老人から、心からの感謝を込めて…。3月5日に開幕するWBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)に雄星投手は初出場する。         (写真は一字一句の13万字を自分のペンで綴ったという菊池投手の新刊本)         ≪追記≫~「雄星」語録    (3月)2日に京セラドーム大阪で行われたWBC強化試合。オリックス戦にエンゼルスの菊池雄星が先発し、「JAPAN」のユニホームに身を包んでの初実戦を終えた。その菊池が出演したTBS系「情熱大陸」(日曜・後11時)での発言がネットで反響を集めている。     菊池を特集した「情熱大陸」が1日に放送された。侍ジャパンの“オールドルーキー”である菊池に密着し、その哲学に迫った。ファンが注目したのは、番組後半に、おしゃれなレストランのような場所で撮影したインタビュー。番組スタッフが「大谷選手とプレーをすることについては、特別な思いや気持ちはあったりするんですか」とたずねたシーンだった。    すると菊池は3秒ほど無言で間を置いたあと、「まず、好きな質問ではないですよね、うん」と小さくうなずき、真顔で語り始めた。「やっぱり、こう、世界一の選手ですから…ええ。やっぱり、比較するのって誰よりも簡単なんですよ。世界一の選手なので。昔からね、若い時から、彼がまだ若い時から常に『大谷はこうだけど、雄星はこうだ』っていう、常に比較されてましたので。彼のことはすごい大好きですけど、その(比較される)環境自体は好きではなかったですよね」と冷静な表情で言葉を続けた。    「だから、後輩だからというよりも、世界一の選手とプレーできるっていうことに関して、非常にこう、楽しみではあります」と話した。この様子を見たネットは「菊池雄星、後輩大谷に対する表現がカッコ良すぎ」「やっぱり菊池雄星さんてロジカルで知性的。嫌な質問が嫌な理由をきちんと質問者に伝えられるのって、普段から物事に対して理由とか理屈を考えてるからだよね」「先輩だけど大谷と比較された菊池雄星なりの苦労があったんだろうな」などの感想を寄せた。    ちなみに、この番組の放送前。大谷は自身のインスタグラムに、菊池も参加した侍ジャパンの決起集会の写真をアップし「#情熱大陸 #菊池雄星 #23時から」とハッシュタグをつけて番組を宣伝していた(3日付「スポーツ報知」)                 ★オンライン署名のお願い★      「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。    「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。    私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。     ●オンライン署名の入り口は以下から   https://chng.it/khxdhyqLNS     ●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ ・署名実行委員会ホームページ「新花巻図書館を宮沢賢治ゆかりの病院跡地に!] https://hanamakibiblio.jimdosite.com/   ・ヒカリノミチ通信(増子義久)   https://samidare.jp/masuko/   ・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」    https://oimonosenaka.seesaa.net/                              
    2026.03.03
  • 小原新体制下の初議会が開会…施政方針に注目!!

       小原新体制下での初議会となる花巻市議会3月定例議会が25日に開会した。会期は3月18日までの22日間で、一般質問(3月2日~5日)には17人の議員が登壇する。「市民一丸」を公約に掲げた小原勝新市長に対し、各議員がどのような論戦を挑むかが注目される。また、予算特別委員会3月11日から13日まで3日間、開かれる。    議会初日のこの日の施政方針演述と行政報告の中、小原市長は前市政からの懸案である「化製場(悪臭)」問題と「新興跡地」問題について「悪臭除去や放置されたがれきの撤去など県主導の解決策を引き続き要望する」とし、化製場問題ついてはさらにこう述べた。    「(解決に向けた」県条例改正について、県と市で、弁護士や環境・衛生の専門家を交えた共同検討の場を設け、住民の意見聴取も行うこと、当面の被害軽減のため、構造設備・管理上の具体的な暫定対策を県の支援のもとに速やかに実施すること、改築や移転新築等が必要な場合は、県として支援策(財政支援や補助)の検討を行い、その方針を提示すること、立入検査状況などの情報を市民が分かりやすい形で公開し、苦情対応窓口を明確にすることについて、責任ある回答を下さるよう改めて要望した」とし、前向きな姿勢を見せた。    一方、新花巻図書館問題については、こう述べた。「現在、基本設計に関するワークショップ(2月21日、3月8日と6月3回)を実施しており、そこで得られた御意見については、設計者の意見をいただきながら、丁寧に検討しており、また、専門家の助言を得ながら蔵書の収集方針や職員配置等について検討を進め、利用者にとって利便性の高い図書館の実現を目指したい。新花巻図書館の基本・実施設計実施にあたっては、今後も市民の皆様のご意見を伺いながら業務を進めてまいります」―(施政方針と行政報告の全文は市HPに掲載)       (写真は初議会で初心を述べる小原市長=インターネット中継の画面から)           ★オンライン署名のお願い★      「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。    「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。    私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。     ●オンライン署名の入り口は以下から   https://chng.it/khxdhyqLNS     ●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ ・署名実行委員会ホームページ「新花巻図書館を宮沢賢治ゆかりの病院跡地に!] https://hanamakibiblio.jimdosite.com/   ・ヒカリノミチ通信(増子義久)   https://samidare.jp/masuko/   ・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」    https://oimonosenaka.seesaa.net/                  
    2026.02.25
  • 新図書館WSで意見表明へ…将来のまちづくりを視野に入れた議論を~”民意”を度外視した行政のあり方に批判!!??

