マーカン・チョール

私が吉祥寺でDANRANという
インド料理店をやっていた時、
(やっていたのは元嫁の家で
 私がインド料理に変えたのだが)
8年位後に
下北沢に”あしゅん”という
インド音楽とイベントの店が
開店した頃のことです。
その店の共同経営者の3人が
インド滞在中に作っていた料理では
日本ではどうも評判が悪いので、
教えて欲しいと知人を介して
話がありました。

私のインド料理は先生なしで
ハレ・クリシュナ・テンプルで食べた味や
インドで出された本を読み
いろいろ付き合わせて
同じ名前の料理でも
本によって作りも違うし
マサーラー(スパイス)も違う。

ここのところはこの本。
ここんとこではこっちの本がいいと
組み合わせ、私のインド料理を
作っていったのです。

勿論、インドでも食べ歩いていたが、
教えるというより、
一緒に勉強会をやろうということにし、
「全日本職業インド料理研究会
 【マーカン・チョール】」を作った。
そして毎月3種類の料理を
マスターしていくことにしました。
その時テキストにしていたのが、
「THE GREAT ART OF MUGHLAI COOKING」
1977年版 AROONA REEJHSINGHANI著でした。

この本はかなり有意義な本です。
元嫁に追い出された時、
インド料理の本、英語の本だけで
287冊ありましたが全部没収されました。
この本はコピーしておいたので、
コピーしてある本は没収されず、元本は
没収されましたが、今もコピーの本から
役立たせています。

マーカン・チョールとは、
クリシュナ神の数ある異名の中の
1つで「バター泥棒」という意味で
子供の時、いたずらっ子だったクリシュナが
バターを盗みなめまわしたので、
そういう名前がついたのです。