近時の日本では食の産業化が進み、経済優先の価値観が支配するようになった結果、さまざまな問題を提起しています。
食の安心と安全が問われ、日本人の食生活を貧しいものにしています。
風土と知恵が生み出した食材や料理が置き去りにされ、お袋の味が袋の味に変わり、食の画一化が進んでいます。
こうした食生活を見直し、自然や風土に根ざした多様な食文化を大切にしようという考え方に基づいた生活提案として、スローフード運動がはじまりました。イタリアで芽生えたスローフードが食の未来やライフスタイルを考えるキーワードとして日本でも定着しはじめています。
幸い長野県には風土に根ざした食材や料理が受け継がれてはいますが、放置すれば消えゆく食文化も少なくありません。生産者と消費者が身近にありながら断絶し、世代を越えて伝統の味が継承されない事態は不幸といわざるを得ません。
命を支える食べ物を栄養源としてだけではなく、文化として健全な形で後世に伝承し、生産者と消費者を繋ぐ役割を果たし、魅力ある地域づくりを目的とし、NPO法人「信州スローフード協会」は活動しています。
TEL:026-286-3050 FAX:026-286-3996
E-mail:info@shinshu-slowfood.net
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