       「新しい図書館を一緒に創っていく」―。新花巻図書館の基本設計に関する第1回目のワークショップ(WS)が21日に開かれ、公募24人を含めた60人の参加者があるべき“図書館像”について、話し合った。私は以下に掲載する意見書を配布し「駅前か病院跡地か」―の原点に立ち返るべきだと主張したが、「この会議は駅前立地を前提にした話し合いの場だ」として、一蹴された。改めて、“駅前図書館”を既成事実化するためのWSであることが浮き彫りになった。    一方、設計業務を受託した「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」の関係者のひとりはこの日の会議での私の質問に対して、「二つの候補地をめぐる“立地”論争があったことはインターネット情報などで断片的には知っていたが、行政側から駅前立地に至る詳しい経緯についての説明はなかった」と答え、市側もその事実をしぶしぶ認めた。病院跡地への立地を求めて署名活動を続けてきたグループは「こんなことって、許されるのか。私たちの気持ちを踏みにじるにもほどがある。民意って、一体何なのか」と怒りを露わにしていた。    さらに、「駅前立地」の決め手になった対話型「市民会議」のファシリテーター(行司役)を務めた山口覚・慶応義塾大学大学院特任教授に対し、改めてその構成の正当性をただした結果、同教授はこう答えた。「確かにその構成員(75人)の数や毎回、参加者がその数を下回ったことなど首をかしげる部分もあった。しかし、私が要請されたのはファシリテーターという役割で、会議の構成などについて注文を付ける立場にはなかった」ー    ところで過日、当市の初代名誉市民で著名な宗教学者である山折哲雄さんから、拙著『「イーハトーブ“図書館戦争”」従軍記』を贈ったことに対する丁重な礼状が届いた。「病院跡地」への図書館立地に賛同してくれた山折さんは、何も手助けができなかったことを詫びつつ、手紙にこう記していた。     「いかに大変な経験をされたか、その一行一行から理解できたような気がします。おのれの非才をみとめ、お詫びする外はありません。あなたのこれまでの『たたかい』には頭を下げ、感嘆する以外にありません。やもめ暮らしで、さぞご不自由だと思いますが、せめてその噴気と怒気を大空に飛ばして生き抜いてください」―。山折さんは現在、私よりひと回り上の94歳。大先達のほとばし出るような檄(げき)に身震いがした。     ※      市内桜町在住の増子義久(ますこよしひさ)と申します。本日は新花巻図書館のあり方を話し合うWS(ワークショップ)の場に公募委員のひとりとして参加する機会を与えていただき、感謝を申し上げます。この場を借りて、図書館に対する私の思いと現在の立ち位置について、若干、意見を述べさせていただきたいと思います。    ちょっと、お願いがございます。私はいま85歳という高齢のため、杖に頼らなければ立っていることができなくなりました。今回の機会は人生最後のチャンスだと思いますので、座ったままでお話しする無礼をお許しください。また、長期間にわたって、迷走を続けてきた図書館問題だけに論点整理するだけでも相当の時間が必要になります。このため、要点をまとめた文章を皆さまの手元にもお配りさせていただきました。双方の理解に齟齬(そご)が生じないよう、その文章にも目を向けながら、私の話しを聞いていただければ幸いです。よろしく、お願い申し上げます。    さて、長年の懸案だった新図書館問題は足かけ15年という歳月を経て、やっと上田前市政下でJR花巻駅前の元スポーツ店跡地に建設するという決定を見ました。現段階は建設に向けた設計業務に当たる「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」(以下、「昭和設計企業体」と呼ぶ)が受注先に選定され、同企業体と1月7日付で契約が締結されました。今後、新しい小原市政下で着工や開館に向けた本番の市政運営が展開されることになりますが、この節目の時点で何点か確認しておきたいと思います。     ●まず、「民意」をどう認識するかということについてです。「駅前立地」に最終的にゴーサインを出したのは対話型「市民会議」という組織でした。市側の説明によると、無作為抽出した市民3,500人に対し、会議への参加を呼びかけた結果、75人が応募し延べ4回の会議が開催されました。しかし、すべての会議に出席したのはわずか42人で、6人が一度も出席しなかったことが明らかになりました。たとえば、令和8年1月末現在の市人口は88,501人になっていますが、わずか42人という数字が果たして、市民全体の民意を反映していると言えるのかどうか。    