2024 年も残りわずかとなりました。能登半島地震が発生したその日を前に、現地の人たちの気持ちは如何なものでしょうか。一日も早い復興を祈るばかりです。
今年も懐かしい人との再会やたくさんの新たな出会いがありました。地元高校写真部の卒業生は、社会人一年生を前に自らの軌跡を個展として発表してくれました。また大変な病を克服して北海道からのバイクツーリングの途中で立ち寄ってくれた方がいました。週末の駅茶には様々な人との出会いがあり、それぞれの人生に共感する心地よい時間がありました。
長井線祭りにおいでになった鉄道アイドル 伊藤桃さんは、自身のインスタグラムで「この駅(成田駅)の好きなところは地元の方々、おらだの会の皆様が駅舎を『人が集まる場所』として大切にしているところ」と紹介しています。人が集まる場所、私達がこれからも大切にしなければならないことに気づかせてくれたように思います。
静かに雪が降っています。今年一年の想い出を大切にしまい込もうとしているようです。改めて皆様との出会いに感謝し、皆様にとりまして来る年が佳き年でありますことをご祈念申し上げます。
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青空を届けたい
12月20日、この時期にこんな青空が広がるのは珍しい。思わず車を止めて写真を撮った。助手席の妻も「うわぁ綺麗!」と歓声を上げた。怖い女房が時折見せる笑顔のようで、何とも言えず有難いものだと言うと、妻はゲラゲラ笑った。
閉ざされた冬の間は、心も閉じてしまいたくなる。ましてや辛いことが重なる時などは、このまま雪に埋もれてしまいたい気持ちにもなるものだ。けれどもそれぞれの生を全うしていけるのは、こんな青空が来ることを信じているからかもしれない。
今はただでさえ生き辛い時代のようだ。春を待つ君に、この青い空を届けたい。君の頭上には青い空が広がっているよ、との言葉を添えて....。
閉ざされた冬の間は、心も閉じてしまいたくなる。ましてや辛いことが重なる時などは、このまま雪に埋もれてしまいたい気持ちにもなるものだ。けれどもそれぞれの生を全うしていけるのは、こんな青空が来ることを信じているからかもしれない。
今はただでさえ生き辛い時代のようだ。春を待つ君に、この青い空を届けたい。君の頭上には青い空が広がっているよ、との言葉を添えて....。
17年前の芋煮会
古い資料を整理していたら、岐阜県のある中学校2年4組の学級通信が出てきました。鉄道が好きな中学校の先生が、羽前成田駅を訪れた時のことを学級通信に書き、それをおらだの会の会長宛に送ってくれたものです。成田駅では、今から17年も前から「いい出会いといいひと時」があったようです。これからもずっと大切にしていきたいものです。学級通信の後半部分を紹介します。
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駅ノートがあったので書きかけていました。すると(かつて駅員さんがいた部屋に)集まっていた方の一人が、芋煮会をやっていますが、こっちに来て一緒にどうですか、という。これはありがたい話だ、と行ってみると、大人から子どもまで10人ぐらいが机を囲んで楽しく話をしているところでした。
どこから来たのか、滋賀県からです。こんな遠いところまで何をしに来たのか、前回夜に降りたのでどんなところか分からなかったので昼間に降りてみるために来ました。これは何と、ということでえらく盛り上り、2時間40分にわたってしゃべっていました。
年に4回、地域の人が駅に集まって行事をする。秋は駅のそうじをしてから芋煮会でそれがちょうど今です、とのこと。またさっきあいさつをしてくれた中学生は2年生だということもその中で分かりました。
修学旅行で行く予定の伊江島も島の人々の心あたたまるもてなしでいい所だったと思いましたが、山形県長井市の羽前成田も、気さくで楽しい人ばかりで、すっかり好きになりました。いい出会いと楽しいひとときでした。
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駅ノートがあったので書きかけていました。すると(かつて駅員さんがいた部屋に)集まっていた方の一人が、芋煮会をやっていますが、こっちに来て一緒にどうですか、という。これはありがたい話だ、と行ってみると、大人から子どもまで10人ぐらいが机を囲んで楽しく話をしているところでした。
