今日は長井線応援キャンペーンの話題は一休みして、桜の写真をお届けします。羽前成田駅の北側にある2本の十月桜に、チラホラと白い花びらが付きました。今年の花弁は、例年に比べて大きいように見えます。
昨年は雪が少なかったために、11月から4月までの半年間咲き続けました。今年は、少し休めばよいのにと思いますが、やっぱり律義に咲いています。ホームをちょっとだけ北に進んで、十月桜に声をかけてやって下さい。「ご苦労さん、ありがとね。」
おらだの会が紫陽花の移植作業を行うために、ホーム西側の土手の草刈作業を行っていた際に、コンクリートの擁壁を発見しました。西側にもう一本の線路があった事は広く知られていましたが、今回見つかった擁壁は、その一部と思われます。
山形鉄道によると、側線が撤去されたのは1960年代でないか、とのこと。長井線の多くの駅では、列車交換のために側線が設置されていたとされていますが、その遺構が発見されたのは羽前成田駅が初めてのようです。
目の前に姿を現したホームの遺構を眺めていると、当時の人々の嬉々として列車を待つ姿が見えてくるようです。すぐそこに50年、100年前の歴史が見え隠れしていることが、とても不思議に思えます。マニアの間でブームになっているという「廃線跡ツアー」の感慨が少しだけわかるような気がします。