一方、「旧花巻病院跡地」への立地を求める市民の署名数は市側が精査した結果、6,181筆に上ったこともわかっています。「42VS6,181」というこの数字の開きをどうとらえるのか。「民意」という観点から、その認識についての見解を伺います。   ●次にいわゆる“駅前図書館”の立地環境についてです。今回、公募プロポーザルに応募した設計業者は61企業体に上り、うち第二次審査に進んだ6企業体の中から前記の昭和設計企業体が委託業者に選定されました。「花巻ならではの図書館」ということで、ほとんどの企業体が宮沢賢治の世界観を図書空間にどう反映させるか―に苦慮した形跡がうかがわれました。中にはずばり「イーハトーブ図書館」の実現を掲げた企業体もありました。    市側が示した「モデル案」では新図書館は延べ床面積が4,500㎡の2階建てで、現時点でざっと40億円の事業費が見込まれています。一方、昭和設計企業体の提案書によると、建物は3階建てになっており、又三郎シャフトや星めぐり回廊など賢治を意識した設計の工夫が随所に見られます。しかし、周囲に建物が密集する土地柄から結局、“賢治色”を打ち出すためには上層に延ばすしかなかったのではないかと思われます。銀河宇宙という賢治の無限空間をビル群に囲まれた狭隘な立地環境の中で演出できると市側は考えているのか―図書館と賢治との親和性についての認識を改めてお聞かせください。   ●最後に花巻の将来を展望したひとつの提案をしたいと思います。当初の賃貸住宅付き図書館の「駅前立地」構想が撤回された直後から、市側から若い世代が駅前を望んでいるという「若者待望論」がささやかれるようになりました。しかし、ある若者グループが市内4校の高校生924人に対して実施したアンケート調査によると、75%以上が「駅前」を望むものの、希望する機能は実は図書館本体よりも学習やカフェ、飲食などが自由にできる“たまり場”的な空間だったことが明らかになりました。    上田前市長も以前、元スポーツ店の建物を解体せずに再利用する考えを示したことがありました。さらに、市の立地適正化計画の中で病院跡地への新図書館の立地を掲げたのは他ならない前市長自身でした。この原点に立ち返り、駅前にはこのスポーツ店を改装した待合室を兼ねた「若者空間」(図書館分館)を提供し、図書館本館はすでに市有地化され、霊峰・早池峰を仰ぎ見るという立地環境にも恵まれた病院跡地に建設することを望みます。    「イーハトーブはなまき」の名声はいまや、世界中にとどろいています。その功績のひとつはもちろん「世界の賢治」です。しかし、その名声をさらに広げてくれたのは言うまでもなく、郷土ゆかりのあの若き大リーガーたちです。運動施設が集中する西地区にはいま、パワ―あふれる若者たちの躍動感がみなぎっています。    新市長に就任した小原勝氏は県職員時代、「文化スポーツ部長」を歴任した“文武両道”の使い手としても知られています。この地を東西につなぐ駅橋上化事業(自由通路)がまもなく、スタートします。この東西自由通路を分岐点とし、西地区は「スポーツ・運動」ゾーン、東地区は「文化・教育」ゾーンときちんと棲(す)み分けることによって、このまちの輝かしい未来が約束されるのではないでしょうか。    病院跡地にはかつて賢治が教鞭を取り、「花巻農学校精神歌」を作詞した稗貫農学校(県立花巻農学校の前身)の建物が建っていました。「日ハ君臨シ/カガヤキハ/白金ノアメ/ソソギタリ/ワレラハ黒キ/ツチニ俯シ/マコトノクサノ/タネマケリ…」―。朝7時、いまや“市民歌”となったこの精神歌が市内に流れます。賢治が“夢の国”と呼んだ理想郷「イーハトーブ」はもうすぐ、夜明けを迎えようとしています。    「図書館は民主主義の柱である」―。最後に米国の黒人作家で、ノーベル文学賞を受賞した故トニ・モリソンのこの言葉を紹介し、病院跡地への新図書館の立地を要望する意見表明とします。ありがとうございました。           (写真は新図書館WSに参加した市民=2月21日午後、花巻市大通りの「なはんプラザ」で)       ≪追記≫~清瀬市長選、図書館問題が争点に!!??    東京都の清瀬市長選(3月22日告示、29日投開票)に、新人で市副議長の原田博美さん(50)が無所属で立候補すると表明した。市内で記者会見し、図書館廃止を巡る現市政の対応を「事前の説明なく突然に決定した」と批判。「市民の声がちゃんと届く市政を目指したい」と訴えた。原田さんは2003年から市議選に共産党公認で6期当選している。市長選も同党から推薦を得る見通し。市長選への出馬表明は、現職の渋谷桂司(けいし)さん(52)に続いて2人目(21日付「東京新聞」)           ★オンライン署名のお願い★      「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。    