柿のチャトニー(チャツネ)

  • 柿のチャトニー(チャツネ)
夜は誰も来ず。
ゆっくり柿のチャトニーを作ることにします。
チャトニーとは日本でチャツネといい、
よく、カリー(いや、カレーか)の仕上げにチャツネを入れると
本格的なカレーが出来上がります。
などとTVに出てくる料理研究家が言ったり、
本に書いてあったりします。
インドではそのような使われ方をしないのです。
チャトニーとは、ソースや付け合せ的なものであり、
サモーサーにつけるグリーンのチャトニー、カバーブにつける
ブディナー(ミント)のチャトニー、ダニヤー(コリアンダー)の
チャトニー、ハリーミルチ(青唐辛子)のチャトニー、
南インドのナーリヤル(ココナッツ)チャトニー、以上のものは
火を通さないもので、フレッシュなチャトニーといえます。
これらは時間をおくと緑色が褐変したり日持ちのしないもので、
作ってすぐに食べられるものです。
一方では、火を通し、砂糖をたくさん使い保存のできるチャトニーが
あります。これはソースとしては勿論、サイドディッシュとしても使われます。
さて、今日これから作るチャトニーは柿です。
今までフルーツのチャトニーをいろいろ作ってきたので柿のために
私が工夫したチャトニーなのです。インドに柿はあるのかな、
見たことはないけど、あるなら今回私が作った作り方で
間違いはないと思います。
山形という所は渋柿しかなく、それを渋ぬき、干し柿にして食用しています。
渋ぬきした柿を皮をむき鍋に入れ、
アドラク(生姜)のすりおろし。
ソーンス(ドライ生姜のパウダー)
ラーイー(ブラウンマスタードシード)
カスカス(ポピーシード)を加え
水も入れ煮ていきます。
こげつきやすいので木べらで底をよくかき混ぜながら
ナマク(塩)チーニー(砂糖)を加え、アームチュール
(マンゴーパウダー酸味)も加え、更にパウダーマサーラーを加えます。
ダニヤー(コリアンダー)
ハルディー(ターメリック)
ミルチ(唐辛子)
バリーハリーミルチ(パプリカ)
濃厚になるまで煮ていき、煮詰め、ガラムマサーラーを加えて出来上がり。
チャトニーが出来る前に、ようやく午後10時10分、お客様の登場。