HOME > 記事一覧

ヴァーラク。

その他にインド料理で使う珍しいものといえば、ヴァーラクがあります。
食用の銀箔のことで、宮廷料理等には、出来上がった料理に飾ってあります。

しかしこのヴァーラクは、手に触れると手にくっついてしまい、困ります。

必ず金串や竹串で扱います。

このヴァーラクはどこでも売っていますが、ラクノウまで、のばして売ってる所まで見に行って、そこで買ってきました。

銀箔なので固いので熱くして、紙にはさみ、それからトントントントン叩いて延ばしていきます。
2020.06.15:jay:[インド料理のあれこれ]

コーヤーとパニール。

コーヤーはインドではほとんど自分で作らず、制作してる所から買ってきます。

パニールもそうです。
パニールというのは、牛乳を温め、レモン汁を加え、蛋白質凝固させてものです。

デリーのオールドデリーのお城からまっすぐ出てる道、チャンドニーチョークのほとんど行き止まりまで行くと、そこにパニール屋さんからコーヤー屋さんもありました。

パニール屋さんも台秤で量って、売っていました。
今はどうかわかんないけど。

40年くらい前だと、タンドーラー料理のコックさんはタンドーラーだけ、自分でタンドーラーも作ってました。

カリーをつくる料理人はカリーだけ。
お菓子作る職人・料理人はお菓子だけ。
そしてパニールやコーヤーは、買ってきたものを使ってました。

今はどうなってんでしょうか?

やはり自分では作らず、食材として買ってきて、料理を作ってるんだろうね。
2020.06.14:jay:[インド料理のあれこれ]

グラブ”ジャームーン”。

グラブはバラの花のことで、宮廷料理に飾られると書いたが、お菓子でもグラブ ジャームーンというお菓子があります。
ジャームーンというのは木の実で、そのまま食べられます。

デリーではコンノートのまわりに植えてあり、これを入札してこの木はうち、
この木は〇〇さんと決め、木の実を採取します。

だいたい6月頃です。

グラブ ジャームーンは、バラの香りのするジャームーンというお菓子なのです。

まずコーヤーをつくり(コーヤーとはミルクを水分がなくなるまで煮詰めます。それも白く、ミルク色になるように。)、このコーヤーにほんの少しの小麦粉を加え、練り、お団子にして油であげます。

これをシロップを作っておき、バラの香りを加えておき、その中に揚げておいたお団子を加えます。

このお団子が一人でシロップを吸い、クルっとまわります。
このお菓子をグラブ ジャームーンといいます。

コーヤーは強い火で煮詰めると、白くあがります。
2020.06.13:jay:[インド料理のあれこれ]

宮廷料理にバラの花とパンダナスの香りを。

バラの花びらやバラの香りをつけるのは、インドの宮廷料理です。

ヒンドゥー教は蓮の花が貴重な花なのですが、モスリムやムガール帝国の料理にはバラの香りやバラの花を飾ったりします。

花の香りといえば、ケクラもあります。

Kevaraとは、パンダナスともよばれており、スクリューパインという名前があるが、和名では”たこの木”といわれています。

インドにも南の方の川辺や沼辺に植えており、ゴーギャンの絵でも知ることが出来る。
2020.06.12:jay:[インド料理のあれこれ]

グラブペッター。

インドで葉のことをパッターということは理解してもらえたと思いますが、花のことをペッター(PATAL)といいます。

ローズの花弁を出来た料理の、特にお菓子の上に飾ったりします。

出来上ったお菓子にグラブバリ(ローズウォーター)をかけ、バラの花弁(はなびら)グラブペッターを飾ります。
2020.06.11:jay:[インド料理のあれこれ]