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「木で鼻を括(くく)る」ーということの典型例!?…次期市長選は来年1月23日~菅総理が辞任へ…

  • 「木で鼻を括(くく)る」ーということの典型例!?…次期市長選は来年1月23日~菅総理が辞任へ…

 

 「不愛想にもてなすことのたとえ」―。広辞苑は「木で鼻を括る」という意味について、こう説明している。8月23日付当ブログ「えっ!?万死にも値する『大罪』に給与減額、たったの100分の10だって!!!」の中で、その真意をただす8項目にわたる質問状「市長へのメ-ル」を送信したのに対し、31日付で以下のような回答が届いた。まさに「木で鼻…」を地で行くような内容だったため、折り返し「まったく、誠意が感じられない。項目別に回答を求める」―旨のメ-ルを再度送った。「ご意見については参考とさせていただきます」―だと!!。バカもん。市民をなめるのもホドホドにせんか。どこまで馬鹿にするつもりか!!!。いい加減、目を覚まさんか!!!!。さ~て、今度はどんな回答が寄せられるのか、お楽しみのほどを…

 

 

 ご意見をいただきありがとうございます。このたびのことは、市民の信頼を損ねる行為であり、その責任は重大であることから、自らの責任及び指揮監督者としての責任を明確にするため、過去の特別職の給料減額の例や他自治体の例を参考に検討を行い、市長及び藤原副市長の給料を減額する条例を市議会に提案し、ご審議いただいたうえで可決されたものです。市民の皆様に心よりお詫び申し上げますとともに、二度とこのようなことがないよう取り組んでまいります。ご意見については参考とさせていただきます。

 

 

花巻市長 上 田 東 一

 

<担当部長 総合政策部長 松 田 英 基>

<担 当 者 人事課長 瀬 川 幾 子(電話24-2111 内線423)>

 

 

 (追伸)ーついでに、このことわざは「江戸時代に鼻紙を与えられなかった丁稚奉公たちが木に鼻をこすりつけてこすった」―ことに由来するらしい。あなた方も市の樹木に指定されている「こぶし」に鼻をこすりつけ、そのみじめさを味わってみたらいかがかな…

 

 

 

(写真は謝罪会見に臨んだ上田市長(右)と藤原副市長=8月18日、花巻市役所で。インターネット上に公開の写真から)

 

 

 

《追記》~あと約4か月後に次期市長選…菅総理が総裁選不出馬、辞任へ

 

 花巻市政の将来を占う次期市長選の日程が決まった。令和4年1月16日告示、同23日投開票。混迷の度を加える「イーハトーブ」の将来を決する重要な選挙。今回の藤原副市長による”会食”事件をきっかけに、有権者の関心も一気に高まりつつある。コロナ対策を最重点に掲げる「Mr.PO」の側近中の側近が引き起こした不祥事だけにトップの「任命・監督責任」を問う声も大きい。現職の任期は令和4年2月4日。かたわらのテレビが「菅総理が総裁選への立候補断念。総理、辞任へ」の緊急ニュースを伝えている。コロナ禍のニッポンはいま、最大の政治的な潮目を迎えているのかもしれない。花巻市議会の9月定例会はこの日(3日)に初日を迎えた。閉会直後に飛び込んできたこのビッグニュースを「イーハトーブ」のトップ2はどんな気持ちで聞いたのだろうか…。人事権をタテに権勢を欲しいままにしてきたわが宰相は”有事”の際の危機管理能力のなさを露呈して、自滅した。この親方日の丸と”瓜二つ”の「Mr.PO」の命運やいかに!?

