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「いい求人探し」は「自分探し」と「青い鳥」

  • 「いい求人探し」は「自分探し」と「青い鳥」

「このままでいいのか?」そんな風に思ってご相談にいらっしゃる方が増えています。

そして「いい求人が見つからない」「なんかいい求人ありませんか?」というお話も多くいただきますし、
「いい求人があれば転職したい」とおっしゃる方が多数います。


私たちは「嘘が書いてある求人」や、「退職者が同じ理由で連続しているような企業」などの求人はお預かりしていません。
そう言う意味で弊社に「悪い求人」はない、と思っています。

ただ、「いい求人ありますか?」という問いかけはとても難しい。
なぜなら、その人によって「いい」基準が違うからです。

 

「いい求人探し」とは「いい求人とは何か」を自分なりに定義する「自分探し」なのです。

 

いい求人探しにいらっしゃった方と面談を通してこんなお話をしています。

仕事内容:業務の特長はどんなものか、その特長に合う性格はどういうものか
:社長や社員の人柄、社風。職場を見た雰囲気
お金:入社時の給与、入社後の伸び、賞与(評価制度)の状況
時間:残業時間、休日数など。
その他:福利厚生、育児介護関連の制度など。

このような項目についてお話ししながら、ご自分が何を大切にしたいか優先順位をつけて、
「自分の優先順位に合う求人」と言う視点を持つためのお手伝いをしています。

 

しかしこのように書いていくと、「求人票には書いていない」「求人票の記載内容だけではわからない」ものが多く、インターネットで集められる情報には限界があることにお気づきでしょう。
ですから、応募して自分の目で確かめる、あるいは、私たちエージェントなどを利用して一緒に確認していく、など、一歩踏み込んだ情報収集が必要になります。
 

また、「いい求人」を探っていくことで、今のご自身の環境が恵まれているものだと気づくことも多々あります。
その結果、「転職活動を止める」ご判断をされる方もいらっしゃいます。
モヤモヤを抱えたまま働き続けるよりも、スッキリして今の仕事に打ち込むことができれば、ますます活躍もできると思います。
幸せの青い鳥を探して旅をした兄妹が、最終的には自分たちが最初に居た場所で青い鳥の羽を見つけた物語のようなものです。

 

ですから、私たちとの面談を通して、転職を止めるという決断をするのも、それはそれで、私たちもお役に立てて良かったと思うのです。

 

~後日談~

上記記事を2021年8月に掲載したところ、ご登録者からこんなメールを頂戴しました。
 

「ジンジャーズさんのホームページに掲載されていた、『いい求人探し』についての記事を見て、自分にも当てはまると思いました。
とても心に沁みました。
大変申し訳ないのですが、転職活動を一旦休止したいと思います」

 

記事を含め、私たちとの関わりがその方の転職についての決断・選択のお手伝いになったのなら何よりです。

 

山形で暮らしていく働く人々が、より幸せになるような活動を私たちは続けていきたいと考えています。

 

(文:国家資格キャリアコンサルタント 株式会社ジンジャーズ取締役 佐藤大輔)
 

2018.11.26公開/2022.4.11改訂

2022.02.04:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]

【30代の転職体験記】「転職して、その後どうですか?」 転職失敗!?から、自分の土台を活かせる業界へ再転職。「無駄になった経験はない」

  • 【30代の転職体験記】「転職して、その後どうですか?」 転職失敗!?から、自分の土台を活かせる業界へ再転職。「無駄になった経験はない」

こんにちは!コンサルタントの澤村千明です。

 

これまで「転職体験記」では、「転職活動をどう行っていたか」という転職先へ入社する前の出来事や心境をご紹介する記事を主に掲載しておりました。

でも・・ちょっと私は気になりました。「転職した皆さんは、転職したあとの仕事や生活をどう感じているのだろう?」

そんなわけで、今回は趣向を変えて。「転職してしばらく経った方へ、今の仕事・生活についてお聞きする」という転職後インタビューを実施しました。

 

ご協力いただいたTさんは、ジンジャーズを通して転職して1年あまり経った方です。
実はTさんはジンジャーズを利用して2回、転職を経験されています。1回目、ジンジャーズからご紹介したA社へ転職されましたが、残念ながら早期で退職をご決断され、2回目の転職活動。2回目もジンジャーズにご相談いただき、B社へ入社して現在に至っています。

1回目の転職の際はどう思っていたか?2回目はどうだったか?ジンジャーズの関わりはどう感じたか?など、いろいろな視点からお聞きしてみましたよ。

 

 

・・・・・・・・・

 

澤村:Tさん、本日はお時間をとっていただきありがとうございます!早速ですが最初の転職活動について教えてください。どんな経緯でジンジャーズにご登録くださったのですか?

