前回に続いて佐久間信人さんの写真を紹介します。左の写真からは、昭和47年当時の長井駅のレールの配置がよくわかります。現在の2本の他に2線あったようです。カメラらしきものを持って走っている人影も見えます。もう一枚の写真は、発車時間を待っている記念列車。煙草を吸っている運転士と線路に入って機関車を眺める大勢の人の姿が見えます。
【写真提供:あやめ蕎麦舟越 佐久間信人さん】
ホームに抜ける改札口の上部に、一枚の表彰状が掛けられている。山形鉄道が、山新3P賞平和賞を受賞したときのものである。山新3P賞は、 地域社会の「平和」(ピース)と「繁栄」(プロスペリティー)、そして「進歩」(プログレス)に功績のあった個人、 団体、企業を顕彰しようと山形新聞社・山形放送 が提唱し、1958年に制定されたものです。
平成2年に受賞した賞状のコピーが、なぜここに掲示されているのだろう。山形鉄道が地元の方への感謝を込めて、各駅に掲示したのかもしれない。あるいは成田駅協力会の皆さんが、受賞を祝してコピーを掲示させてもらったのかもしれない。
どちらにしても受賞したこと以上に、ここに掲示されていることに感動を覚えるのである。