「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。    私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。     ●オンライン署名の入り口は以下から   https://chng.it/khxdhyqLNS     ●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ ・署名実行委員会ホームページ「新花巻図書館を宮沢賢治ゆかりの病院跡地に!] https://hanamakibiblio.jimdosite.com/   ・ヒカリノミチ通信(増子義久)   https://samidare.jp/masuko/   ・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」    https://oimonosenaka.seesaa.net/            
    2026.02.21
  • 新花巻図書館漂流記(全8幕)…「風雪流れ旅」から「旅の終わりに」へ~「市民一丸」の実現に向け、図書館WSの公募委員に!!??

      〈第1幕〉~新図書館「提言」    「知の泉/豊かな時間(とき)/出会いの広場」―。いまから14年前の2012(平成24)年10月、こんなコンセプトをぎゅっと詰め込んだ提言書が「花巻図書館整備市民懇話会」(公募を含む15人)から発信された。新図書館へのゴーサインである。翌年5月、当時の大石満雄市長はこの提言を受け、旧厚生病院跡地(御田屋町)に子どもを対象にした「こどもの城」を併設した新図書館の立地を正式に表明し、議会側も承認した。     〈第2幕〉~首長交代    「中心市街地に隣接するこの場所こそが新図書館にふさわしい」―。こんな市民の願いはしかし、わずか1年足らずで打ち砕かれた。2014(平成26)年2月に行われた市長選で上田東一市長が初当選を果たし、首長の交代劇が起きたのである。その直後、今度は跡地からヒ素などの土壌汚染が発覚。「こどもが集まる場所としてはリスクが大きすぎる」という声が市長周辺からもれ始めた。その後、土壌改良はなされたものの、この”汚染”騒動をきっかけに方針を転換。就任2年後の2016(平成28)年6月、新たに策定された「立地適正化計画」の中で「旧厚生病院跡地」案は正式に撤回され、新たな立地場所は花巻病院跡地を含む「まなび学園」周辺へと変更された。     〈第3幕〉~大風呂敷    「花巻中心部の活性化へ、複合的機能の展開により、移転地において年間『80万人』の交流地をめざします」―。6年前の2020(令和2)年3月、こんな夢のようなグランドデザインを掲げ、本来なら新図書館がとっくにオープンしていたはずの旧厚生病院跡地に総合花巻病院が移転・新築した。上田市政の「成功」第1号と言われたが、「80万人」構想という大風呂敷はどこかに消え去り、いま通りには閑古鳥(かんこどり)が泣いている。それだけではない。行政主導型と言われたこの“上田案件”はその後、経営不振に見舞われ、5億円の財政支援を余儀なくされるに至った経緯は記憶に新しい。     〈第4幕〉~突然変異種    さて、風雪流れ旅はこれからが本番を迎える。立地適正化計画の中で新たに位置づけられた新図書館の立地予定地―「旧花巻病院跡地(学び学園周辺)」は2024(令和6)年3月、土壌汚染を除去した上で、約3億2千万円で市側に譲渡され、正式に「市有地」に編入された。今度こそ、中心市街地に直結する新図書館のオープンかと思いきや…。    立地適正化計画の策定から1年もたたない2017(平成28)年8月、今度はその立地候補地を「病院跡地」から複数個所に広げる「図書館整備基本構想」が策定された。その背後から突然、姿を見せたのが「駅前立地」という似て非なる“突然変異種”の出現だった。2020(令和2)年1月29日に突然公表された、いわゆる“上田私案”と呼ばれる「住宅付き図書館」の駅前立地である。    「まさか、JRが相手だったとは…」ー。図書館をめぐるJR側との接点が初めて、公(おおやけ)にされた瞬間だった。市民参画もへったくれもない、まさに青天の霹靂(へきれき)…。これまで、JR側と秘密裏に進められてきた”密室”行政の一端が明らかになり、“立地”論争の泥沼化が始まった。(JR花巻駅の橋上化事業との”ワンセット”疑惑やJR側との”秘密会”の実態などついては拙著『「イーハトーブ”図書館”戦争」従軍記』に詳述)     〈第5幕〉~説明責任    「市長と議会が今、なぜここ(駅前)なのか、どういうプロセスを経てここなのか。