山形から来られたご夫婦がいました。「駅舎の比較展」をご覧になり、改めてホームを眺めて、立葵の花が目にとまったようです。「駅には立葵が似合うんですよね。」と言いながら、立葵をバックに奥さんを写真に収めていました。
言われてみると立葵は清楚でありながら、立ち姿が晴れやかです。浴衣を着て楽しいおしゃべりをしながら祭りに向かう娘たちのようです。なるほど、田舎の駅には立葵が良く似合う。
羽前成田駅前は、桜に続いて椿が満開です。北側の広場は、平成7年に当時の地元の先輩方が遊具などを整備してくれたものです。広場の中央に立っていたモミジにちなんで「モミジ広場」と名付けられ、子供たちにとって絶好の遊び場となっていました。
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けれどもモミジの樹は枯れてしまい、寂しい想いを抱いていましたが、高橋鯉屋さんが椿の樹を移植してくれたのです。桜も椿も、駅前の樹木は高橋鯉屋さんに育てられたものばかり。シンボル樹は変わっても、地域を想う気持ちは変わらないような気がします。
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移植作業の様子はこちら
昨日、一昨日と風雨に見舞われ、満開になっていた染井吉野はかなり散ってしまった。「雨上がりの桜はピンクが濃く見えて美しくなる。」と写真家に教えてもらったが、多くの花弁は心残りを感じながら散って行ったように見える。
そんな時、友人から写真が送られて来た。ちょうど10日前にドローン撮影した写真である。ライトアップされた桜を下から見上げるのも良いが、空から見下ろした景色も新鮮だ。桜と列車のライトと駅舎の灯りが絶妙なバランスをもって映し込まれている。どれが欠けても成立しない絵である。
コノ チイサナ セカイ デ ボク ハ イキテ イタ
ケレドモ ソラカラ ミルト ミンナ ト イキテ イタ
【おらだの会】写真提供はBmt.さん。駅前の桜は今、枝垂桜が満開で関山や鬱金、寒緋桜などはこれからです。高橋鯉屋さんがライトアップしてくれています。まだまだ楽しめますよ。