「味の箱舟」いよいよ出航! 仙台で初会合

●2003.1.8


1 スローフード協会の活動の基本

1.質の良いものを作ってくれる小生産者を守り、郷土料理の良さを再発見する。
2.子供たちを含めた「消費者の味の教育」を進める。
3.ほっておけば、無くなりそうな味を守ろう。


2 「味の箱舟」の5つの選択基準。

1.その生産物が、特別においしいこと。
2.その土地に長い年月にわたって存在したもの、その土地の原材料が使われた加工、発酵食品、地域外の原料であっても、その地域の伝統的製法によるもので、あること。
3.その地域との環境的、社会経済的、歴史的つながりがあること。
4.小さな作り手により作られ、限られた生産量であること。
5.現在、あるいは将来、消滅の危機に瀕していること。


3 「味の箱舟」の3つの禁止条件。

1.遺伝子組み替えではないこと。(遺伝子組み換え食品が生産の一部にも一切、関与していないこと。
2.トレードマークや商業的ブランド名がついていない生産物であること。(一般流通市場でシェアを持つ商品ではないこと。)
3.選ばれた後も、スローフード協会のロゴや、かたつむりマークを直接商品に掲載してはならない。


4イタリアでは、専門家たちを中心とした約2年の調査の結果、すでに450品目を箱舟に乗せた。さらにその中から、これまで光の当たらなかった、地域を元気にするのに役立つモノ、あるいは環境教育的に見て価値の高い農作物や食品を「プレシデイオ」(守るという意味のラテン語)と呼び、これも140品目以上となった。当初は協会や地方自治体で助成金を出して買い支え、マスコミにも広く広報することで応援を行ってきた。
2004.07.18:スローフード山形/広報委員会:[||| 地産部会]