やはり市民の前に出て、自分の言葉で説明していただきたいと思います。そして、その市民の理解を得ていただくということを前提条件として私は決議したいと思います」(会議録から、要旨)―。2025(令和7)年5月19日、新図書館の「駅前立地」を正式に決定した教育委員会議で、役重真喜子委員はこう釘を刺した。この問いかけに対する応答がないまま、上田前市長は退任した。“敵前逃亡”と揶揄(やゆ)される所以(ゆえん)である。    「なぜ、駅前なのか。なぜ、病院跡地から駅前に変わったのか」という疑念はいや増すばかりである。この際、逆の設問の方が論点をはっきりさせると思う。「ヒ素”汚染”もなく、すでに市有地化された広大な土地がなぜ、立地の適地とされなかったのか。最初から想定外の単なる”当て馬”ではなかったのか」ーと。背後から、JR側との”利権の構図”が透かし絵のように浮かび上がってくる。     〈第6幕〉~既成事実化    「病院跡地」から「JR花巻駅前」へ―。 “上田私案”から現在の単体図書館に至るまでの経緯についてはこれまで縷々(るる)述べてきたので、繰り返さない。ここで指摘したいのは行政の「継続性」をタテにした「小原(勝)」新体制に対する、前市政による露骨な行政介入についてである。せめて、市長の新旧交代が行われる2月5日までは告知は控えるべきではなかったか。    「新しい図書館を一緒に創っていく人募集」―。1月30日付の市HP上にこんな告知が掲載された。2月21日に開催予定のWS(ワークショップ)への参加呼びかけで、募集対象は新図書館の駅前立地に“お墨付き”を与えることに貢献した「試案検討会議」や「市民会議」、駅前大通りの住民らの約50人とされ、うち公募枠はわずか10人程度。さらに「病院跡地か駅前か」―。立地判断の際に中立・公正の立場から登用されたはずの同じファシリテータ―がふたたび、“行司役”を演じるという茶番が繰り返されようとしている。“駅前図書館”の既成事実化がミエミエではないか。そもそも、対象者を「駅前」に限定すること自体が眉唾(まゆつば)ものである。     〈第7幕〉~負の墓標    既述のように、厚生病院と花巻病院という二つの「跡地」を経由して、終着のJR花巻駅前にたどり着くまでの道筋は依然として、ナゾのままである。3代の首長にまたがるこの漂流記にはそろそろ、終止符を打たなければなるまい。さらに、上田市政の「失政」第1号とも言われる新興製作所と旧料亭まん福の「跡地」問題もまだ、積み残しになったままである。「(市費で購入し、後に解体撤去されることになった「まん福」について)その利用価値も考えないで購入した前市政に対し、一時は損害賠償請求さえ考えた」―。前市政(上田)は前々市政(大石)にこんな捨て台詞を残し、忍者のごとくにドロンしてしまった。では、「利用価値がなかった」という同じ理由で、新興跡地を荒れるに任せたまま放置した、その責任はいづこに。「立つ鳥、跡を濁さず」ーではなかったか…     〈第8幕〉~「風雪流れ旅」から「旅の終わりに」へ    旧厚生病院跡地→旧花巻病院跡地→花巻駅前のJR所有地。「新花巻図書館漂流記」の背後には一体、何があったのか。“呪われた図書館”という禍根を残さないためにも新しい行政トップにはその説明責任が負わされている。「市民一丸」…小原勝市長が公約に掲げた「市民と創る、羽ばたくは花巻」の実現に市民の期待は高まっている。「風雪流れ旅」(北島三郎)から「旅の終わりに」(冠二郎)へと…。今度こそ、羅針盤の方位を間違えないように。         (写真はWSの開催を伝えるチラシ)       ≪追記―1≫~図書館WS(ワークショップ)の公募委員に選出    「新しい図書館を一緒に創っていく」(同上ブログ「第6幕~既成事実化」参照)―という趣旨で、今月21日に開催する図書館WSの公募委員に選出されたという連絡が16日あった。冒頭に掲載したチラシにあるように6月にかけて、3回のWSが予定されている。「本来、図書館はどうあるべきか」ー。オープンな意見交換の場に参加の機会をを与えてくれた図書館計画室など関係者の配慮に感謝したい。     ≪追記ー2≫~「計画室」から「整備室」へ    小原勝新市長が18日、就任初の記者会見を行い、以下の機構改革を発表した。「令和7年5月に策定した『新花巻図書館整備基本計画』に基づき、新花巻図書館の整備に関する業務が計画段 階から整備段階へ移行したため、新花巻図書館計画室の名称を新花巻図書館整備室へ変更する」     ≪追記ー3≫~相次ぐ入札不調…小金井市でも!?    老朽化した庁舎の建て替えを目指す東京都小金井市は13日、新年度予算案に新庁舎建設関係の費用を盛り込まないと発表した。