 

9月“決戦”…9月3日に開幕

  • 9月“決戦”…9月3日に開幕

 

 「Mr.PO」(上田東一市長)との実質的な最後の“決戦”の場となる花巻市議会の9月定例会は9月3日開幕する。会期は24日までの22日間で、一般質問は6日から3日間、決算特別委員会は14日から3日間。上田市長の任期はあと半年を切り、現職市議も来年夏には改選期を迎えるため、これが現陣容での最後の委員会となる。また、迷走の度を加える「新図書館」建設をめぐっては、図書館を担当する「生涯学習部」を教育委員会へ移管することなど「社会教育法」の本旨に基づいた行政改革を求める陳情2件が審議される。コロナ禍での藤原忠雅・副市長の“会食”事件などで揺れる今議会の審議の行方に市民の関心が高まっている。一般質問の顔ぶれは以下の通り。皆さま方にぜひ、傍聴をお勧めしたい。

 

 

【9月6日】

 

●本舘憲一(花巻クラブ)

1、次期総合計画策定について

2、ふるさと納税について

●若柳良明(平和環境社民クラブ)

1、新型コロナウイルス感染症対策について

2、職員体制について

3、職員の精神疾患について

●久保田彰孝(日本共産党花巻市議会議員団)

1、生活困窮者への支援について

2、小中学校におけるエアコンの使用について

●横田忍(市民クラブ)

1、農業振興について

2、中小企業持続支援事業について

 

【9月7日】

 

●羽山るみ子(花巻クラブ)

1、新花巻図書館について

2、中心市街地の活性化について

3、職員の病気休暇等について

4、市長との対話について

●照井明子(日本共産党花巻市議会議員団)

1、介護の課題について

2、公共交通の維持について

●伊藤盛幸(市民クラブ)

1、中学校の部活動について

2、投票率の向上について

●櫻井肇(日本共産党花巻市議会議員団)

1、新型コロナウイルス感染症対策について

2、花巻市個人情報保護条例について

 

【9月8日】

 

●菅原ゆかり

1、市民への通知について

2、ふるさと納税について

●藤井幸介

1、東京2020オリンピック関連事業について

2、小中学校における新型コロナウイルス感染症対策について

●大原健

1、業務改善提案について

2、観光案内表示について

3、マンホ-ルカ-ドについて

4、コミュニティ・スク-ルについて

 

 

 

(写真は花巻市議会議場の全景。正面奥が議長席。その前が登壇者席。向かって左側が市長ら幹部職員席、右側が教育委員会その他の参考人席。手前が議員席。中央にある席は議員が再質問などをする際の質問席=花巻市花城で)

“謝罪芸”というパフォ-パンス…東西2大名勝負

  • “謝罪芸”というパフォ-パンス…東西2大名勝負

 

 「ぜひ、補正予算を成立させていただきたい」―。もう12年も前のことになるが、花巻市の藤原忠雅・副市長の“会食”事件に耳目を疑いながら、私は前代未聞の“土下座”謝罪の光景を思い出していた。2009年3月6日、岩手県議会の3月定例会…突然、ひな壇から降りた達増拓也知事が議員の前に手をつき、赤じゅうたんに頭をこすりつけて土下座するというハプニングが起きた。病院の無床化をめぐる補正予算案が否決されたことを受け、県政史上初の「再議権」(拒否権)を行使した。当時、達増知事はこの“謝罪芸”に「礼を尽くさせていただいた」と語ったが、内外からは「議会の権威をおとしめるものだ」という批判が殺到した。

 

 当市でも「JR花巻駅の自由通路(橋上化)」問題をめぐって、同じような動きがあったことは記憶に新しい。「Mr.PO」(上田東一市長)は3月定例会に調査費名目の予算案を提出したが、賛成多数で否決。同じ内容の予算案を6月定例会に再提出し、付帯決議つきでやっと可決にこぎつけた。達増知事と同じ最高学府の出身だが、さすがにプライドが高いMr.POは土下座みたいな見苦しい振る舞いはしない。と思っていたら、奥の手からやおら持ち出したのは「アストロタ-フィング」(“偽草の根”運動)という米国仕込みに手法だった。当ブログでも再々言及してきたが各種団体に対し、予算案可決のための“やらせ要請”の先頭に立ったのが、いまや時の人でもある件(くだん)の藤原副市長だった。さ~ってと…

 

