いつも挑戦

私はもうインド料理に関わって40数年になる。でもいつも初心者の気持ちなので、いつも新しい料理に挑戦したいと思って始めたのがジャイの日の料理だ。これはもう3月で127回を迎えた。山形に来てから始めたので、まだ127回だが、1回に10種類(ピクルスは2~3品)つくるのだが、全部新しい料理。パンジャーブ、カシミールとその月にその地方の料理をつくることにしているのだ。

何かここんとこ昨年インドで買ってきた本でつくってると不思議な発見が多くみられ、益々楽しくなってきてしまう。先々月のカシミールの時は、ほとんどの素材を油で揚げ、その油の中に油を足し、スパイスを加え、お湯を加え、あげておいた素材をその中で煮ていき、最後にイムリ(タマリンド)やダヒ(ヨーグルト)で味付けをしたものだ。ほとんどがそんな作り方でお湯の量が多く、煮るのに同じ料理2つの鍋を使い早く仕上げるようにしたり。ポテト1Kを大さじ1杯の油で炒めるというのは無理だったけど。

そして先月のパンジャーブの料理ではラムの料理だったが、ソースが出来た後、鍋がいっぱいになったのでお湯を加えるとあったが、お湯を加えず煮ていった。味見をしたが美味しいことは美味しいが、ということでお湯を加え更に煮ていき、味見をしたら、やさしい味で美味しくなり、もう少しお湯を加え煮ていったら美味しくなりやさしい味だったのでそこで火を止めたが、味が濃厚だから美味しいという訳ではないということも理解できた。

いつも1人でつくってると味見なんかしないのだが、今は仙台からお手伝いの人が来ているので、その人に教えるために味見をしているのだ。その人も理解してくれるといいんだが。