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今週はちょっと余裕の仕込みかね

今週はまあ何もない週なのでのんびりと病院通い、日曜に東京の料理教室の準備をしてと。まあ客が来ることには期待してないけど、この前の日曜に来てくれたご婦人といおうかお嬢さんから紹介された人も美味しい美味しいと喜んでくれて嬉しかった。その先日の土曜に来てくれたご婦人方も美味しいと喜んでくれて綺麗に食べてくれた。そんな客ばっかりだと嬉しいのだが、第1お客が入って来ないから、来てくれて召し上がっていただければわかるんだけどなあ。まあいいか。今日もランチは山形に住んでて東京に帰ったお客様1人。のんびり週間なので。

4/7 東京の料理教室
4/8 朝仙台に着いてデンバーへ
4/13 山形の料理教室
4/15 仙台の料理教室(いよいよあと2回っていうとこ) 
4/17 クスクス料理(予約だけで今のところ12人)

クスクス料理は、ラムのソース、サラダ、スムール、鶏のソテー、アリッサという献立です。

そしてカリー

それはカリーの語源についても滅茶滅茶な話が多い。又、又、山崎氏の説では、”「香り高いもの」「おいしいもの」という意味で使われるヒンズー語の「ターカリー(Turcarri)」が「ターリ(Turri)」に転じ英名でカリー(Curry)になったとする話”

私のもってる英ヒン辞典にはTurcarriという項目はなく、TURKARIという野菜料理はあるけど、”南インドのタミール語でソースの意のカリ(Kari)から転じたものとする説”これもタミール語ではなくタミル語です。

南インド起源説は正しく我が友人、東北大の山下先生によればタミル文化圏ではおかずという意味でカリーという語が使われているとのこと。これは茨城大の山田先生はテルグの専門だが彼女もおかず説をとってます。

”釈迦がまだシッタルタ皇子と呼ばれていた若かりし頃、修行のため山ごもりした時、食物の乏しい山中で木の実、草の柳葉を食べて凌いだ後、悟りを開きカレーという地に下山し、教えて説いている。この時、首にかけた袋のなかからいろんな種類のスパイスを取り出して民衆に与えた。民衆は釈迦の教えに感服するとともに、香り高く諸病を治し、活力の源となる木の実や草の葉を知り、これを不老長寿の霊薬として重宝し、その香辛料を土地の名にちなんでカレーと名付けたとする説。あるいは、その時民衆が叫んだおいしいという意の「クーリ、クーリー」に由来する説” ああ長かった。

でも沸典では釈尊は修行してた山で悟りを開けず、下山し村娘のスジャータから乳粥の布施を受け、菩提樹の下に坐り中道ということを忽然と悟ったとあります。カリーのためには、お釈迦様も山中で悟りを開いたなんてひどい話ではないでしょうか。沸典もないがしろにして、ねえ山崎さん、S&Bの方々。

ガラムマサーラー

前承。山崎氏の説を書いた所で終ったが、インドではヒンズー語という言語はなく言語の場合はヒンディー語というのが正しいのです。

この「ヒリヒリ辛い混合スパイス」は誰が言い始めたのか判んないが、こんなことを調べなおして書くと阿呆が移るみたいといいながら12年前に誰の何という本ではこうで、誰の何という本にはガラムマサーラーではなく、ガラマサーラーとあったなんて自分で考証してる文章も見つかったけど、もう書くのはやめとこう。誰かが誰みたいにというのなら書くけど。

ガラムマサーラーについて

もう少し書くとガラムマサラは誤りでマサーラーというのが正しい。



日本のカレー料理の立役者の先生方はみんなガラムマサラ、又はガラムマサラと変な書き方ばっかりだ。これは出版社の校正の人がなおすのか、それとも著名な先生方の書いたままなのかしら。

58年4月30日発行の山崎春栄氏の著した食品知識ミニブックシリーズ「スパイス入門」社団法人日本セルフサービス協会発売では、236P「ガラム・マサラはカレー粉に最も近いインド生まれの混合スパイスである。ヒンズー語で「ヒリヒリと辛い混合スパイス」とい意味で、特殊の料理用として作られたものではなく(後略)」これらについては次回いろいろ書きます。

唐辛子入りガラムマサーラー?

スーパーに行った時、珍しくスパイスの棚を見た。そんな所普段見たこともないのだが、SBとハウスのスパイスの小さな瓶が並んでいた。ガラムマサラとなっていて材料を見ると両方とも赤唐辛子が入っていた。

昔(いつも昔ばっかりで申し訳なし)インド料理の本、英語の本だけで284冊もってた元嫁に追い出された時、その本は全て没収されたが、その本を参照して作ったガラムマサーラーの表は没収されずに私の手元にあるのだが、284冊の中で167種のガラムマサーラーの作り方があったがその中で赤唐辛子を使うのは2つしかなかった。それなのに日本の二大メーカーは例外中の例外の赤唐辛子入りを作るのはどういうことなんだろうか。

ガラムマサーラーを簡単にいえばカレー粉から、カレーの色のターメリック、そして辛さのもとの赤唐辛子をのぞいたもの、香りの混合スパイスなのだ。空煎りしてすりつぶし混ぜた場合もあり、又パウダーのスパイスをただ混ぜ合わせたものもある。まあ私は空煎りしてすりつぶして作るのだが。