山形の地酒|米鶴酒造

山形の地酒|米鶴酒造
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まずはじめに、私たちよりも被害が甚大な被災地の方には、無事を祈るばかりです。
不幸にも亡くなられた方とそのご家族に、哀悼の意を表します。

弊社にもたくさんの方からお見舞い、応援の言葉を頂きました。
大変ありがたく、また、大変勇気づけられました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

弊社の状況は、幸いにして人的被害はなく、
地震直後から続いていた停電も3月12日の17時ごろに回復し、
時間は前後しましたが、予定通りの仕込み作業を継続することができています。
酒の破損廃棄は215リットルと、これまで経験したことのない量を失いましたが、
弊社所有の量と比較すれば軽微な損害で済みました。
建屋の損傷もありますが、雨風は防げるように応急処置は済んでいます。
思いがけない被害としては、
出張のために仙台空港近くに駐車していた社用車を1台失いました。

10日、11日ごろに出荷した荷物につきましては、14日から動き出した様子です。
これらの荷物には、到着に遅れが生じます。
お急ぎの荷物についてはご連絡いただければ、可能なかぎり追跡調査して、
状況をお伝えするよう努めます。

今後の出荷については、自社配送、運送会社委託分ともに、
輸送燃料不足のため、見通しが立っておりません。
日時指定が必要ない注文であれば承っております。
蔵元に直接来ていただけるのでしたら、品物をお渡しすることは可能です。
いずれにしても、当面の間、配送でご不便をおかけ致しますが、なにとぞご了承下さい。

酒造りに必要なボイラー燃料が続く限り、酒造りは継続して参ります。

毎年4月第一日曜日に弊社敷地内で実施している「米鶴の酒蔵開き」につきましては、
残念ですが中止と致します。
元気を取り戻すための助けになりたいという思いもありますが、
生活の安定すらままならない今の状況を考えると、開催は時期尚早と判断しました。
楽しみにしていた方には大変申し訳ありませんが、ご理解下さい。

日本のいち早い復興のために、今できることを確実にやっていく所存です。

2011年3月15日
米鶴酒造株式会社 12代目蔵主 梅津陽一郎