昨日(2月28日)の朝は、珍しく雪が降り、辺り一面柔らかな白いベールに包まれました。雪景色にホッとする感慨を持ったのは、初めての経験のように思います。しかしこの日は、地元の学校の休校が発表されることになりました。そして今朝、昨日の雪はご覧のように跡形もなく消え去っていました。狂ったような季節の時計とウィルス騒動の中で、現実と夢幻、日常と非日常を行ったり来たりしているような昨日、今日でした、。
人の情けも薄情さえも
致芳会ソング 詩 大川藤雄
3.関東平野のでっかい日の出/人人人の上野駅/湧き立つ活気にうなされた/それから10年 20年/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会
4.人の情けも薄情さえも/生きるたしかな手応えで/戦後の焼野に打ち立てた/今じゃ東京が世界一/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会
関東致芳会は、平成28年10月8日に設立されたふるさと長井会へと引き継がれることとなりましたが、この歌詞には、昭和55年頃に関東致芳会を立ち上げた世代の心情がよく表れているように思います。大川藤雄さんは、詩と画で有名な作家だったはずです。機会があれば、改めて紹介したいと思います。
今、地域開発に関して「関係人口を増やそう」という理論が提唱されています。この時期に改めて考えてみても良いのではないでしょうか。何故、市内で唯一、当地区で在京県人会をつくる事が出来たのか。そして第1世代から第2世代、第3世代へと移行しつつある時代にあって、どのような“故郷”を作って行けば良いのか、と。「いいもんだいいもんだ/あなたもおいでよ致芳の里へ」と歌われる故郷にしていきたいものだ。
眠れぬ夜汽車で越えてきた
致芳コミュニティセンターの玄関ホールに、「致芳会ソング」と題した原稿用紙が掲示されています。関東致芳会は、在京の致芳地区出身者の会ですが、昨年の11月に、第40回総会を最後に解散しました。この歌詞の中から、昭和30年代に故郷を離れて行った人たちの心情が見えてくるような気がします。カラオケで流れるような映像を思い浮かべながらご覧ください。
致芳会ソング
詩 大川藤雄
1.桑の木畑のかた雪踏んで/橇(そり)で遊んだ 幼い友と/今日は東京の宴の席で/お国訛の言葉を交す/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会
2.親兄弟の大きな期待/ずっしり 肩に重かった/眠れぬ夜汽車で越えてきた/板谷峠に汽笛もあえぐ/いいもんだ いいもんだ/あなたもおいでよ致芳会