 「すべて私が悪かったことでございます。つつしんでお詫び申し上げます。以上」―。足元で「100分の10」という「減額」条例の“茶番劇”が行われていた同じ8月23日、今度は西方の「金のしゃちほこ」城主…「金メダル」がぶりオジサンこと、河村たかし・名古屋市長が市職員に直筆のこんな謝罪文を配布していた。市側に寄せられた苦情は約1万5千通。「この度は私がひきおこした金メダル事件により、皆様にお詫び申し上げます。数多くの電話メ-ル手紙等よせられ業務にめいわくをかけております」。ノ‐トに走り書きしたようなぶっきらぼうな文章にふたたびSNSが再炎上するというお祭り騒ぎ。すかさず、河村市長は今回の騒動の責任を取って、給与3か月分(150万円)の全額返上の意向を表明。さらには自ら進んで2日間のハラスメント講習会を受けるなど、“お騒がせ男”の面目躍如たるをみせた。

 

 「100分の10(2か月)」VS「全額返上(3か月)」―。オヤっと、思った。政令指定都市の首長としては河村市長の給与は随分と少ないではないか。県庁所在地と政令指定都市を合わせた51市の中で最下位の月額50万円で、「市長自らが減額を求めた」という経緯があった。“謝罪芸”に秀でたこの人らしいと言えば、その通りである。

 

 さ~て、お立合い!?皆さんはわが「イ‐ハト‐ブはなまき」の常勤特別職の給与がいくらなのか、ご存じであろうか。せっかくの機会だから、この場でお示ししようと思う。「Mr.PO」の給与は月額826,000円、副市長は677,000円。電卓をはじいて欲しい。ご破算で願いましては―。「82,600円×2ケ月=165,200円」也。これが今回の”減額”処分に伴う実質額である!?…。河村市長との単純比較の是非はさておき、今回の“会食”事件の責任の取り方として皆さんは納得できますか。「達増+河村」÷2=「Mr.PO」という方程式が妥当ではないかと思うが、いかがでしょうか。”芸”のないお人かもしれないが、せめてこの程度のパフォーマンスは見せてほしいものである。”PO”(パワハラ&ワンマン)疑惑に及んではまるでどこ吹く風といった風体(ふうてい)である。皆さまのお考え聞かせていただければ、ありがたいです(コメント欄に「Mr.PO」の謝罪の作法を掲載)

 

 

 

 

(写真は議場に土下座して、世間を驚かせた達増知事=インタ‐ネット上に公開の写真から)

 

 

 

えっ!?…万死にも値する「大罪」に給与減額、たったの100分の10 だって!!!

  • えっ!?…万死にも値する「大罪」に給与減額、たったの100分の10 だって!!!

 

 藤原忠雅・副市長の“会食”事件にかかる処分問題を審議する花巻市議会臨時会が23日開催され、上田東一市長と藤原副市長に対し、月額給与からそれぞれ100分の10を2カ月間減額する「花巻市常勤特別職の給与の減額支給に関する条例」が賛成多数で可決された。開会前の冒頭、今回の事案について、二人が自席で謝罪したのに続き、上田市長が12歳未満の児童に対して誤ってワクチン接種した件について、謝罪した。この“ダブル”謝罪を受け、櫻井肇(日本共産党)と近村晴男(花巻クラブ)、羽山るみ子(同)の3議員が相次いで「減額」条例について、ただした。

 

 「トップの責任も問われる異常な事態。減額の判断根拠は何か。会食に参加した人に対し、万が一に備えてPCR検査をすべきではないか」、「副市長は市長に不測の事態が起きた時は職務執行代理者として、指揮監督する立場にある。今回の事態は過去に例のない想定外の不祥事で、全国的にも注目されている。100分の10という減額について、妥当だと考えているのか」―。答弁に立った松田英基・総合政策部長は「職員の法令違反にかかる監督責任などの先例を参考にした。最終決定の協議には市長と副市長も加わった」と“減額”当事者と一緒に協議したという驚くべき事実を口にした。今回の事案を重く見た私が過去の参考例を詳細に調べた結果、減額幅が3倍、期間が2倍というケースがあった。しかし、今回の「減額」条例の説明ではその点については一切、触れられなかった。

 

 質疑を締めくくる形で羽山議員が「今回の件を市側に連絡した、いわゆる“通報者”に対してSNS上などで誹謗中傷する声が飛び交っている。市長はコロナ感染者に対する批判を戒めた経緯がある。合わせて会食に参加した親族の方も肩身の狭い思いをしているにちがいない。今後、このような(個人の人権を侵害するような)ことがないよう市長から強力なメッセ-ジを発してほしいと思うが、どうか」と発言。松田部長が「前向きに検討させていただきたい」と答えた。コロナ禍の中、多くの人たちが心身ともに不安な日々を余儀なくされている今だからこそ、トップとしての矜持(きょうじ)を現わす意味でも、熱いメッセージが待たれるのである。

