長井線から59634号が旅立った7か月前の1972年(昭和47年)3月14日、米坂線でもキュウロクとの別れがあった。もう一つのさよなら列車となったのは9634号、大正3年生まれの機関車であった。9634号も北九州で働くことになったのである。
成田駅においでになった方が、「9634号の頭が新潟県の新津鉄道資料館に展示されていますよ。」と教えてくれた。59634号はみんなに愛されて遠い九州の地に残り、9634号は故郷の地に戻って余生を過ごしているように思う。68691号と59634号に続いて9634号も、現役を終えてなおそれぞれの地で多くの人に愛され、見守られながら生きていることを確認できたのである。この地で共に生きていた同胞が、全国に散らばりながらも、その人生を全うした姿を見るようで、何とも言えないものを感じる。



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