 

Tさん:登録時に勤めていた会社では、人員不足もあり非常に忙しい毎日で、帰宅時間も毎日遅く、体調を崩しかけていました。結婚した妻との時間もなかなか取れなかったんです。それで、環境を変えようと思って転職を決めました。

最初は大手エージェントさんに登録しました。大手エージェントさんからは、電話がかかってきて、10分くらいこれまでの仕事の聞き取りをされました。一通り話をすると、「では、今後は求人情報メールを送りますので気になった求人があったときだけ連絡ください~」と言われて、それっきり。当時の私は「こんな自分でも転職できるのかな?自分には何も誇れるキャリアはないんじゃないか」と、自分のこれまでのキャリアにまったく自信がもてない状況でしたので、もう少し相談したかったのですが、十分なサポートを得ることはできませんでした。

そんなこともあって、もっと相談に乗ってくれそうなエージェントさんを探したところ、ジンジャーズさんを見つけました。

 

澤村:そうだったのですね。ジンジャーズでの転職相談ではどんな印象を受けましたか?

 

Tさん:最初に面談してもらった佐藤大輔さんは、これまでの私のキャリアをすごく評価してくれました。もともと、新卒で入社した会社では営業の仕事をしていたのですが、特にその経験についてお話をたくさんしたことを覚えています。
また、今回の転職では、生活環境・生活リズムを改善したいという自分の希望をしっかり聞いてくれたと思っています。

 

 

澤村:それで、諸条件が合ったA社に入社されますが、残念ながら早期離職となってしまいます。今、振り返って、A社を受験中に考えていたことはありますか?

 

Tさん:その時の仕事がきつかったので、「とにかく早く辞めたい」という焦りの気持ちがありました。面接していただいたA社長さんも良い方でしたし、未経験でも大丈夫そうだと思ったので入社したんです。でも、A社は完全に未経験の業界だったこともあり、仕事のイメージが正直まったく湧きませんでした。面接のときにいろいろ質問してみようと思っていたのですが、あまりにも分からない業界すぎて、何を聞いたらいいのか質問の内容すら浮かばなかった状態だったんですが・・・。

 

 

澤村:そうでしたか・・・。

ジンジャーズでも、未経験の業種・職種へ挑戦する方へのサポートは特に重要だと思っています。十分に会社側へ聞き取りをしたり、こんな仕事だよと会社に代わって説明をしたりしています。ただ、やはりそれだけでは十分に伝えきれないこともあり、事業の理解度や質問などは、もっと丁寧に確認すべきだったかもしれません。

A社に入社後、退職に至るまでどんなことを感じていたのですか?

 

Tさん:A社に転職したことで、もともと願っていた生活環境の改善を果たすことができました。帰宅時間もぐんと早くなりました。

ただ、自分がA社に入社したタイミングで新型コロナウィルスが流行り出したこともあり、会社の状況や仕事のやり方も通常と違っていた、ということはあったかと思います。そんななかでも大変だなと感じたことは2つあります。

1つ目は、やはりまったくの未経験分野で基礎知識が極端になかったことですね。大変残念なのですが、OJTだけではなかなか身につけるのが難しかった。基礎的な研修などもあるかどうかを確認しておいたほうが良かったなと思います。

2つ目は、人間関係のところでした。なかなか覚えられないことについて、厳しく怒るような先輩社員が指導担当になってしまい、良い人間関係を築くことができず、かといって指導ができる社員は他にいないという状況に悩んでしまって・・・。

そんなことが短期間のなかで続けて起こったため、私は「長く働き続けることは難しい」と感じ、すぐにA社の企業担当として選考など入社までサポートしてもらっていたジンジャーズの吉田博紀さんに連絡をしました。

 

澤村:転職後、そのような状況に置かれてしまったのですね。吉田からは、どんなお話がありましたか?

