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東京出張という心地よい響き。その4

  • 東京出張という心地よい響き。その4
本郷もかねやすまでは江戸のうち、という川柳は子供の頃から聞いている。

享保年間(1716~1736)に、現在の本郷3丁目の交差点角に、兼康祐悦という歯科医が乳香散という歯磨き粉を売り出した。
これが当たり店が繁盛していた、らしい。

私としては何となく刃物屋かなんかと思っていたのですが。今は洋品店のようだがその時間店は開いていなかった。
そこでマックで珈琲をいただくことにする。

吾妻サービスエリアで買った雑誌でも見ようとした時、本が汚れていることに気が付いた。
粘度のある茶色い液体でべたべたしているのだ。


それはマックスバリュで買った焼き鳥の残りのたれがパックからしたたり落ちたものだった。
ということは、あのお土産にも、、、確認すると買ってきたお菓子の包装紙にもすっと一筋やきとりのたれが附いていた。

ナプキンを水で湿らせて叩いてみたが、そのくらいで落ちる代物ではない。
思えばサウナを出るときにこういうことも想定されるので、捨ててしまおうとも思ったのだが、見たら割と旨そうだったのね。

かなりブルーになりながらも水道橋を目指して歩くと真砂坂という地名が出てきた。女系図で有名な真砂町の先生が住んでいたところだ。
坂を下っていく途中のマンションの駐車場のところから丸の内線が出てくるのが見えた。
もうすぐ後楽園の駅だ。


2010.02.21:mameichi:コメント(0):[そこいら辺を歩く]

東京出張という心地よい響き。その3

  • 東京出張という心地よい響き。その3
3階に行くとリクライニングの椅子が暗闇にずらっと並んでおり、小さいTVが付いている。
おやじというおやじがずらっと築地の鮪のように並んでいる様は壮観だ。
中には床にマットレスを引いて寝ている人もいる。

雪が降ったのも影響してか満員御礼札止めといった状況である。
隣の部屋では台湾マッサージがボキボキいっている。あっちの部屋は韓国式だ。大和式はないようだ。
うつらうつらしているが、他の人が付けているTVが気になって、なかなか寝付けない。

8時半頃になると、随分おやじの量が減ったみたいだ。なぜかリクライニングシートの小さなテーブルにたばこと100円ライターが準備された。
煙だらけになるのも苦手なので、そそくさとその部屋を出た。
そこは多分昔クラブかなんかだったところのようで、天井がでこぼこしていて、アスベストでしょうね多分。

今日は東京ドームで「テーブルウェア・フェスティバル」という展示会というかイベントに伺うことになっている。
10時開場なのだが、まだ時間はある。
そうだ、広小路といえば湯島天神があるじゃあないか。

東京に受験に来たころはまだ新幹線が福島-大宮間しかなかったので、リレー号というので上野まで出た。
そして合格祈願ということで湯島の白梅を見に石段を登った懐かしい場所だ。
取りあえずは合格したので霊験あらたかという事にしておこう。

丁度梅祭りということで、まだ開いてはいないが縁日の屋台が狭い境内に沢山出ている。
お参りを済ませてぐるりと境内を一周。合格祈願の絵馬が連なっており、そのうえに昨日からの雪がかぶさっている。

裏手の方から本郷の方まで歩くことにする。
多分わりと有名であろう壺屋総本店という菓子屋の前などを通り、少し雪の残る道を登っていくと、程なく本郷3丁目の交差点に出た。


2010.02.20:mameichi:コメント(0):[そこいら辺を歩く]

東京出張という心地よい響き。その2

  • 東京出張という心地よい響き。その2
乗っているバスは東北急行バスといって、名前はレインボー号という素晴らしいものだ。
東武鉄道系だからだと思うが、途中下道になり、岩槻、新越谷、北千住あたりを細かく回る。時間稼ぎの意味もあるのだろう。

上野に着いたのが5時20分。東京も雪が降った日でこれがまた寒い。パターンだと燕湯で朝風呂なのだが、寒すぎて風呂に入った後どうみても風邪をひく勘定だ。
しょうがないので上野松坂屋を過ぎたところにあるサウナに潜り込む。

