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頑張るから、周りの人も仕事も遠のいていく

私は劣っているから頑張らなくちゃ。

 そう思う@足し算ラブ@は、「認められたい」という気持ちが強い人です。
 周りの人に認められたくて頑張ります。
 その気持ちが特定の人に向くと、こんなふうになります。

 私が、守ってあげなくちゃ。
 私が、なんとかしなくちゃ。
 私が、助けてあげなくちゃ。
 あの人を支えられるのは、私しかいない。
 あの人を理解できるのは、私しかいない。

 そこまで思わなくてと・・・・という感じですが、
 @足し算ラブ@はなんとかしてあの人に認められたいわけです。
 この「認められたい」という気持ちは、「頑張る」原動力になってしまいます。
 皮肉なことに、尽くせば尽くすほど、相手は面倒になってしまうのです。
 頑張れば頑張るほど、嫌がれてしまうのです。

 「こんなにあなたのためを思っているのに!」
 「こんなにあなたのためにがんばっているのに1」

 でも、あの人からしたら、「頼んでいないよ!」と言いたいところです。
 だから、お礼を言うのもせいぜい最初のうちだけ。
 だって、頼んでもいないから。

 でも@足し算ラブ@は、そんなあの人を見て
 「まだまだ足りないんだ!」
 「認められていないんだ」
 ともっと尽くしはじめるのです。

 そんなあなたを見て、あの人はこう思います。
 「うるさいー!」
 「面倒くさい!」
 「しつこいんだよ!」
 挙げ句に、あなたから離れていってしまう・・・・・。

 そんなことを繰り返していたら、すごく辛いですよね。

 でも、「認められたい」って思って頑張る限り、
 いつまでもこういう辛いことが続いてしまうんです。


2019.08.10:おやコミ研究所:[親業会員情報]

「人はあなたのどんなところを好きだと思いますか?」

 @足し算ラブ@か、@引き算ラブ@か、一発でわかる面白い質問があります。

 「人はあなたのどんなところを好きだと思いますか?」


 こう聞くと、@足し算ラブ@はこんなふうに言います
 「・・・料理が上手なところかなあ?」
 「仕事に打ち込んで頑張っているところ・・・?」
 「いつも一生懸命に相談に乗っているからかな」

 では、@引き算ラブ@はなんて答えるでしょう?
 「好きなところ?どこだろう?・・・私だから!!」

  は~?って感じですよね。
 でも@引き算ラブ@は、何で人に好かれているのかなんて、いちいち考えません。
 「私だから好かれるの」
 そう信じているのです。
 私だから、何もしなくても世話をやいてもらえるし、
 私だから、みんなが喜ばせようとしてくれるんでしょ?って思っています。

 つまり、@引き算ラブ@のすごいところは、
 「ありのままの私でいい」「そのまんまの私で誰からも好かれる」と
 思っているところです。
 「ありのまま」「そのまんま」というのは、
 もともとかわいいから愛されるとか、性格がいいから好かれるとか、
 そういうことをいっているのではありません。

 むしろ、逆。
「すごいダメなところも、ドロドロなところも、すべてひっくるめて私。
 そういう私でいい!」
 と思っているんです。

 もし誰かから嫌われたとしても、全然平気です。
 だって、その人に嫌われても、私の価値は変わらないって信じているから。
2019.08.10:おやコミ研究所:[親業会員情報]

やってあげてひとりぼっちになっている「@足し算ラブ@」

@引き算ラブ@と対極にあるのが、「@足し算ラブ@」です。

 @足し算ラブ@は、周りの人にあれこれやってあげます。
 率先して世話を焼きます。
 「これしたら喜んでくれるかな?」と言うことを先回りしてやってあげる。

 @足し算ラブ@は、めちゃめちゃ健気です。むちゃくちゃ尽くします。
 あれもこれもそれも・・・・って、どんどん足し算をしていきます。
 なのに上手くいきません。

 その理由はただ一つ。

 こんな自分だから・・・と思っているから。

 こんな私だから、あれもこれもしないと嫌われちゃう。
 こんな私だから、あの人にもっとふさわしくならないと嫌われちゃう。
 こんな私だから、もっともっと努力しないと嫌われちゃう。