 

Tさん:吉田さんからは「再度転職することと、もう少し続けてみること、両にらみでいきましょう」と声をかけていただきました。私もそのときは、その通りだなと思ってしばらく勤めながら考えることにしました。

びっくりしたのが、相談をした翌週、吉田さんがA社に来てくださったことです。「すぐに対応してくれた。転職活動をするなら、またジンジャーズさんにお願いしたい」と感じました。もしかしたら、私のことではない別の用事もあってA社にいらしたのかもしれませんが、それでも入社後でも何か問題があったら来てくれるという安心感はありました。

 

 

澤村:実際、TさんはA社を辞めて再度の転職活動を選択されました。どんな気持ちでしたか?

 

Tさん:「もう失敗したくない」という気持ち。そして「次に入社する先は自分の基礎知識が多少でもある業界がいいな」という気持ちです。

 

 

澤村:A社を退職されたあとで、新たに現職であるB社の求人が出てきてご紹介させていただきました。B社への応募を進める時に不安はありませんでしたか?

 

Tさん:B社は、自分が新卒時に勤めた業界と近い業界とあって、A社のときのような不安感は少なかったと思います。ただ、それでも「また失敗するんじゃないか・・・」という不安は拭えず、親しい友人にも相談しました。友人からは「Tの知識や経験ならその業界も問題なく働けると思うよ」と言ってもらいました。

また、最初の面談も担当してもらっていた佐藤大輔さんがB社の企業担当だったのですが、佐藤さんから「B社は、A社よりも規模の大きい会社さんなので、仮に人間関係などで合わないことがあったとしても、異動などで状況改善ができる可能性があります」と言ってもらったことも、後押しになったと思っています。

 

澤村:なるほど。不安要因だった「知識の有無」と「人間関係」がクリアになったわけですね。実際にB社で働いてみて、どうですか?

 

Tさん:まずは、「基礎知識や経験の有無」は自分にとって大きかったんだなと感じています。現在は新卒時と近しい業界であるということで、新卒のときに懸命に学んで働いてきたことがしっかりと自分のベースになっていると思っています。

それから、上司にも恵まれたと感じています。基礎知識や経験が多少あるとは言っても、それ以上に新たに覚える量が膨大にある中で、ミスをしてしまうこともあったのですが「最初はできなくて当たり前」「ミスをしなくちゃ覚えられない」という言葉を上司から掛けてもらいました。ゆっくりと、でも確実に成長していけばいいんだと思わせてくれたり、期待されている・認めてもらっていると感じる出来事もあったり、居心地はいいと感じています。

もちろん、ジンジャーズさんに登録したときの希望である「生活環境の改善」も図られ、家族との時間も増えました。

 

澤村:それはよかったです!

今、2回の転職活動やこれまでの仕事について、何か思っていることはありますか?

 

Tさん:そうだなあ・・・。

過去に色々な経験をしてきて、今の会社で少し落ち着いたところではありますが、これまでの経験で無駄になったものはないですね。全部、活かされているというか考えさせられるきっかけになったというか。無駄な経験はないなと、そう思っています。そして、人との出会い。これも大きいですね。

 

澤村:なるほど。無駄になった経験は何もない。そうご自分の経験を肯定的にとらえていけると、新しい仕事にも前向きに取り組んでいけそうですね。ジンジャーズのサポートはいかがでしたでしょうか?

 

Tさん:最初の面談のときから感じていますが、きちんと話を聞いてくれて手厚いサポートをしてくださったなと思っています。結果として2回転職することになりましたが、その都度、自分のために動いてくれたり時間を取ってくれたりして、大変ありがたかったです。

 

澤村:そう言っていただくと、本当にうれしいです。Tさん、本日はありがとうございました!

 

 

・・・・・・・・・

 

Tさんへのインタビューを終えて。

Tさんから「あのとき、ジンジャーズの佐藤さんがこう言ってくれて・・」「あのとき、ジンジャーズの吉田さんがこうしてくれて・・」とお話が出てきました。念のため申し上げておきますが、これはヤラセではありません(笑)
自然と、Tさんのお話のなかからジンジャーズメンバーの名前が出来事とともに出てきました。こんな風に感じてくださったのはうれしいなと思います。

 

普段転職相談をお受けしていると「転職すればすべてがハッピーになる!」と思っている方も珍しくありません。
ただ、Tさんの転職後のストーリーからもお分かりいただけるように、転職においては、入社がゴールではなく、新たなスタートと言えます。特にTさんの1回目の転職のように、求人票にははっきりと書くことのできない部分(教育体制や人間関係など)で「合わない」と感じることもあります。(参考記事:転職に伴うリスクを考える。防げるリスクと防げないリスクとは?