早朝サービス1000円延長しても10時まで2000円だ。
体を洗い湯船に浸かる。狭い場所にいた体の疲れが至るところから現れる。
サウナにいくと先客が1人だけいて、声をかけられる。

「私群馬から来てるんですが、どちらからですか?」
「山形です。」
「電気工事かなんかのかたですか?」

この人はなぜか私を電気工事の人と見破ったらしい。
「いや、珈琲屋をやってまして。」
「えっ、電気工事の方じゃないんですかあー。私はてっきり、、、」

「急に出てきてアパートも借りられないんで、ここはいいですよ。2000円で午後4時までいられるんです。」
そうか10時じゃなくそんなに居られるのか。
「居酒屋に勤めてるんですが、昨日の夜は雪が降って散々でしたよ。」
そりゃ、そうでしょう。
「じゃ、またどこかで、私綿貫と申します。」

綿貫さんが居なくなって、サウナの中はしんとした。
2010.02.19:mameichi:コメント(0):[そこいら辺を歩く]

東京出張という心地よい響き。その1

  • 東京出張という心地よい響き。その1
外に出ると雪がちらちらと舞い降りてくる。少し風もあるがそれほどでもない。
桜木町から駅までは橋を渡って一本道。花沢のガードをくぐって駅の東口に出る。
マックスバリュで旅のお供というか、夜食というか、深夜の一人酒盛りのアイテムを揃える。

惣菜とはいってもつまみとおかずは若干異なる。おかずでは飲めないこともあるが、ここの惣菜は酒飲みにはぴったり来るものが多い。焼き鳥なぞもちょっといいものが盛り合わせてある。今日は迷うことなくタレを選ぶ。

今日は2月1日、短いが長い0泊3日の旅が始まった。
雪の降る中バスを待つ。寒い。乗るのは4人のようだ。
下りの新幹線が滑るように駅に飛び込んでくる。

もう少し待つと、時間通りにバスがやってきた。
全部で15、6人の乗客だろうか。
最初から全部カーテンが引かれていて、電灯が消えると車内は暗闇に包まれた。

その暗闇の中で、一人酒盛りが始まる。

「一人酒盛り」といえば私の中では三遊亭圓生だ。無論笑福亭松鶴のも下らなくていいのではあるが。圓生のも負けず劣らず下らない。

「厭だったねぇ、戦争のボカボカの時は、」というフレーズが入るので圓生のは江戸時代の噺としてやっているわけではない。
「いい酒だねぇー。いい酒の温泉(飯坂温泉)てぇーのがあったね、」というフレーズもなんとなく戦後のイメージだ。
いつの頃からこういう風に改作したのだろうか。誰かの型があったような気がしなくもない。一寸新作風のフレーバーを感じる。

などと、考えていたらもう東北道に乗っかっていたんだ。
吾妻パーキングエリアでのトイレ休憩となる。
コンビニに立ち寄ると福島の情報誌が丁度コーヒーの特集をやっていたので購入。

バスは軽いゆれを保ちながら一路関東へ、そのまま浅い眠りの中に入る。



2010.02.18:mameichi:コメント(0):[そこいら辺を歩く]

しゅんは大人だよ!

  • しゅんは大人だよ!
と、息子は言いました。

大人は毎日働くんだよ、と言ったら「豆いちでいつもおてつだいしてるじゃん!」
だそうです。切った刀で返されました。

土曜、日曜と彼は大忙しでした。

土曜日はなんとプラチナチケットの「おかあさんといっしょ」が当選し、県民会館に見に行きました。ネットオークションで1万円の値段が付いていたそうです。

夕方から高畠町に会場を移して「おれまかコンサート」でこまつを見てきました。
本人は時々エレクトーンを引きながらハモニカを吹くという芸をやっています。
多分彼の影響でしょう。
「やまぐちれおにもあったよ!」と言いたい放題です。

日曜日は午前中ヤマハのレッスンに行き、その足で川西のフレンドリー・プラザで東北学生音楽祭を見て、午後から雪灯篭祭りに行きました。

かなり非日常的な2日間だったことでしょう。


2010.02.15:mameichi:コメント(0):[そこいら辺を歩く]