HOME > 獅子彫り日誌

来週のリハーサル

  • 来週のリハーサル
午後から成田の公民館にお邪魔した

来週の講演会のリハーサルの為である



「成田秘伝 獅子振り幕の内ばなし」~成田男の血が騒ぐ。獅子の魅力に迫る~

成田の獅子連中企画の成田地区民限定の講演会だ

深刻さを増す少子化高齢化の問題は、この団結力の強い成田地区でも頭を悩ましている


講堂に入ると既に企画の説明が始まっていた

ゴザを敷き足を畳んだ会議用のテーブルに一直線、向かい合わせに座している

上座から頭と三役、入会した順に位置が決まっているのも伝統的だ


講壇には納めたばかりの新しい獅子頭と渡部 亨作の獅子頭が座布団二枚を敷いて鎮座している

リハーサルの為に準備したのだろう


段取りの説明が終わり、私も持参したMACのパソコンをプロジェクターに繋いで稼働を確かめるの

だが、四苦八苦し結局使い方が分からず空振り・・





一方、成田の獅子舞のリハーサルは迫力満点

獅子止め破りや神社に入れる場面を想定して頭が解説を入れる

角力の「あげろ」の声やら獅子の歯打ちが至近距離で聞こえて気が気で無い

心の中では「あの強烈な歯打ちでは獅子が壊れる!」と不安が過る

後ろがチラッチラッと気になる

幕を付けていない獅子舞の様子はなかなか見れない・・・秘伝の舞なのだ

幸い笛太鼓が無いので我慢出来るのだが



おやっ?

酒宴の相談をしている

また酒飲みがっ!

二週間前に獅子宿を使って戴き新年会を開催し、しこたま呑んでいる

公民館で呑んで二次会の段取りまでも密談完了だ♪


このコミニケーションの濃密さが成田の獅子舞の底支えの一つだ





おっと忘れる所だった

次の制作する獅子頭の準備を始めた

写真を探してみるがあまり無い・・・多少あるが、どれも暗くて細部は見えない

大まかに作っておいて後で5月の例祭で写真を撮らせてもらって情報収集という手しかない

時間がない

見切り発車だ












2016.02.21:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

梨郷神社のお獅子

「心に残る置賜のまつりと歳時記」須藤正夫氏著の梨郷神社の獅子舞を興味深く拝見した

獅子頭を見ると何処ぞやでお見かけした様だ

確認してみると、川西町大宮神社の渡部重衛門の作と思われる獅子頭

正にそっくりだ




渡部氏は置総の南、大塚の彫り師だったので松川を挟んで比較的近い

耳は違うが鼻筋や眉や目付きが酷似している


獅子舞いにも面白い特徴が見られる



2016.02.21:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

BABA獅子進捗

  • BABA獅子進捗
失礼な渾名ですね~婆獅子なんて ご年配の女性蔑視の表現です

国会でも不謹慎な発言が連鎖し与党が墓穴を掘るニュースで取り糺されています








さて・・模刻してみると凄い上級者級の彫りでした

額のシワや隆起はタテガミで見えず想像で制作

頬のぼこぼこしたコブもそうです

下顎の歯茎も歯周病にならずしっかり歯を支えています

高橋小兵衛の作かと思われるが、いったいどこからこの獅子頭のデザインを得たのだろうか?


古い絵はがきに獅子頭の写真があった

奈良の東大寺の獅子頭で天平時代の作だそうだ

婆獅子の額のシワとそっくりなのだが・・・


2016.02.20:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

心に残る置賜のまつりと歳時記より・・から

  • 心に残る置賜のまつりと歳時記より・・から
平成十年に刊行された「心に残る置賜のまつりと歳時記」須藤正夫氏著をご紹介したい

置賜各地のまつりの獅子舞いやイベントも詳しく取材されている

発刊後十八年も経っているので現在無くなってしまった祭りや獅子舞いもあるのではないか

特に米沢の獅子舞いについては貴重である

小国町も白子沢の白子神社で辛うじて獅子舞が行われているが、岩根沢諏訪神社と小坂町八幡神社

でも行われていた事を初めて知った

気になっていた高畠町や南陽市の獅子舞いも紹介されていた

須藤氏が自ら取材し自費で出版された労作である

時代を経る毎に、ますます光り輝く資料になるだろう


花沢町熊野神社の獅子舞の写真がある



以前修理した所知らずの獅子頭としてご紹介したがこの獅子頭ではないか

写真が鮮明でないので残念だ
2016.02.20:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]

1993年5月3日のアルバムより

大量に撮影したアチコチの獅子舞の写真を見ていた

1993年5月3日に撮影した古いアルバムである

長井市勧進代総宮神社から森の津島神社、白鷹町山口羽黒神社に行っている

所々写真が抜けているので「長井の人々 おしっさま」に写真掲載し、そのままなのだろう

勧進代総宮神社の遠藤森助の作の獅子頭だ

何時もながらピントが甘いな

そうだ! 今度この獅子頭を模刻してみようか?








素晴らしい獅子頭である





埋もれ木の由来と言う看板がある

鎮守お八幡様(総宮神社)は建保二年(西暦1214年802年前)に創建

亨保七年(1722年)・・・云々

獅子の事でないのでスルー


獅子頭はこの他に長谷部吉之助の作がある

この森助獅子は「血眼 ちまなぐ」の目が特徴だ

元々は金箔と金箔の赤い下地が塗り重なりはげて津軽塗りの様になったのだろう

毛はカモシカの毛でバラの大木で耳まで一木で作られた名品であると総代の方に聞いた記憶が

ある

眉毛やタテガミの巻き毛の彫りが見事

鋭い牙や歯の枚数も長井近辺には見られない数だ

以前朝日町の杉山の獅子頭を制作したが、この獅子頭とそっくりなので驚いた

同じ作者の可能性ありだ







まだスマートな、若かりしの自分や幼い娘達もチラッと姿を残していた

獅子が怖くてくっついている



今では娘達も成長し、お祭りが集中する五月三日連休は

店の手伝いでお祭りぶちも縁遠くなってしまった


次回は森と山口を見てみよう
2016.02.18:shishi5:コメント(0):[獅子彫り日誌]
今日 1件
昨日 34件
合計 229,672件