 

今回のTさんが早期退職するに至ってしまったA社とは、Tさん退職後に振り返りをしっかり行い、ジンジャーズが今後改善すべき点や、A社に今後ご入社される方がいた場合にご配慮・ご留意いただく点などを話し合っています。ジンジャーズも万能ではありません。でも、だからこそ、人と企業に丁寧に向き合い、心のある転職支援をこれからも行っていこうと思っています。

 

2021.12.20:yamaten:コメント(0):[転職体験記]

転職に伴う「リスク」を考える。防げるリスクと防げないリスクとは?

  • 転職に伴う「リスク」を考える。防げるリスクと防げないリスクとは?

「転職すればバラ色の未来が必ず待っているとは言えません。転職にはリスクが伴います。」 
このように、転職相談のなかでお話しすることがよくあります。
多くの方が、「リスク」というと不安そうな顔をされますが、今回は「転職のリスク」について整理してみます。

 

「リスク」という言葉から、みなさんはどんな言葉を連想するでしょうか?
「病気のリスクに備える」「災害のリスク」「為替リスク」「投資リスク」など、日常の色々な場面で「リスク」という言葉をお聞きになっているかと思います。
『リスク』と聞くと「危ない」「心配」「近寄りたくない」いう気持ちが先立つ方も多いかもしれません。

 

『リスク』=「危険」が一般的かもしれないけれど・・・

実際に『リスク』を辞典などで調べると、「危険」「危険度」や「損害を与える恐れがあること」「うまくいかない可能性」など、ネガティブな意味合いも並びます。

ただ、金融や経済の場合だと「リスク」の意味合いが少し変わります。
例えば、ニュースでよく耳にする為替や株価。円高か、円安かによって海外と貿易をしている企業は業績が大きく異なってきます。そして、いつ円高になるか円安になるか、どのくらい変動するのかは確実に予測することはできません。株価の変動も同様に、いつ、どのくらい株価が上がるか下がるか、確実なものは誰にも分かりません。
つまり、金融や経済の場合は、確実に先を読むことのできない、広い意味で「不確実性」のことも「リスク」と言います。


 

転職の『リスク』とは?・・・

実は、転職の場合のリスクも、金融で言われるリスク「不確実性」に近い意味合いがあります。つまり「実際に入社してみないとわからないことがある」「必ずうまくいくとは言えない」という不確実性がある点で「転職にはリスクが伴う」と言えるのです。

転職するなら「失敗したくない」と誰しも思うものです。でも、「絶対に失敗しない」とは言えません。転職にはどんなリスクがあるのかを知っておき、できる限り「潰していく」ことが大事になります。

 

「防げるリスク」と「防ぎにくいリスク」

転職活動には、「防げるリスク」と「防ぎにくいリスク」があります。

<防げるリスク>
・休日や待遇が違った
・聞いていた業務と違うこともさせられた

上記のようなご相談は、少なくないのが実情です。残念ながら「求人票に書いてある」のが全てとは限りません。会社側が求人票へ悪意を持って真実を書いていないケースは稀かと思いますが、会社側にとっての「当たり前」と、転職者が考える「当たり前」にはギャップがあることを私たちは知っています。


例えば「週休2日と聞いていたけど、土曜日出勤があると言われた」というようなご相談もあります。
求人票でいう「週休2日」とは、【月に1回は週2日の休みがある】という条件で記載することができます。
「週休2日」と聞いて毎週必ず休みだ考えてしまった転職者と、「月に1回週2日の休み」の本来の意味で求人票に書いていた企業側の違いです。
私たちジンジャーズは認識のズレがないように確認しますが、「とにかく早く転職したい」という方が見落としやすいところでもあります。

<防ぎにくいリスク>
・上司が厳しかった
・同僚と合わなかった

これらもよく聞く転職後の相談です。転職を考え始めたのが「人間関係の悩み」である場合が多いのですが、これは転職をしたからといって必ず解決できるとは限りません。入社時に十分気をつけたとしても、社内の人事異動やその後入社してきた新たな社員との関係に悩んでしまう可能性は決してゼロにはできません。

 

上記のような点で、転職におけるリスクは、「実際に入社してみないとわからないことがある」ということが言えます。

できる限りリスク(不確実なこと)を減らして、理想の働き方、理想の状態に近づけるように、焦らず事前に丁寧に確認する。
そうやって活動したとしても、入社しないとわからないことはどうしてもあるし、転職後に後悔してしまうことは「ない」とは言えない。

