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株式会社萬菊屋|後藤昌利

  • 株式会社萬菊屋|後藤昌利

今から10年前。パティシエになって5年目。素晴らしい仲間と尊敬できる先輩方、そして偉大なるシェフのもと朝から夜中までお菓子を作る毎日。まさに寝る間も惜しんでという日々でした。

パティシエという仕事は一見華やかですが、その裏に辛くてしんどい重労働があります。だからこそ感動出来るシーンに何度も出会うことができ、充実感を得られる仕事でもあるように思います。努力したから、もっとお客様に喜んでもらいたいから、という気持ちで作るお菓子は必ず人を笑顔に出来る! 僕はそう信じています。

あの時の素晴らしい経験を山形で再現したい!そう思って山形へ戻ってきました。山形には全国に誇れる果物や農産物がたくさんあります。今後は地元の素晴らしい素材を使って、そんな感動を一つでも多く生み出すお菓子屋になることを思いながら、日々お菓子を作っています。そして、そこで得られる充実感や感動を、スタッフ達と共有できる菓子屋でありたいと思っています。

2015.11.05:コメント(1):[リーダーズ]

有限会社揚妻|揚妻佳奈子

  • 有限会社揚妻|揚妻佳奈子

膨大な量の絵コンテを宮崎駿さんが「面倒くさい、面倒くさい」と言いながら一枚一枚仕上げていきます。「面倒くさいんなら、やめれば?」の問いに「うるせぇな」と。題名の言葉はその後に発せられたものです。身の周りで面倒だと感じることを簡単に済ます方法はいくらでもあります。草むしりだって除草剤をまけば一発だし、毎朝の味噌汁だって顆粒出汁を入れればすぐ出来るし。だけど、この面倒くさいことが大事なことなんだと気付いた時に、面倒なことを喜んでできる人間に生まれ変われた様な気がします。

子どもの頃「面倒くさいなぁ」と思いながら両親の畑の手伝いをしていました。親となった今、自分の子どもに大地の恵みを教えていくのは私しかいません。一念発起して蔵王に畑を求め、時間を見つけては通うようにしていますが、これがもう大変で大変で。野菜を買うのは簡単ですが『食物が食卓に上るまでには、とてつもない労力がかかっている』ことを、身をもって体験してほしいと心から願っています。

 

2015.11.05:コメント(1):[リーダーズ]

ヤマキチ|庄司雄介

  • ヤマキチ|庄司雄介

10年一昔とはよく言ったものだが、最近では、1年一昔のように時間の流れが激流化している。少し歳を取ったせいもあるのか、ときどき時間の流れの速さに溺れそうになるときがある。
激流化。時とともに物の移り変わりや食の流行り廃りもまた同流。上澄みは綺麗で恰も誰しもが好む層として時代に君臨するが、それはやはり流行り廃りの軽い中身のない物として、その激流に流されていくもの。私たちは、そんな激流に流されない昔から受け継がれてきているものを大事にしていかなくてはならないと思う。

姿形はその流れの中で多少変わっても、心の根っこはしっかり大きく張り巡らせる努力が必要だ。そんな想いをもっていれば、10年後、20年後、さらに100年後のふるさとも変わらず、どこか懐かしい心揺さぶる出会いが待っているに違いない。縁側でお茶のみ話をするように、何気ない会話から生まれるふるさとの未来を楽しいものにするのは、私たちの使命なのかもしれない。

2015.11.05:コメント(1):[リーダーズ]

穂積繊維工業株式会社|穂積勇人

  • 穂積繊維工業株式会社|穂積勇人

私は大学から10年間を新潟で過ごし、ちょうど10年前に帰郷してこの仕事をしています。所謂「変わらないふるさと」という感覚を全く持たずに山形へ帰ってきました。それは、何気なく入った新潟のショップで、実家で作った若いデザイナーの商品に出会って感じた独特の感覚があったからだと思います。その品物は、間違いなくウチで作ったモノなのに新しい感じのマットでした。「変わらずにあるふるさと」からの新しい風は、懐かしいのに爽やかな印象でした。

そして、家業でいろんなことが出来そうだなと徐々に感じて、志を果たすべく帰郷。このことは、最近私の中で流行りの「ナラティブ」な物語です。私が体験した、私だけが感動した、私だけの物語です。
人のふるさとは、その人のココロの中にあり、自分だけがナレーターになれるふるさと物語をいっぱい持っているはずです。その「ふるさと」にちょっとだけ入り込めるモノづくりがしたい、そして10年後の各々のふるさとが素敵にあったらよいなあと思います。

 

2015.11.05:コメント(1):[リーダーズ]

有限会社鏡畳店|鏡 芳昭

  • 有限会社鏡畳店|鏡 芳昭

畳屋に生まれ、ごく自然に家業を継ぐことが当たり前だと思ってきました。実際に、高校を卒業してから畳の学校で修行し、そのまま家業に入りました。当時はそこそこの仕事があり、日々の忙しさに流されていました。

ところが、ジワジワと業績が落ちてきて、将来に対する不安が大きくなっていきました。いままで抑圧していた「違和感」との葛藤が始まります。それを打開していったのが、何でもやってみること、トライ&エラーでした。そして本質に向かって深掘りしていくと、今までと違う景色が広がってきました。
今はスタートラインの五、六歩手前ですが、皆様に「サプライズ」、「おもしろさ」をお届けします。お客様と共に作り上げる、「たたみ文化」にご期待下さい。

2015.11.05:コメント(1):[リーダーズ]