GW特別企画(5) 79606号はプラモデルに

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 左の写真は昭和47年冬の羽前成田駅の風景である。地元の写真愛好家であった故小笠原弘氏が提供してくれたものである。この年の10月に、蒸気機関車は姿を消すことになるのである。真っ白い雪景色の中で汽車を見送る駅員の姿は、その後の国鉄改革の嵐を予感させるようにも見える。鉄道写真で幾多の受賞歴のある小笠原氏の作品の中でも秀逸のものだと思う。

 

 右の写真は、「この模型は最近発売されたものですが、これと同じ番号の蒸気機関車の写真が成田駅に飾られてあったはず。」とのメッセージを添えて、知人が送ってくれたものである。この模型のプレート番号は79606であり、小笠原弘氏が提供してくれた写真に映っていたものと同じである。また米沢機関区の閉区に発行された記念誌には、9634号のさよなら列車の補機となったのが79606号である、と記されている。

 

 なぜこの機関車がプラモデルに採用されたのか不明であるが、小笠原弘氏が残してくれた写真の機関車が、プラモデルとして復活したのである。9634号や59634号のように「さよなら列車」として盛大に見送られることもなかった機関車が、蘇ったのである。

 一枚の写真が人と人をつなぎ、過去と現在をつなぐことができるのである。歴史の中にはたくさんのドラマが埋もれているのだろう。

 → (22)国鉄時代の終焉 ~ 線路を残す決意:おらだの会

 

【おらだの会】 待合室で行ってきましたGW特別企画展は5月7日で終了します。5月8日(金)からは第10回地元写真家7人展がスタートします。どうぞお楽しみに。

2026.05.06:orada3:[長井線を走った蒸気機関車]

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