リスクを想定しても、やはり「転職したい」と活動する原点は何かをしっかり考えておくことで、後悔しない、後悔の少ない転職がかなえられるのです。
 

こうしたリスクを意識しながら、慎重に活動を支援しているのが、私たちジンジャーズです。

 

(文:国家資格キャリアコンサルタント 株式会社ジンジャーズ取締役 佐藤大輔)
 

 

2021.12.10:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]

マイキャリアストーリー ~コンサルタント・澤村千明編~

  • マイキャリアストーリー ~コンサルタント・澤村千明編~

こんにちは!澤村千明です。

ジンジャーズの人材コンサルタントに聞く「マイキャリアストーリー」。

面談の際に、求職者の方にこちらからお聞きするばかりで自分たちのことはさっぱり話してないよねというところからスタートしました。

第一回:佐藤広一編

第二回:佐藤大輔編

 

今回は、この記事企画の言い出しっぺである私が、自分自身を振り返る形で「マイキャリアストーリー」を書いていこうと思います。

 

【社会を知った、新卒時の就職】

私は県外の大学卒業後、県内の金融機関に就職をしました。

地元就職を選んだ理由は「もう一回実家に住みたいな、親と一緒に生活したい」という単純なものでした(笑)

 

仕事は、主に個人営業と金融事務・窓口でした。住所変更や相続届などの受付・事務や投資信託・生命保険等の金融商品の販売。個人向けローンの説明・契約や事業性融資の事務など。

営業においては、「先輩から引き継いだお客さま」というのは、私の場合皆無で・・。いちからお客さまを開拓する必要があり、新規のお客さまへの丁寧なニーズ喚起に努めていました。ニーズ喚起を通じて多世代にわたるお客さまからダイレクトに反応をいただけたり、戦略立てて数字に向かって動いてみたりという面白さがありました。

ただ、私は総合職を選んだのですが、「女性総合職」というとまだ色眼鏡で見られる時代でしたし、働き方改革や女性活躍等が叫ばれるのもずっとあとの時代。理不尽なこともたくさんありました。

 

当時は20代半ば。あまり「こうなりたい」という仕事における目標はなかったのですが、漠然と「このままこの会社で働いていく」という気持ちはありました。ですので、結婚および出産というライフイベントで辞めざるを得なかったことには、悔しさや悲しさもあって、それは今もたまに思い出します。

 

 

【専業主婦時代のこと】

専業主婦になってからも、「いつから仕事始めようかな」という気持ちが絶えず自分の胸の中にありました。自分の意によらず、金融機関を辞めざるを得ないこととなり、自分で納得できない気持ちがあったからだと思います(かつ、負けず嫌いでもあるので)。

 

一方で、赤ちゃんとの生活も楽しく、働くことでそれが時間的にそがれてしまうことや、新婚時に過ごした埼玉から山形市に引っ越したばかりで周りに知り合いがほとんどおらず、保育園などの情報も自分にはなかったことから躊躇する気持ちもありました。

 

そんなとき、たまたま離乳食教室で知り合い親しくなった女性がいました。話をすると彼女は保育士であることが分かり、彼女から市内の保活や保育所に子どもに預けている母親の話を聞いたり、再就職について互いに話したりするうちに「ママでも、子どもが小さくても、自分が思うことをやろう」と思い、再就職活動をすることに。幸い保育園の入所もすんなり決まったので、久々にスーツを着て面接を何社か受けました。

 

【再就職先で気づいたこと】

新しい職場は、福祉系のNPO法人でした。金融機関とまったく違う内容の業務であることはもちろんのこと、企業の規模や働く人もそれまでとはまったく異なっており、非常に刺激的な毎日でした。

 

仕事は、団体の経理・労務のほか、県委託事業である「女性の再就職支援事業」を中心に数多く関わりました。働きたいという再就職を願う女性(母親)の個別相談を受けたり、セミナーを企画・開催したり、預け先情報を得るために各保育園を回ったり。出張相談として庄内・最上・置賜へもよく行きました。

 

仕事は裁量があり、自分が考えたことを周りと調整しながら進めることができました。また、かつての自分がそうだったように、出産・育児というライフイベントに向き合いながら再就職を考えるというたくさんの山形の女性に出会いました。