新年度中の入札を事実上、断念した内容で、市は「建設市場の動向を注視しながら早期建設を目指す」としている。    新庁舎は地上6階地下1階建てで、福祉会館との複合施設とする予定。工事費は当初は約115億円で、昨年2月の入札中止を受けて約132億円に増額したものの、2回目となる7月の入札も応募がなかった。市は、建設業界で資材や労務費が高騰しているためと説明。建設市場が好転すれば、補正予算で対応する可能性も残すという。この日の記者会見で、白井亨市長は「新庁舎建設は30年以上前からの市政の課題」として、引き続き早期の建設を目指す考えを示した(14日付「朝日新聞」電子版)                 ★オンライン署名のお願い★      「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。    「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。    私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。     ●オンライン署名の入り口は以下から   https://chng.it/khxdhyqLNS     ●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ ・署名実行委員会ホームページ「新花巻図書館を宮沢賢治ゆかりの病院跡地に!] https://hanamakibiblio.jimdosite.com/   ・ヒカリノミチ通信(増子義久)   https://samidare.jp/masuko/   ・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」    https://oimonosenaka.seesaa.net/            
    2026.02.12
  • 小原市政がスタート…「イーハトーブ”図書館”戦争」の行方や如何に~第2幕が開幕~「高市」圧勝、乱世へ!!??

       「図書館の自由が侵される時、我々は団結して、あくまで自由を守る」―。こんなスローガンに貫かれた小説『図書館戦争』シリーズ(有川浩著、全6巻)を久しぶりに本棚から引っ張り出した。花巻市長選による“休戦”期間を利用して、「図書館とは何か」という原点に立ち返ってみようと思ったのである。2006年2月から翌11月にかけて刊行されたこのシリーズは累計640万部のヒット作になり、今も読み継がれている。“文化”の存亡をかけた戦争の舞台こそが「図書館」であったことを改めてかみしめた。    「メディア良化法」―。昭和最後の1988年、メディアへの監視強化をねらったこんな法律が施行され、その執行機関である「良化特務機関」(メディア良化隊)による露骨な検閲がまかり通るようになった。こうした圧力に対抗するため、図書館側は「図書館の自由法」を制定。自主防衛組織としての「図書特殊部隊」を編成して、長期戦へと突入した。内乱、危機、革命…。そのタイトルを見ただけで、双方のし烈な戦いの様子が手に取るように伝わってくる。    一方の足元ではこの日(2月5日)、「小原(勝)」市政が正式に始動し、「イーハトーブ“図書館”戦争」の第2幕が切って落とされた。新花巻図書館の「駅前立地」という置き土産を残して事実上、“敵前逃亡”した上田東一前市長に代わって、着工から開館に向けた本番の市政運営はすべて小原市政の手に委ねられることになった。長い県職員(公務員)生活から今度は市民の直接選挙で選ばれた「首長」への180度の転身である。    “行政無謬(むびゅう)論”(行政は誤りを犯さない。犯してはならない)―。最近、こんな古色蒼然とした原則をタテに「駅前立地」を決定した前上田市政の行政判断を覆(くつがえ)すのは難しいのではないかという声が、一度はこの立地に反対した議員や一部市民の間でまことしやかにささやかれている。これに対し、「病院跡地」への立地を求めている市民からは「私たちの声を封印するねらいがあるのではないか 」という警戒心が出ている。装いを新にした“民意”づくりではないかという懸念である。    この無謬論は硬直した“役所”風土に根差した感覚だが、裏を返せば「仮にその判断に瑕疵(かし)があった場合は、直ちに修正しなければならない」ということも逆に暗示している。行政トップが持つ権限、いわゆる「政治決断」の行使がこれに当たる。「一国一城の主(あるじ)」として、その範を“独裁”という形で示してくれたのが、皮肉にも上田前市長だった。新図書館をめぐる動きを時系列的に整理すると以下の通りになる。   ●「知の泉/豊かな時間(とき)/出会いの広場」(2012年=平成24年10月25日)~花巻図書館整備市民懇話会がこんなキャッチフレーズの提言書を市側に提出   ●「花巻中央図書館基本計画」策定(2013年=平成25年5月28日)~上記提言書を受け、大石満雄市政が旧厚生病院跡地に子育て施設「こどもの城」との複合施設として立地を表明。議会側も承認   ●上田東一市政誕生(2014年=平成26年2月5日)   ●「花巻市立地適正化計画」策定(2016年=平成28年6月1日)~生涯学園都市会館(まなび学園)周辺への「図書館(複合)の移転・整備事業」を明記。立地変更の表向きの理由は旧厚生病院跡地でのヒ素など土壌汚染の発覚。土壌改良をすれば解決することだったが、上田市政は総合花巻病院の移転・新築に方向転換し、現在に至っている   ●「新花巻図書館整備基本構想」策定(2017年=平成29年8月15日)~立地場所について、前記立地適正化計画の「まなび学園周辺」から「候補地を数箇所選定した上で、基本計画において定める」に変更。この立地候補地の複数化については明確な説明がないまま、推移した   ●「新花巻図書館複合施設整備事業構想」公表(2020年=令和2年1月29日)~JR駅前の所有地(スポーツ用品店敷地)に50年間の定期借地権を設定。図書館と賃貸住宅、テナントを合築する複合施設案(いわゆる「住宅付き図書館」の駅前立地案)が突然浮上。同年11月12日、定期借地と住宅併設部分を撤回   ●「新花巻図書館整備基本計画」策定(2025年=令和7年5月19日)~「駅前立地」を正式決定、議会側も承認。その理由については公共交通の要衝や高校生など若者世代の要望などが挙げられたが、駅橋上化(東西自由通路)との相乗効果など納得がいく説明は最後までなく、設計業務の委託契約へ   ●小原勝市政誕生(2026年=令和8年2月5日)~上田前市長の引退に伴う市長選で他の2候補を押さえて、初当選      以上の経緯から分かるように、新図書館問題ひとつとってみてもこの12年間、首長の交代に伴って、議会の議決を経た案件さえも反故(ほご)にされてきた実態と、さらに同じ首長の下でも二転三転を繰り返してきた経緯が浮き彫りになってくる。“行政無謬論”などどこ吹く風。逆に言えば、「政治決断」という行政トップにだけ認められた“権力”行使には絶えず、“両刃の剣”が付いて回るということであろう。つまり、行き過ぎれば“独裁”を招き、正常に働けば行政の安定につながるという“反面教師”として…    当然のことながら、行政トップの暴走を防ぐために欠かせないのが、議会側との健全な「二元代表制」の維持と民主主義の根幹である「民意」の尊重である。私は拙著『「イーハトーブ“図書館”戦争」従軍記』の中で、「駅前立地」への民意形成が恣意(しい)的に作り上げられてきた経緯や二元代表制の崩壊過程、さらには市民参画手続きの形骸化などの実態をつぶさに明らかにしてきた。新体制下の小原市政が“駅前図書館”に至るこうした道筋をどのように検証し、最終的にどのような「政治決断」を下すのか―今後のかじ取りに注目が集まっている。    ところで、高市早苗総理は総務相時代の10年前、放送法(政治的公平性)を根拠に「電波停止命令」の発令をほのめかしたことがあった。そして今度はメディア良化法の上前をはねるような「スパイ防止法」を引っ提げ、天下分け目の勝負に打って出た。「高市」総選挙の投開票は3日後の2月8日。足元から列島全体へと“動乱”の兆しが高まりつつある。「権力―その条件と方法」…大学卒業時の“卒論”のタイトルがふいによみがえった。突然の記憶の回帰にびっくりした。     (写真は根強い人気がある『図書館戦争』シリーズ)         ≪追記ー1≫~中国新聞に拙著の書評が掲載(コメント欄に記事)    中国新聞(本社・広島市)の1月29日付「文化欄」に拙著の書評が掲載された。同市でも市立中央図書館の移転・新築をめぐって「原爆ドームがある平和記念公園近くの現在地かJR広島駅前か」―という民意を二分する“立地”論争が起こり、「駅前立地」に反対する署名が1万7千筆以上も集まった。黒塗り文書など当市と瓜二つの経緯については本書でも言及したが、結局、駅前の商業施設への移転が強行された。オープンは令和8年度当初とされている。    なお拙著は6日、エムズエクスポ花巻店(アルテマルカン)の「エッセイ・ノンフィクション」部門で売り上げベスト3入りを果たし、新図書館問題への市民の関心の高さをうかがわせている。     ≪追記ー2≫~ある政治決断…新市長が計画の見直しに!!??    今月1日、埼玉県川口市長に初当選した岡村ゆり子氏(44)が京浜東北線の停車問題で、計画の見直しに言及。勇退した前市長がJR東日本側と締結した「基本協定」について、再検討する意向を示した。