どこから来たのか、滋賀県からです。こんな遠いところまで何をしに来たのか、前回夜に降りたのでどんなところか分からなかったので昼間に降りてみるために来ました。これは何と、ということでえらく盛り上り、2時間40分にわたってしゃべっていました。
年に4回、地域の人が駅に集まって行事をする。秋は駅のそうじをしてから芋煮会でそれがちょうど今です、とのこと。またさっきあいさつをしてくれた中学生は2年生だということもその中で分かりました。
修学旅行で行く予定の伊江島も島の人々の心あたたまるもてなしでいい所だったと思いましたが、山形県長井市の羽前成田も、気さくで楽しい人ばかりで、すっかり好きになりました。いい出会いと楽しいひとときでした。
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長井線で実証実験
長井線に関する大きな動きが、12月5日の地元紙に紹介された。それは化石燃料を使った従来のディーゼルエンジンの車両を改造して、蓄電池による電動化に向けた実証実験を行うというものである。
12月9日に長井市役所で実証実験のキックオフセレモニーが行われ、2024年度に設計、25年度に実験車両の改造、26年度に無乗客によるテスト走行という3ヶ年計画とのこと。電力は太陽光発電や置賜野川の小水力発電で生み出された電力を活用する構想である。新車両の購入費削減や燃料費高騰対策、温室効果ガスの排出削減などにつながることが期待されるという。
ローカル線の厳しい経営状況や地方路線の廃止が伝えられる中で、フラワー長井線でこうしたチャレンジが行われることは素晴らしいことと思います。山形鉄道や長井市その他協力事業者の皆さんに敬意を表し、その成果を見守りたいものです。
12月9日に長井市役所で実証実験のキックオフセレモニーが行われ、2024年度に設計、25年度に実験車両の改造、26年度に無乗客によるテスト走行という3ヶ年計画とのこと。電力は太陽光発電や置賜野川の小水力発電で生み出された電力を活用する構想である。新車両の購入費削減や燃料費高騰対策、温室効果ガスの排出削減などにつながることが期待されるという。
ローカル線の厳しい経営状況や地方路線の廃止が伝えられる中で、フラワー長井線でこうしたチャレンジが行われることは素晴らしいことと思います。山形鉄道や長井市その他協力事業者の皆さんに敬意を表し、その成果を見守りたいものです。
米坂線と長井線
米坂線は2026年に開業100周年を迎えるが、2022年8月の豪雨で今泉~坂町区間が不通になっている。11月15日の地元紙に、米坂線開業100,周年記念事業実行委員会の久保委員長が「望む早期復旧」と題して提言を寄稿している。久保委員長は、鉄道の今後の役割をノスタルジックな思いから離れて、未来志向の視点で捉えなければならないとして、沿線の魅力再発見や駅弁等の特産品開発、「鉄旅音旅」など鉄道ファンへのアッピールなど、地域の魅力発信と地域活性化策に取り組む必要性を訴えている。
また12月5日の地元紙には、長井市議会における長井市長の答弁内容が報道されていた。それは内谷市長が米坂線問題に関する質問に対して、「運休区間の今泉~坂町間の復旧を諦めることは、今泉~米沢間の廃止にもつながりかねない」とし、(関係自治体の理解が得られれば)山形鉄道が引き受けてでも今泉~米沢間の鉄路を維持すべきとの認識を示した、というものである。
「長井線読切りエッセー第9話」で今泉駅の歴史を紹介していた。その時は「政争の駅」という副題をつけたのだったが、米坂線の今後は長井線にとっても重要な意味を持つように思われる。そして久保委員長が「活動を通じて(沿線住民の)互いの顔の見える関係が県境を越えて生まれつつある」との言葉が、長井線においても重要なものであることを、改めて考えさせられた。
また12月5日の地元紙には、長井市議会における長井市長の答弁内容が報道されていた。それは内谷市長が米坂線問題に関する質問に対して、「運休区間の今泉~坂町間の復旧を諦めることは、今泉~米沢間の廃止にもつながりかねない」とし、(関係自治体の理解が得られれば)山形鉄道が引き受けてでも今泉~米沢間の鉄路を維持すべきとの認識を示した、というものである。
「長井線読切りエッセー第9話」で今泉駅の歴史を紹介していた。その時は「政争の駅」という副題をつけたのだったが、米坂線の今後は長井線にとっても重要な意味を持つように思われる。そして久保委員長が「活動を通じて(沿線住民の)互いの顔の見える関係が県境を越えて生まれつつある」との言葉が、長井線においても重要なものであることを、改めて考えさせられた。