 

 今回の不祥事をめぐる議会質疑を中継画像で見ながら、「この問題の根は深いな」と思った。「Mr.PO(パワハラ&ワンマン)」(上田市長)の市政運営の“闇”の部分を解明するため、この日以下のような質問状を「市長へのメ-ル」を通じて、送信した。全文を掲載する。

 

 

 今般の藤原忠雅・副市長の“会食”事案に関し、以下について行政トップの上田東一市長の見解を求める。誠意ある回答を期待したい。また、回答があり次第、その内容をそのまま、当方が管理するブログ「ヒカリノミチ通信」に掲載することを申し添える。

 

 

1,今回、市長と副市長に対して、給与の“減額”処分が科せられることになったが、その処分理由は何か。究極の「コンプライアンス」違反と見る向きもあるがどうか。

 

2,処分するに際して、根拠となる規定などの取り決めはあるのか。市長は緊急の「お詫び」会見(8月19日)の中で、「副市長についての処分、あるいは私の監督責任について、今担当部署に検討してもらっています」と話しているが、己の処分の検討を担当部署にやらせるというのは本末転倒ではないのか。市民が納得できる説明を求める。

 

3,つまり、言葉の厳密な意味で今回の事案は「常勤特別職」(市長及び副市長)自身が“被処分者”の立場に置かれているということである。今回の“減額”処分は誰がどのような認識もとで決定したものなのか―その経緯を明らかにしてほしい。

 

4,今回の「減額」条例の参考先例としては、平成29年4月1日に施行された条例がある。この事案は農業委員会職員の有印公文書偽造事件に関連し、当時の常勤特別職(市長及び副市長)に対し、2カ月間月額給与から100分の10を減じた額を支給する内容で、いわゆる“部下の不祥事”に対する「監督責任」を取るという通例の手続きである。今回の「減額」条例もほぼこの先例を踏襲したもので、減額幅や期間も同じ内容になっている。こう理解してよいか。

 

5,前市政下の平成25年6月定例会にも同じような「減額」条例が提出されたことがあった。入札妨害や著作権侵害、職員の飲酒運転など重要事案に対する「指揮監督」責任を取る内容で、当時の市長には4か月間月額給与から100分の30,副市長に対しては100分の15を減じた額を支給するという厳しい内容だった。これに比べて、今回は減額幅に大きな隔たりがあるが、この処分が妥当なものだったと考えるか。

 

6,以上言及したように、今回の事案がこうした先例と決定的に違うのは、本来「監督責任」や「指導責任」を担うべき「常勤特別職」自身がこの事案の当事者の位置に立たされているということである。

 

 とくに、副市長の職務は「花巻市職員倫理規定」(平成25年5月)における「総括倫理監督者」、また、職員を処分する際の「花巻市職員分限懲戒等審査委員会」(平成27年8月付同規定)の委員を兼務し、さらには委員長の任命権も与えられている。一方で、コンプライアンス防止などのために定められた「花巻市不正防止に係る内部通報に関する規程」(平成27年8月)では、仮に市長自身が“被通報者”の立場に立たされた場合は「副市長に報告しなければならない」とその職務の重大性が明記されている。そして、行政トップの上田市長はその副市長を指揮監督下に置くという立場にある。市長としての立場から、今回の事案についての認識を伺う。

 

7,そもそも、今回の事案はコロナ禍というこれまで人類が経験したことのない“未知の世界”で発生した想定外の出来事である。加えて、本来なら組織内に範を示すべき“上司”が当事者として直接、事案に関与したという点でも特異である。今後の教訓として生かすためにも、こうした「想定外」の事態に対処するための第三者委員会のような組織を設置すべきだと考えるがどうか。

 