詳しくは以下から。     上野東京ラインの川口駅停車計画揺れる 慎重姿勢の新市 …     ≪追記ー3≫~隈研吾デザインが入札不調に…「他山の石」か(再掲)!!??    北海道八雲町は、世界的建築家の隈研吾氏がデザインを監修した同町役場新庁舎の設計を「白紙」とする方針を、(1月)19日の町議会全員協議会で説明した。建設資材の急騰で建設工事に応札する業者がなかったのが理由で、設計費など約1億9000万円は無駄になるが、設計をやり直した方が工事全体の費用は抑えられるとしている。    隈氏の監修で設計された新庁舎は、鉄骨3階で大きな屋根が特徴のデザイン。町によると、建設予定価格は33億円程度で、昨年11月に着工、27年11月末に完成予定としていた。しかし、昨年秋から2度行った入札で応札業者がなかった。当初意欲的だった業者は、鉄骨などの急騰を理由に断念したという。町は議会に対し、現在の設計のままでは予定価格は9億円程度増えると説明。ただ築64年の現庁舎は建て替えが急務だとし、「白紙」方針に理解を求めた。応札がなかったことについては、萬谷俊美町長が「町の判断が甘かったと言わざるを得ない」と陳謝した(1月21日付読売新聞電子版)     ≪追記―4≫~We Shall Overcome(老人は国会突入を目指す)!!??    「よたよた/よぼよぼ/こけつまろびつ /ぜいぜいと/這いずりながら/よたよた/ よぼよぼ/政府を倒すために」―。「高市」圧勝のニュースを聞きながら、テレビの前のヨボヨボ(85)は呆けたようにこの歌を口ずさんでいた。元関西フォークのメンバーで医師の藤村直樹が20年前につくったプロテストソングである。    ふいに、実際に「国会突入」を果たしたわが青春を思い出した。「60年安保」闘争で国会の柵を乗り越えたのは若干、19歳の大学1年生の時。あれから、60年有余をへて今度は「叛逆老人は死なず」を引っ提げて、82歳で市議に再挑戦するも惨敗。「イーハトーブ“図書館戦争”」への従軍が一段落した今、また起(た)てというのか。あの戦争の記憶の“賞味期限”が100年も持たなかったとは…。ヨボヨボはまた杖に頼って、ヨロヨロと立ち上がろうとしている。                     ★オンライン署名のお願い★      「宮沢賢治の里にふさわしい新花巻図書館を次世代に」―。「病院跡地」への立地を求める市民運動グループは七夕の(昨年)7月7日から、全世界に向けたオンライン署名をスタートさせた。イーハトーブ図書館をつくる会の瀧成子代表は「私たちは諦めない。孫やひ孫の代まで誇れる図書館を実現したい。駅前の狭いスペースに図書館を押し込んではならない。賢治の銀河宇宙の果てまで夢を広げたい」とこう呼びかけている。    「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)」(『春と修羅』序)―。賢治はこんな謎めいた言葉を残しています。生きとし生ける者の平等の危機や足元に忍び寄る地球温暖化、少子高齢化など地球全体の困難に立ち向かうためのヒントがこの言葉には秘められていると思います。賢治はこんなメッセージも伝え残しています。「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。われらは世界のまことの幸福を索(たず)ねよう、求道すでに道である」(『農民芸術概論綱要』)ー。考え続け、問い続けることの大切さを訴えた言葉です。    私たちはそんな賢治を“実験”したいと考えています。みなさん、振って署名にご協力ください。海外に住む賢治ファンの方々への拡散もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。     ●オンライン署名の入り口は以下から   https://chng.it/khxdhyqLNS     ●新花巻図書館についての詳しい経過や情報は下記へ ・署名実行委員会ホームページ「新花巻図書館を宮沢賢治ゆかりの病院跡地に!] https://hanamakibiblio.jimdosite.com/   ・ヒカリノミチ通信(増子義久)   https://samidare.jp/masuko/   ・おいものブログ~カテゴリー「夢の新花巻図書館を目指して」    https://oimonosenaka.seesaa.net/            
    2026.02.05
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2010/9/14 ~ 3,009,092PV
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