ダリア日記

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ダリア (Dahlia キク科)
(花の西洋史辞典より:アリス・M・コーツ 白幡洋三郎・白幡節子訳 八坂書房)

(Vol.395のつづき)
 その他の種のダリアはメキシコから一つまた一つとゆっくり紹介されていった。その中には、カクタスダリアの親であるフアレジー種(D.juarezii)が含まれているが、それは1872年に、メキシコからオランダの種苗商宛に送られてきたものの中にその塊茎があるのが見つかったのである。残りは輸送の途中に枯れてしまった。生き残ったダリアはこれまで知られていたものと違うことがわかり、当時のメキシコ大統領フアレス氏の名にちなんで命名された。ショー、ファンシー、ポンポン咲きといったダリアの種類は、ヴァリアビリス種から分かれてきたものであるが、ヴァリアビリス種の種子は「様々な変種を生む。濃淡の紅色、濃淡の緋色、サーモン色、ライラック、濃い紫、縞模様などさまざまな花が、一つの花から採れる種子より生まれ出る」(ジェーン・ラウドン)。
 コッキネア種から生まれた一重のダリアは、色は緋色からオレンジ色、黄色と変化するが、八重のものはめったにできない。そこでヴァリアビリ種と交配しないように気を付けよといわれている。一重のダリアは1880年頃に人気がでた。当時、ダリアへの人気が復活して、その結果ダリア協会が創立された。
(つづく)

写真は「ダリア・ロセア(1817年)」
2013.02.03:acocotori:count(2,703):[メモ/ダリアの歴史]
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