HOME > 熊谷 昌則/レポート集

ソーラーサーキットの家は太陽光の家ではありません

ソーラーサーキットの家というと、太陽光発電を連想しがちで、勘違いなされる方もいらっしゃいますので、改めてご説明させていただきます。

ソーラーサーキットの家は、「外断熱」と「二重通気」を組み合わせ、太陽の熱や光といった自然エネルギーを生かし、多雨多湿という日本の気候風土に合わせ開発された工法で、断熱と蓄熱・遮熱と排熱そして通気性を兼ね備えた理想の住まいとなります。

つまり、ソーラーサーキットとは、自然エネルギーを活かした空気の通り道のある家という意味合いからネーミングされたのです。

「外断熱」とは、家全体を断熱材で包むことで、外の暑さや寒さを構造の外側で、遮断し、地熱を活用する技術です。

一方、「二重通気」は、構造の両側に二重の通気層を設け、それぞれ空気の流れをつくることで、構造内の湿気や熱気を排出させ、室内の温度や湿度の上昇を抑える技術となり、暑い夏でも、エアコンを頼ることなく、爽やかで快適な住みごこちが実現できるのです。

ほとんどの高気密・高断熱住宅は、冬の寒さに重点をおいた工法ですが、夏の暑さの原因となる熱ごもりを解消し、構造にも通気性を持たせることで、快適性と共に耐久性も飛躍的に向上するのが、ソーラーサーキットの家ということになります。

もちろん、太陽光発電との相性もバッチリで、私達はソーラーサーキットに太陽光を設置する家をWソーラーの家と呼んでいます。

JCHO仙台病院

  • JCHO仙台病院

JCHO仙台病院(旧社会保険病院)に、社長の高橋とご挨拶に行って参りました。

JCHO仙台病院さんには、今月より、FM仙台にて、毎週土曜AM11時からオンエア中の「Flow Life Radio」に、看護師さんの出演を快く引き受けて下さり大変ご協力をいただいております。

待合室のモニターにも、番組の告知画面が流されており、今回「外断熱が家族を守る」の設置にもご協力を頂戴しました。

32年4月に、泉パークタウンにオープンする新しい病院が、いよいよこの秋から着工する予定だそうです。

医師と考える健康な家づくり

  • 医師と考える健康な家づくり
弊社では、みやぎ健康・省エネ住宅を推進する国民会議の企業会員として、住宅の造り手としての立場で参画し、「住まいと健康」について、一般ユーザー・行政・医療機関への提言や周知・情報発信に日々努めています。

健康・省エネ住宅を推進する国民会議は、「住まいと健康」というこれまでは、密接な関わりがあったにもかかわらず、案外見逃されてきた問題に焦点をあて、建築・医療・環境・消費者団体など各界から幅広く賛同者が集まり、国交省や環境省・厚労省などの行政と一体となって、スマートウエルネス住宅の推進と普及に向けて活動しております。

この度、26年度から開始された国交省の補助事業によりスマートウエルネス住宅等推進事業にて、住宅の断熱改修を実施した403件・676人の健康調査をベースにしたデータを集約した「医師と考える健康な家づくり」という小冊子を発行いたしました。

家の断熱化によって、健康改善に寄与するというデータが大分紹介されており、これから、リフォームや新築を検討している方には、非常に参考になると思います。

モデルハウスにも、配置しておりますが、ご興味のある方は進呈させていただきますので、お気軽にお申し付けください。


住友ゴムの制振ダンパーが熊本城にも採用

世界最大の木造建築として有名な東本願寺の耐震改修工事に引き続き、震災で大きな被害を受けた熊本城の耐震改修工事に、弊社で標準採用している制振ダンパー「ミライエ」を製造する住友ゴム工業㈱の制振技術が採用されました。

熊本地震で実証された確かな制振性能が、評価されての採用だと思います。

詳しくは、住友ゴム工業のHPをご覧ください。

http://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2018/sri/2018_048.html

耐震実験において、熊本地震と同規模の震度7の地震を連続で6回与えても、しっかりと安全強度を保ちます。

弊社の外断熱の家は「耐震+制振」のテクノロジーで100年先の暮らしを守ります。

スイッチやコンセントの変更も可能な外断熱の家

家の性能とはあまり関係ない話ですが、外断熱のちょっとしたメリットを紹介させていただきたいと思います。

お客様から、工事中やお引き渡し後に、ご相談いただくケースが一番多いのがコンセントやスイッチなどの位置の変更や増設したいという相談です。

弊社の場合、事前の打ち合わせ後に配線図面を作成したうえで、実際の現場でも位置や数など最終確認をさせていただくのですが、配線工事が完了したあとで、位置の変更や数の追加の相談を受けるケースがございます。

また、非常にまれですが、購入した家具を配置してみたら、コンセントが使えないといったお話を受ける場合も出てくるのです。

こうした場合、基本的に内断熱の場合、気密・断熱の問題があり、対処は困難です。

その点、外断熱の場合は、気密フイルムもなく、壁の中にも断熱材がないので、内装工事の完了前であれば、対処は可能ですし、完成後でも場所によっては、床下や天井の点検口を利用して、容易に配線工事が出来る様になります。

さらに、将来考えられる増改築や水回り設備の交換や配置換えなどにも、気密・断熱部分の改修を最小限に抑えた対応が可能となるのです。

余談になりますが、スイッチやコンセントの話となったので折角の新居がタコ足配線や延長コードのお世話にならない為のポイントをいくつかお伝えしたいと思います。

○手持ちの家具や購入する家具を設置するレイアウトを事前にしっかり検討する。
(幅・奥行き・高さ・模様替えなども考慮)

○家族全員の手持ちの電化製品・購入する予定の電化製品をリストアップしてどこで使用するかを事前に検討する。(使用する人によっても違うので注意)

○ケータイやデジカメ・その他機器の充電場所を事前に検討する。(小さいお子さんも将来持つようになります。)

○家族全員の朝から夜までの休日も含めた生活パターン(夜のトイレも)をじっくり考えて照明などのスイッチ計画も検討して下さい。

特にキッチン・ダイニング・リビング・寝室・洗面所あたりが一番不都合が生じますので、出来るだけリアルに検討して下さい。

また一人で検討すると失敗する可能性が高いので家族全員で話し合いましょう。

※ 掃除機のコンセントは腰を曲げなくてもいい高さにあると将来のぎっくり腰の危険性が少なくなりますので、あらかじめ決めておくと便利です。また将来、在宅介護が必要となった場合の事もある程度考慮した計画をしていただきたいと思います。