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「おしょうしな」ということ

  • 「おしょうしな」ということ

 6月5日からスタートした林博昭さんの「おしょうしな」展も、10日余りを残すだけとなった。林さんが、会場で流している動画に上の写真があった。「これからもフラワー長井線をよろしくね」と記されていた。そういえばあの短冊を見た時に、「私たちも山鉄の皆さんに感謝の気持ちを返さないといけない」と思ったのでした。そして作ったのが、今回のDMに使用された短冊だったのです。

 

 「おしょうしな」は、当地方の方言であり、「ありがとう」の意味で使われているが、「しょうしな(少品=貴重な)」に「お」を付けたものとは考えられないだろうか。また「おしょうしな」と似た言葉で「しょうしい」がありますが、これは「恥ずかしい」の意味で使われる言葉である。実際の会話では次のように使われる。

  「(粗末で)しょうしいような物だけど、もらってけんにぇが」

  「こんげな珍しい物、おしょうしななあ」

 

 一つの言葉「おしょうしな」で、送り手と受け手の心が通じるのである。「おしょうしな」の言葉を通して、山形鉄道と地域の人達、全国の応援団の人達がつながっていきたいものだ。林さんの写真展からそんなことを思った。ご来場の際には、映像もぜひご覧になって下さい。

2026.06.19:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

建築デザイナーを志す若者たち

  • 建築デザイナーを志す若者たち

 6月9日、米沢市内にある大学で建築学を専攻する学生の研究発表会を見学させてもらった。この学科の学生さんの何人かは、3年程前から羽前成田駅の実地調査に来ていたのである。そんな縁で今年は、その発表会に招待されたのでした。10組以上のチームが長井線と米坂線の駅や駅周辺の整備プランを発表してくれました。いずれも建築デザイナーを志す若者らしい素晴らしい発表でしたが、やはり気になったのは成田駅の発表でした。

 

 プランのタイトルには「撮る駅から関わる駅へ」や「つなぐ」などが掲げられていました。人と人が交流し、地元が元気になるような拠点としての駅をつくりたいとの思いが伝わってくる。農業体験を通した宿泊交流施設の他に黒獅子などの文化学習施設などの提案もあった。地域のお年寄りと子供たちとの交流も大事だとの考えであろう。

 

 また駅舎と各施設を庇風の回廊でつなぐ提案もあった。西山や防風林を借景とすると同時に、車窓からは駅舎と調和した木造建築の佇まいを出現させたいとの思いであろうか。イラストの中では「2階のベランダから電車を眺める撮り鉄」、「病院の患者が散歩に来る」、「桜の下で今後について語り合う」など様々な人々の姿が描かれている。学生さんには、この駅を取り巻く人々の思いや風景、そしていつまでも大切にしなければならないものが見えていたのではなかろうか。

 

 建築家には専門的、技術的な知識の他に、その地域の風土や文化を感じ取る感性と、クライアントの思いを汲み取るコミュニケーション力や人間力が求められるように思う。以前のブログ記事『米坂線の今』の中で、羽前沼沢駅の待合室に設置されていた「活け花台」を紹介したことがある。この小さな置き台があることで、列車が来ない駅に、今も花を活けてくれる人がいるのである。この置き台に建築家の思いと願い、場合によっては時流へのささやかな抵抗と意地を感じるのである。

 

 人生は必ずしも平坦なものではないだろうが、駅舎が縁で知り合えた若者たちの前途に心からのエールを送りたい。そしてまた、ここで語り合える機会があることを楽しみにしたい。

2026.06.17:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

私たちの「宝物」

  • 私たちの「宝物」

 5月21日発売のJTRAIN(102号)で、羽前成田駅が紹介されました。筆者は写真家の神谷武志さん。今年のお花見会においでになられた方です。

 

 ■4月末、山形鉄道羽前成田駅に行っておりました。地元の人たちが慈しみ、宝物のように大切にしている駅。人々の出会いの場として、今も素晴らしく機能していました。駅務室では、同じくこの駅と地域を愛した広田泉さんを偲んで、米屋こうじさんたちの手によるミニ写真展も。きっと泉さんも喜んでいたことでしょう。

 ■おらだの会のこと、米屋さんと泉さんのことをどうしても書きたくて原稿を作りました。あの駅舎は「おらだの会」の皆様の気持ちの結晶ですね。皆様にどうぞよろしくお伝えください。