そこから山形の雇用、社会環境、女性の心理、男性の働き方、夫婦関係、親子関係など多くのものが見え隠れすると気づきます。そして、誰かの「働く」「暮らす」に山形密着で関わることは、私にとって非常に興味を持つ仕事であると気づくことができました。

充実した毎日ではありましたが、体調を崩したことから、退職を決断。専業主婦に戻ることにしました。

 

【そしてジンジャーズへ】

第二子を授かり、出産・育児をしながら、これまでの生活を振り返っていました。

そのなかで出た私の答えは、「仕事は大切だけど、自分も大切だし、家庭も大切。自分の健康や家族との時間を考えながら、また働きたい。」

そのときに出会ったのが、ジンジャーズ。私のこれまでの仕事や、置かれていた環境等も鑑みて「ジンジャーズの新入社員」として迎え入れてくださり、すごくありがたかったです。

 

実際に働いてみて、間もなく丸2年。

これまでとは違った、「転職」という視点で求職者・企業の方と向き合い、考える日々を送っています。分からないこともまだまだたくさんありますが、様々な方の感情や事情が交錯する奥深い仕事だと思います。

 

今、私が転職支援のなかで大事にしているのは、どうするか・どうしたいかを「自分で決める」お手伝いをするということ。

転職するか?留まるか?転職事情や求人を知り、事実を受け入れ、ご自分の気持ちに向き合ったり揺らいだり。その中から、ご自分なりの答えを出していただきたい。その方がご自身のキャリアを、転職を含めてどんな選択があるかを共に考え、選び、決めるお手伝いをしたいと思っています。

また、企業にとっては「どんな人を採用するか」は企業業績や将来にも関わる大きなポイントであることは間違いないことであり、責任も感じます。企業側のお声をよく聞き、「どんな会社なのか」「どんな方なら活躍できるのか」の把握に努めています。

 

 

ジンジャーズは、以前Twitterでアップされた通りの社風だと思っています!!

 

背中に羽が生えたかごとく自由な人が集っており(でも意外と協調性もある・・?)私にとっては過ごしやすく、働きやすい職場です。

いいなと思うことの一つは「その人(企業)にとって、何がベストかをいつも一番に考えている」こと。転職「してもらったほうが」、会社として利益は上がりますがそこだけを見つめるということは誰一人していません。

心のある、転職支援をしている会社であると思いますし、私自身も今後もその部分は大事にしていきたいです。

 

 

休日は家族で遊ぶことが多いです。

昭和~平成~令和のウルトラマンに家族ではまり、ものすごく詳しくなりました!

(最新のウルトラマントリガーもYouTubeで毎週見ています。

BSで白黒のウルトラQも見ています)

自分が子どものころ好きだったものを、親になってから子どもと共にもう一度好きになるというのは楽しいですね!そして、うれしいです。

たくさんいる人形たちの一部。

 

 

 

次は面談の際に、あなたのこれまでのストーリー、教えてけろなあ(^-^)

2021.09.17:yamaten:コメント(0):[キャリアアップ情報]

【20代の転職体験記】首都圏の大企業から地方零細企業への転職。やりがいは増えて、学ぶ余裕もできた20代Hさんの転職体験記

  • 【20代の転職体験記】首都圏の大企業から地方零細企業への転職。やりがいは増えて、学ぶ余裕もできた20代Hさんの転職体験記

世の中には多くの企業がありますが、その99%以上が中小零細と言われる規模の小さな会社です。

とはいえ、「規模の大きい会社=安定している会社」と言うイメージも根強いため「転職するなら規模が大きい方がいいかな」と思っている方も多く、活動の選択肢を狭めてしまっているケースもあるように見受けられます。

また、「現状より小さな会社に転職する」ということに漠然とした不安を持つ方もいらっしゃるようです。

今回は、大都市圏の大きな会社から、山形の10人程度の中小零細企業へUターン転職したHさんにご協力いただき、転職前の心境から転職後の現在に至るまで、体験記にまとめていただきました。

 

Uターン転職への思いと、ジンジャーズとの出会い

大学進学とともに上京してそのまま東京で就職しましたが、心のどこかで生まれ育った山形にいつか帰りたいとずっと考えていました。
首都圏の大きな会社で仕事をしている中で、様々な人間関係に悩んだり、業務も増えて残業時間も増えていったり、転職を考える気持ちがどんどん強くなって、思い切って山形への転職をしようと動き出しました。

