自分のことをインド料理では新発意(しんぼち)だと思ってる。
確かに松山俊太郎師のところでインド哲学を個人教授16年近く学んだ。
後の3年くらいは、今名古屋の椙山女子大の小川教授とサンスクリットも学んだ。
サンスクリット3年学んでもわかんないということがわかったくらいでしかなく。
もちろん小川教授の方はそうではないだろうけど。
まあ松山さんは素晴らしい師であったが、私は不肖の弟子ということで。
インド料理は47年以上やってます。
ほとんど独学でインドの本で調べたり、インドで食べ歩きしたりしながら、自分のインド料理というものを作り上げました。
その私がなんで自分のことを新発意というかというと、今、山形へ来てインドの各地の料理を毎月新作で10品作るというのをやっているからなのです。
1月はカシミール。
2月はパンジャービィ―。
3月は、というように地方の料理だったり、パーシィの料理だったり、ジャイナの料理だったりと新作で10品作っています。
前の料理と重ならないように資料もとっておいています。
ただ12月には宮廷料理をやることにしていて、その中のシャハーンシャヒラーンは毎年作ることにしています。
ラムのももにピスタチオやカシューナッツアーモンドをすりおろし、まぶし、そのまま焼いて煮た料理です。
逸品です。
新発意はこれらの料理をつくる時、その本に従ってつくるからです。
自分の体験上、いや、これは違うだろうと思っても、その本の通り作ることにしているからです。
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