コロナ禍で中止の総決起大会…急きょ、オンライン配信へ~相手陣営は集会を強行!!??

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 「うんじゃね、オラは逆に中止した勇気に感動した。頑張ってけれよ」―10日午後1時すぎ、花巻市文化会館の入り口付近にこんな会話が飛び交った。次期市長選に立候補を表明している小原雅道氏(61)の総決起大会が当初はこの日午後1時半から、この会場で開催される予定になっていた。ところが、オミクロン株の市中感染が確認されたことを受け、県は2日前に「警戒宣言」を発令。小原陣営は緊急の後援会幹部会を招集、小原氏自身の「市民の健康が第一」という最終決断で急きょ、中止を決定した。そのことを知らずに集まった市民は50人以上にのぼった。「怒られると思ったら、逆だった」…小原氏の顔がほころんだ。

 

 「無観客」―。コロナ感性症時代の産物である“新しい生活様式”は定時にスタ-トした。ソ-シャルディスタンスを保ちつつも、大ホ-ルを埋め尽くすはずだった客席には後援会関係者や収録スタッフだけ。この未知なる恐怖を吹き飛ばしてくれたのは妻の智香子さん(51)の応援メッセ-ジだった。「夫はきゃしゃなように見えて実は意外とタフ、そして何よりも優しい。アイロンがけも炊事も手伝ってくれる。それに見て見ぬふりはできないという性格。悩み事にはもう、一直線。これが家族にとっても励みになっている」―。これだけの“内助の功”をもらってはご本人に力が入るのは当たり前。「子供たちには『夢』を、若者には『希望』を、お年寄りには『安心』を…」。「夢と希望と安心」―この3大スローガンにはいつになく力がこもった。

 

 オンライン配信のリハ-サルが行われた時刻と相前後して、もうひとつの選挙関連の集会が花巻農協営農拠点センタ-で開かれていた。同じ市長選への出馬を表明している現職の上田東一市長の後援会女性部が主催する「未来を語る女性のつどいパ-トⅡ」。前日、上田市長はオミクロン株に関連し、「感染対策の再確認」を呼びかけるメッセージを発したばかり。集会には上田市長夫妻も出席し、約140人の女性を前に「ぜひ支援を」と訴えた。一方で、有線放送(東和町)を利用してメッセージを発信など、このチグハグな対応に首をかしげる市民も…。この日の開催について、同陣営の後援会側は「収容人員を800人規模から100人程度に縮小し、さらに感染対策を徹底するということで判断した」としている。

 

 「オラなはん、ずっと役所の警備の仕事をしてきた。だから、トップを身近に観察してきたという自負だけはあるすじゃ」―。二人連れの男性が小原氏の耳元でささやくように言った。以前、周囲をうかがうようにして、後援会事務所を訪れた2人だった。その時の様子とはまるで違っていた。かたわらでは必勝を誓って、グータッチする姿も…。真逆の選挙の風景が白雪の照り返しの中にまるで、蜃気楼のように浮かび上がった。

 

 なお、You Tubeによる動画配信は告示日前日の1月15日まで視聴が可能。総決起大会のフルバージョンは以下のアドレスからどうぞ。

 

   https://www.youtube.com/channel/UC57CHnkm2C4qxuwxAzAHBDg

 

    

 

《追記》~コロナ禍でのホッとする交歓風景ー2題(コメント欄に写真)

 

 コロナ禍で急きょ中止となった「小原まさみち」総決起大会では、中止を知らずにやってきた市民との間で、ホッとするような交歓風景があちこちで見られた。その一枚は絶妙なポーズの「グータッチ」。もう一枚はソーシャルディスタンスを取りながら、市民におわびをするまさみちさん(いずれも花巻市文化会館の入り口付近で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022.01.10:masuko:[ヒカリノミチ通信について]

2022.01.10:[編集/削除]

コロナ禍でのホッとする風景ー2題

  • コロナ禍でのホッとする風景ー2題
2022.01.10:[編集/削除]

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