『鉄道景』その⑦ 飯豊連峰に抱かれて

  • 『鉄道景』その⑦ 飯豊連峰に抱かれて

 先日は4人の家族連れの方がおいでになった。例によって、お好きな作品を教えてくださいと訊ねてみた。娘さん姉妹はそれぞれ「ミルク色の道」「夜に向かう時間」、母君は「色の交わり」を上げられた。私も「いいなぁ」と思った作品であった。そして、作品の一つ一つをじっくりと眺められていた父君が、教えてくれたのが上の作品であった。

 

 父君にその理由を尋ねると、「まるで物語の中にいるようだ」と前置きして、東京に就職をした頃のこと、郷里に戻って自営の運送業を手伝い、東北各地を回っていたことなどを話してくれた。そして、この写真の風景が人生のその時々に心に沁みついた風景と重なるのだと語ってくれました。『時季(とき)を刻む鉄道景』は、「心に刻まれた景」でもあるのだろう。

 

 会期は残り3日となりました。どうぞおいで下さい。蛭川さんのブログはこちらからご覧になれます。

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2025.08.29:orada3:[イベント情報]

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