カリーの由来、ヘンチキ論

先日、山形正宗の水戸部さんが
ランチに来てくれ
彼の所のものすごい美味しい
純米酒漬の梅酒の
梅、いるかとのことで
チャトニーをつくるのは前回は
多量にもらいすぎ(20k)たが
お客様にプレゼントしました。
今でもありがたかったと
思っています。

その彼が
神田の古本街で
カリーの本が
沢山あるのを見たと
でも日本語のカレーの話と
いうのはおおよそあてに
ならないという話を私が
したのだが
そのあてにならないカレーの
話を少し続けて
書いてみようと思います。

食品知識ミニブックシリーズ
「スパイス入門」山崎春栄著
昭和58年4月30日初版

226 カレー粉(curry powder)
「エピソード」カレー(curry)の
語源には次のように
いくつかの説がある

1.「香り高いもの」「おいしいもの」という
意味で使われるヒンズー語の「ターカリー」(Turcarri)が
「ターリー」(Turri)に転じ英名でカリー(curry)になった
とする意

2.南インドのタミール語でソースの意のカリ(Kari)から
転じたとする意

3.釈迦がまだシッダルタ皇子と呼ばれていた若かりし頃
修行のため山籠りした時、食物の乏しい山中で木の実、
草の根や葉を食べて凌いだ後、悟りを開きカレーという
地に下山し教えを説いている。
この時、首にかけた袋の中から、いろんな種類のスパイスを
取り出して民衆に与えた。民衆は釈迦の教えに感服するとともに
香り高く諸病を治し、活力の源となる木の実や草の葉、根を知り、
これを不老長寿の霊薬として重宝し、その香辛料を土地の名にちなんで
カレーと名付けた。とする説。あるいは、その時、民衆が叫んだ
「クーリー、クーリー」に由来する説。(原文ママ)

まず1の説。ヒンズー語ではなく語学の場合は「ヒンディー語」です。
私の手持ちの辞書「A PRACTICAL HINDI-ENGLISH DICTIONARY」には
Tucarriという単語はありません。

ただ野菜料理”TARKARI”という
名前の料理はあります。

この”TARKARI”は野菜料理の技法の1つで、野菜をギィーで炒め、
その野菜のもってるジュース(汁気)で煮た料理の名です。
それをcurriがつくからと混同したのではないでしょうか。


2.からは、又明日ということで・・・