 そう思っているんです。
「こんな私だから、これくらいしないと、しあわせを受け取る権利がない」
と、っているのです。

 @足し算ラブ@は、受け取り下手です。
2019.08.10:おやコミ研究所:[親業会員情報]

「@引き算ラブ@」は受け取り上手

@引き算ラブ@?こんなこと言われても、わかりにくいかな。 
 @引き算ラブ@とは、他人に何もしない人のこと。
 それどころか、してもらうばっかりの人のことです。
 言い換えれば、受け取り上手な人。

 なにかしてくれたら、「ありがとう」ってにっこり。
 ごちそうしてもらったら、「おいしかった!」ってにっこり。
 @引き算ラブは“女王様・王様”キャラです。
誰かがなにかしてくれたときは「きゃ~!うれしい」なんて平気で言えます。
 そんな風に、素直に言われたら、周りの人は、
もうあの人は、
なんて言いながら、イロイロ世話をやきます。

 なにか褒めたときに、
「いいえ、私なんて・・・・・]
などと謙虚ぶられるより、
「嬉しい!ありがとうございます!」って喜ばれた方が、
「もっと褒めちゃうよ~!」という気分になります。

してもらうだけでいいの?

 そう思うかも知れませんが、本当にそう。それだけです。
 受け取り上手は、受け取るだけです。お返しもしません。

 @引き算ラブ@は、「これだ」って時に、ひょいとその幸運な波に乗れます。
 幸運の波がきたら、とりあえずヒョイと乗っってしまうんです。 
そんな人に、周りの人はもっと喜んでほしくて、あれこれしたくなってしまいます。
「あれ嫌い」「これは苦手」「それはやりたくない」なんて自分勝手に言っても 、「しょうがないなあ」と言って許してしまうし、
もっといろいろしてあげたくなってしまうんです。
 どんなに周りにしてもらっても、@引き算ラブは、何もしません。
 何もしないから、受け取ることができるのです。

 やりたいことをしていると、どんどん願いが叶うのが@引き算ラブ。

 @引き算ラブだって、たまには周りになにかしてあげることもあるでしょう。
でもそれは喜んでもらうためではありません。
 全部、自分のため。

 私が食べたくなったから。  
 私が作りたくなったから。
 自分がそうしたかったから、そうしただけ、なんです。
 自由で、気まま。でも、周りにはとても愛されます。
2019.08.10:おやコミ研究所:[親業会員情報]

§20 最後に

親業の3本柱について、 見聞きした事例を基に私なりに記しました。
親業の考え方
§4
聞くこと
§5 §6 §7 §8
話すこ と
§9 §10 §11 §12 §13
対立を解くこと
§14 §15 §16 §17 §18

 文字だけではなかなか難しいとは思いますが、今までの子育て、あるいは人間関係に何か感じている方はトライしてほしいと思います。
 最初にいいましたが、親業のスキルは親子だけではありません。
永遠のテーマといわれる嫁姑関係をはじめ、職場・学校・介護・病院等、
すべての人間関係に役立ちます。
 親子関係は子育てから介護まで切っても切れない関係です。その中で、様々な方々との関係もあります。
そんな方々との関係にもぜひ参考としていただけたらうれしく思います。
 いまも『お決まりの12の型』で子どもに接していた頃の自分が目に浮かびます。
自分自身が育てられたやり方で子育てをしていたのです。
「子どもさんの話を聞いて下さい。」と言われ、どうしたらいいのか全くわかりませんでした。

 その私が親業を学んで自分自身がとても楽になりました。
親業を必要としている人に伝えたい、 その思いでインストラクターになりました。
 少しずつこういう方法もあるよ、今までのやり方にプラスしてみてと伝え続けて来ました。
これからも続けていきたいと思っています。
また、 事例を提供してくださった受講生の皆様へ感謝申し上げます。

 8週間で身につける親業訓練講座も随時開催しております。
 問い合わせはおやコミ研究所まで。
2019.03.17:おやコミ研究所:[親業会員情報]