 

 神谷さんのSNSでのお言葉です。このように受け止めてくださる方と出会えることは、とても嬉しくありがたいことです。私たちが大切にしていきたいもう一つの「宝物」は、そこにあるような気がします。

2026.06.11:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

木造駅舎を愛する同志

  • 木造駅舎を愛する同志

 群馬県の桐生市、みどり市を中心に購読されている日刊新聞「桐生タイムス」に、羽前成田駅のことが紹介されました。投稿者はわたらせ渓谷鐵道にある上神梅駅でボランティア活動をしているチーム上神梅の代表・高草木裕子さんです。高草木さんは、4月の第1回泉米会写真展に出品。お花見会にも参加された方です。

 

 上神梅駅は1912年(大正元年)9月5日、足尾鉄道の開通に伴って開業しましたが、1989年(平成元年)3月29日、JR足尾線の第3セクター化によってわたらせ渓谷鐵道の駅となりました。2008年(平成20年)には国の登録有形文化財に登録されている駅舎です。このような歴史ある駅舎の環境を守るために、作業の応援団を域外の愛好者に呼びかけ、一緒に汗をかきながら交流を深めていくという運動を続けています。こうした活動の在り方は当会も参考にしていきたいと思います。

 

 高草木さんは投稿の最後に「木造駅舎を愛する同志として、末永くお付き合いさせていただきたい団体です。」と結んでいます。以前、平成筑豊鉄道の社長さんが羽前成田駅においでになった時に、全国の木造駅舎の連携があったら楽しいだろうと思ったことを想い出しました。何よりも「同志」という思いが嬉しいですね。

  平成筑豊鉄道の河合社長との交流はこちらから

  →木造駅舎めぐり:おらだの会 

2026.06.09:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]

鉄旅タレント 伊藤桃と行く「まっきれ!山形鉄道 大人の修学旅行風」

  • 鉄旅タレント 伊藤桃と行く「まっきれ!山形鉄道 大人の修学旅行風」

 伊藤桃さんの『大人の修学旅行風』山形鉄道編が5月9日に行われます。「まっきれ」とは山形弁で「頑張れ!」との意で、厳しい運営を余儀なくされている山形鉄道を応援する意味も込めたツアーのようです。

 列車内で「ほろ酔い気分」を味わいながら、オリジナルヘッドマークを付けた貸切列車の運行や伊藤さんとの2ショット撮影など楽しい企画が満載のようです。しかも今回は、羽前成田駅で昼食をとり、伊藤さんとおらだの会の特別トークも予定されているとの事。どんなことになるのか不安ですが、少しでも皆さんのお役に立てればと思っております。

 → 「3/28 昼12:00発売」鉄旅タレント 伊藤桃と行く!まっきれ「山形鉄道」 大人の修学旅行風 第3弾|ローソントラベル

 → 山形鉄道ツアー開催します!! | 伊藤桃のオフィシャルブログ『B dreamygirl』Powered by Ameba

 

 伊藤さんとの出会いは、2021年12月。私たちがイルミネーションの設置作業をしている時に、羽前成田駅に立ち寄ってくれたのでした。その時に投稿されたブログを見て、地域の風景や駅舎の佇まいを感じ取る豊かな感性と表現力、そして地元の人に向けられた眼差しの優しさを感じたものでした。そこにはローカル線の魅力を考えるうえで、とても大事なものがあるように感じたものでした。

 → ローカル線の魅力を考える1(伊藤桃さん語録から):おらだの会

 → ローカル線の魅力を考える2(伊藤桃さん語録から):おらだの会

 → ローカル線の魅力を考える3(伊藤桃さん語録から):おらだの会

 

 伊藤さんが今年の1月においでになった時の様子がユーチューブで公開されている。そのタイトルは「大人になっても出会える“第2の故郷”」であった。人口減少や地方の衰退に対して、インバウンドや関係人口などが叫ばれているが、動画の中の伊藤さんの次の言葉を大切にしていきたいと思う。そしてこの度のツアーの成功を祈っている。

  あなたに“ふるさと”はありますか。

  誰でも「おかえり」と迎えてくれる場所が、

  ここにはあります。

 → 地元愛で守りつづける木造駅舎、羽前成田駅??誰しもの心の故郷へ…【山形鉄道フラワー長井線】 - YouTube

 

2026.03.31:orada3:コメント(0):[駅茶こぼれ話]