先に登録していた大手の転職エージェントさんでは、山形県で求人はない旨の返答をよくいただきました。
自分で調べてヒットしたのがジンジャーズさんです。山形県に特化した人材紹介会社だということで、まずは登録してみようと決めました。

最初の面談は「東京出張面談」で、その時は直接お会いしてお話でき、とても話しやすかったのを覚えています。面談中、もっと自分の事を知って欲しいと思い、取り留めない話をいっぱいしてしまった気がします。

そこから、根気強く求人を探していただけ、可能性がありそうな企業の情報をいただいていました。

 

Hさんは、大学の専攻を生かした専門的な知識が必要な職種での経験を積んでいらっしゃったスペシャリストです。スペシャリストであるがゆえに、ポジションが限られていて、なかなか山形での転職先が見つからず、最初の面談から2年ほど転職活動に時間がかかりました。

 

コロナ禍でも見つけられた経験を活かせる企業

新型コロナウィルス感染拡大により、他エージェントからの求人の紹介がなくなっていく中で、とんでもない時に転職を考えてしまったなぁと感じました。 そんな中でも、ジンジャーズさんから「こんな企業の可能性がある」と話をいただき、面接まで進めることが出来ました。

この難しい状況でUターン転職を目論んだため、家族からも「無理だ」と言われていたのに、内定が出た時には、家族含め周りが大変びっくりしていました。

 

オンラインでの面接に不安も

山形に戻って面接できないのに加えて、面接そのものが苦手なのに、「オンライン面接」という慣れない方法が重なって、とても不安でした。

でも、実際の面接の前にコンサルタントの佐藤広一さんに、実際に面接で使うオンラインツールで面接の練習をさせていただきました。

その際、自分のwebカメラが上手く作動しないことも発見でき、パソコンの設定を見直すきっかけにもなりました。事前に時間を設けていただけて、本当に良かったです。

 

大手企業から中小企業へ転職し、働き方や仕事の関わり方が変わったというHさん。
Hさんにとっては、中小企業での働き方は、よりやりがいの持てる環境となったようです。

 

「やっつけでこなす」仕事から「調べて考える」仕事へ

前の職場では、責任のある仕事も徐々に振られておりましたが、業務量が極端に多く、その日その日のやっつけ仕事でしのいでしまっていました。
一方で現在の職場は、全く知らないことでも自分で調べてみる時間がとれて、相談し理解しながら進めるといったものになりました。

また、時間に余裕を持てるようになったため、今までの仕事の基本知識をもっと深めてみよう、関連しそうな情報も把握しようと率先して動くようになりました。

分からない事もまだまだたくさんありますが、以前のように担当業務をこなすだけではなく、この業務にはこういう意味があったのか、と再確認できたり、また1人で業務を行うという責任感があってやりがいを感じています。

自分の業務以外の補助も行うこともあるので、自分の就業する会社の業務理解の一助にもなり、新しい発見がたくさんあります。

 

忙しい仕事を続けながらの転職活動は、通常でも苦労が多い中、この時期は県境をまたいで移動することも難しい、厳しい活動環境でした。そんな環境の中でも、前向きに活動を進めて無事に入社したHさん、入社後しばらくして落ち着いてからまとめていただいた「転職体験記」の最後は、弊社のPRで締めていただきました。

 

日々の業務に追われ、コロナ禍もあって頻繁に山形に移動して情報を集めたり求人を探したりすることが出来ず、受け身の転職活動だったのかなと思います。
しかし、ジンジャーズさんの多大なるご支援でUターン転職を実現できました。 なかなか忙しく自分の時間が取れない方で山形への転職を考えている方は、ぜひ一度ジンジャーズ様にお話しを伺ってみてはいかがでしょうか。

 

 会社規模を問わず、それぞれの会社の組織体制によって求められる動きはかわります。
私たちの経験上では、大きな企業の方が「分業」が進んでいて「狭く深い」専門性が期待される傾向がみられ、一方で、中小企業は関連業務全体の繋がりの中で「広く」動くことが期待される傾向がみられます。

幅広い業務や知識が求められるからといって決して「浅くて良い」というわけではないところが、なかなか大変なところではありますが、その分、自分の役割や意義を感じやすくなるのかもしれません。

大きい会社だからといって一生安泰とは言えなくなっている中で、会社規模に囚われずに企業探しをしてみるのも良いのではないかと思わせていただけるHさんの体験記でした。

Hさん、ありがとうございました。

2021.07.16:yamaten:コメント(0):[転職体験記]