ダリア日記

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ダリア見学会報告㉘

オランダの育種家「Rupo Plants」

ルポ プランツ社(リッセ)
ダリア球根を生産する農家が集まり共同企業体として、ダリアの改良と種苗生産を行っている。各自の圃場と共同の展示圃場を有している。
展示圃場では、506品種で1500株のダリアを栽培し、その多くが改良中品種である。「ゴーゴーシリーズ」ダリアが中心であり、黒葉系ガーデンダリアの開発が盛んである。






ダリア見学会報告㉗

「オランダの風習・文化」②

◇結婚しない夫婦が急増中!
 個人財産の意識が強く、結婚すると財産が共有となり離婚の際に財産が減少するため、財産を持つ者は結婚しないことが多くなっている。
いわゆる同居家族として生活し、子供が生まれたら父親の姓を名乗ることが多い。なお「結婚しても、しなくても税制や各種優遇策は違い少ない」とのこと。

◇教育、落第者も多い!
 教育は、小学校、中高一貫校、大学、専門学校に分かれている。教育費は高校まで基本的に無料、大学では奨学金制度が充実している。
大学の進学率は10%程度とごく少数であり、大学では6年間で専門知識を得たり研究を行うことから、学生は「エリート」と呼ばれる。
オランダ人は教育にあまり感心のない国民で、基本的にその学年の学習内容を理解しないと進級できないシステムとなっている。よって小学校でも同学年を続ける落第制度が導入されているが、誰も異論を唱えないとのこと。

(写真:ライデン大学校門?)




ダリア見学会報告㉖

「オランダの風習・文化」①

◇オランダ人の暮らし
 オランダでは、基本的に物事・行動は個人の責任で行うことを前提に生活している。そのため、行動、服装、発言、その他の事柄について、社会秩序を守るという最低限のルールさえ守れば「個人の自由であり」、良しとされている。

◇税負担が大きい!
 給料はある程度高いが、所得税(40%程度)や社会保障費(1万五千円/月、18歳以上)等となっており手取り額は半分以下に。消費税は21%、6%と高いが、教育や社会保障は充実しているので、生活はそこそこ大丈夫とのこと。医療費については、個人負担の年間免責が5万円程と設定され、それ以上の負担はない。





ダリア見学会報告㉕

「ケーリング ダリア」④

引き続き、オランダダリア球根生産組合のジョス会長さん(Jos Eijking)のお話をお聞きする。
オランダダリア球根生産組合は、国内の会員数約300人であり、国内各地に約30の支部を有している。歴史は古く、1918年に発足して今年で創設98年目で、間もなく100年尾の節目の年を迎えることとなる。
組合は、品種改良・育種家、球根生産者、切り花生産者、園芸関係者らで組織している。
(写真:ジョス会長と一緒に)




ダリア見学会報告㉔

「ケ-リング ダリア」③

ケーリング社の品種改良方法は、人工交配と自然交配のミックスとしている。
母体にかけ合わせたい花の花粉を振り掛ける。併せて、昆虫による媒介もさせているため、父方のわからない品種も多くなっている。
同社では、切り花に適した水蓮咲きのシリーズを多く作出している。
主な品種は「ヨマンダシリーズ」や「コーネル(赤・ボール)」などである。

  
コーネル / プライド オブ ホームステッド

  
ケーリング ムーンライト / ウィンドミル 




ダリア見学会報告㉓

「ケーリング ダリア」②

現在のケーリング社の社長(Jan Geeling 氏)はダリア育種家の2代目であり、先代が国内のダリア育種の先駆者である。なお、先代は3年前に90歳で亡くなられたとのこと。
現在の経営者Jan氏は、もともとオランダを離れイギリスで教師をやっていたが、親の高齢化もあって40歳で帰京し園芸に道に入ることになります。
それからは10年以上に渡りダリアの育種や球根生産に取り組んでおり、現在では、約3000㎡の園地に250種、約4000株のダリアを栽培している。そのうち、ケーリング社のオリジナルは15パーセントにのぼっている。
社の経営は、球根の販売を主としているものの、8月~9月のダリア開花期には、体験型のダリアの切り花採取・販売を行っている。
写真は、ケーリング社のJan氏(右)と園芸ガイドの対馬さん

  

  




ダリア見学会報告㉒

◇3日目(リッセ) 「切花・種苗会社」

 オランダの3日目も7時にバイキング朝食をとり、バスは8時にホテルを出発する。天候はオランダ特有の朝の景色「曇り空」、今朝も気温20度とひんやりとしている。

本日より、オランダ国内のダリア育種家などを訪問することになった。育種のご苦労や技術などをお聞きすることになります。

はじめは、オランダでもっとも古くからダリアの開発・育種を行っている「ケーリング社(Geerling Dahlias)」の訪問である。(9:00~11:00)




ダリア見学会報告㉑


宿泊地のデン・ハーグへ

16時頃に、ズンデルトを出発し宿泊地のデン・ハーグに入る。
デン・ハーグはオランダの政治に中心都市、王宮(写真)や国際司法裁判所、議会などの行政機関があり、また、各国の大使館が数多く置かれている。
市内をバスの中から説明いただきながら、17時50分にホテルに到着する。
夕食はホテル近くのイタリアレストランでピザとパスタを、ビールやワインと一緒に食べる。
そして、オランダの二日目が無事に終わる。

  

  




ダリア見学会報告⑳

コルソ ズンデルト(ダリアパレード)5

ダリア展示圃場のダリア達!



  
ダーク スピリット / サルサ

  
イエロー ヘブン / ジプシー

  
ヘンリー / ミレラ

  
ノエル / スモーキー




ダリア見学会報告⑲

コルソ ズンデルト(ダリアパレード)4


会場の近くには、ダリアパレードのイベントで使われているダリアの展示圃場(20年目)があり、1年間かけ地域の人々がパレードの準備をしていることが紹介されていた。
このイベントにはズンデルトの20地域で栽培される50品種30haダリアを使って行われており、この祭りのために、ボランティアでダリアの栽培から山車の制作にあたっているとのことである。
パレードが終わると、直ちに翌年の計画を作成し、ダリアの栽培計画を立てるとのこと「ダリアパレード」は、ズンデルトの方々の地域文化の恒例行事である。




ダリア見学会報告⑱

コルソ ズンデルト(ダリアパレード)3

ダリアのパレードは1日に3回(昼2回、夜1回)、9月3日(土)~4日(日)の2日間で6回のパレードが行われる。
ダリアの山車1体に40万本のダリアを使い20体が出場するため、このイベントには800万本のダリアが使われていることになっている。
「このイベントに800万本のダリア!」、いやー、驚きの数字である。
写真は、露店で買った「イチゴシロップタップりのワッフル」 とっても甘かった。

  

  

  




ダリア見学会報告⑰

コルサ ズンデルト(ダリアパレード)2

奇抜なデザインの山車の色彩はすべてダリアの花(中輪~ポンポン咲き)となっており、一面に配置されたダリアの花々のその数に驚きである。総出場数が20体となっており、約1時間30分のパレード、その壮大なスケールに正に夢の世界を見ているような感覚となった。