星の村 花の里 職員合同研修会

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10月27日、星の村の集会室にて、同じ興道会で運営している特養の花の里と星の村の合同研修会を開催しました。

両施設の職員スタッフの希望で、今年は「精神障害をお持ちの方の理解と対応について」というテーマで開催しました。

講師の先生は花の里の齋藤主任相談員さんのご紹介で、福島市にある村上病院理事長・院長の「村上 敦浩先生」においで頂きました。病院経営と住職 天台寺門宗 村上山薬師寺 を兼務されており、とても忙しい方です。

 

私たちは日々お年寄りと接しながら仕事をしていますが、毎日の慣れから「この人は今こう思っているはずだ」と決めつけがちになります。しかし、実際は我々が想像しているものとは真逆なことが多々あります。

 

の人の気持ちは、本当の意味では「その人にしかわからない」ものかもしれません。その人の苦しみ悲しみは、その人にしかその度合いはわかりません。しかし、私たち支援する側は、いつの間にかその人の全てをわかっているように勘違いし、決めつける可能性があります。

私たちが「そんな些細なことを気にする必要ないじゃないか」という小さなことでも、そのお年寄りにとっては何よりも大事なことかもしれません。

 講義の中で認知症心理の話しがありました。認知症は記憶が欠落していく病気で、「加齢による物忘れ」との大きな違いは、【物忘れ→覚えているが思い出せない・体験の一部を忘れる】に対し【認知症→思い出せないというよりは覚えていない・体験の全部を忘れる】という違いがあります。

 認知症の方に対して「忘れるだけだから本人はあまり気にしていない」と思うのは大きな間違いであり、認知症の方は  生きてきた証である体験の記憶が欠落する → 言いようのない恐怖・不安・心細さを感じている」 とのことでした。

私たちスタッフが出来ることは、病気の治療をして記憶を呼び戻すことではなく、その方の不安や心細さを理解し、同じ目線でその人の手を握り「心配しなくても大丈夫ですよ」と、笑顔と手と声と優しい心で手当てをすることであり、それが支援介護であると感じました。

講義をお聞きして、私たち福祉従事者にとって「その方の悲しみを理解すること・理解してあげたい」と思うやさしさが1番大切なことだと感じました。

 

不自由な方への身体介護とともに、優しい心の手当ての支援を大事にしていきたいと思います。

2016.10.31:hoshi:[研修]

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