8,「イ-ハト-ブはなまき」のイメ-ジを全国規模で失墜させたという意味で、今回の事案は刑事罰にも劣らない“大罪”ともいえる。さらには、公務員の信用を失墜させたという「信用失墜行為」にも該当すると言わざるを得えない。こうした場合、その当事者自身が己の出処進退を判断するというのが、日本の政治家の昔からの流儀と言われてきた。本来なら”性善説”に依拠していたはずの政治家像がいま、崩壊している実態は周知の事実である。今回の事案を“自己責任”という観点からどう認識しているか―最後に伺いたい。

 

 

 

 

(写真は議場の自席で深々と頭を下げる上田市長(右)と藤原副市長=8月23日午後、花巻市議会議場で。インターネット中継の画面から)

 

 

副市長が謝罪…最側近の不祥事に問われる「首長の資質」~そして、最後は”茶番”の会見?、「Mr.PO」の終わりの予兆か!!

  • 副市長が謝罪…最側近の不祥事に問われる「首長の資質」~そして、最後は”茶番”の会見?、「Mr.PO」の終わりの予兆か!!

 

 緊急事態宣言中に会食したとして、市民の間から批判の声が出ている花巻市の藤原忠雅・副市長が18日午後、緊急記者会見をし「市民に行動の制限を要請している中、軽はずみな行為をしたことを猛省したい」と謝罪した。上田東一市長も同席した。藤原副市長は「孫に食べさせてやりたいという思いだった」(そんな気持ちはどこのジジババにもあるだじゃ)と経緯を説明したが、自らの進退には触れなかった。上田市長は前日、“厳重注意”を口頭で伝えた。後日、自らの減給処分を含む正式な処分を検討することにしているが、「辞職」は求めないという。この日、コロナ感染者は全国で2万3917人の最多を更新し、県内でも47人と月別の最多となった。

 

 会見のテレビ中継を見ながら、「おやっ」と思った。これまでの見慣れた”謝罪風景“とちょっと、違うではないか。普通なら、組織のトップが中央に座し、まずは自らの「任命責任」や監督責任」の至らなさを真っ先に詫びるというのが定番だと思っていた。しかし今回、上田市長は脇に座って、まるで他人事風…”被害者然”といった面持ちなのである。さもありなん、と前日HP上に掲載された文章の一節を思い出した。「市民の方から通報があり、本日この事実を確認しました」―。“通報”という言葉にふと、いやな予感が走った。戦前の、そして現下のコロナ禍で横行している“密告”(例の自粛警察)という言葉が重なったからである。

 

 「戦時中の密告社会、チクリ市民、市長親衛隊、ゲシュタポ(ナチスドイツの秘密警察)」…。案の定、SNS上にはこんな時代がかったおどろおどろしい言葉が飛び交っていた。やむに已まれずに真実を告発するという勇気ある行為を暗に攻撃する響きが、この言葉は含み持っているという遠い記憶がよみがえったのである。「いやな予感」とはこのことである。”通報”という言葉に監視社会(ファシズム)の悪夢を思い出し、いまなお、行政トップの口から何のためらいもなく、この言葉が飛び出してくることにある不気味さを覚えたのだった。

 

 ところで、一関市議会は“会食”事件があった17日、NEC事業所跡地の取得について、6月通常会議に続いて、再度否決をした。駅前開発を目的とした予算で総額約19億円。勝部修市長はこの採決について「結果がすべてだ。私に対する不信任だと考えている」と語った。花巻市議会でも同様な動きがあった。上田市長は3月定例会に「JR花巻駅の自由通路(橋上化)」に関連する予算を計上したが、反対多数で否決された。その後、同じ案件を6月定例会に上程した際、上田市長の意を体する形で、各種団体に「実現要請」を促す、いわゆる“やらせ要請”の先頭に立ったのも藤原副市長だった。その“辣腕”ぶりはつとに知られ、市長の“用心棒”などと陰口をたたく市民も。「独裁者は自らの手を汚さない」というのは歴史の常。「Mr.PO」(上田市長)もまたしかり。

 

 議会側と敵対し続けている「Mr.PO」には勝部市長のような謙虚さがみじんも感じられない。その一方で、側近中の側近でもある副市長の動向さえ制御できない「パワハラ&ワンマン」体制(独裁市政)にもいよいよ、翳(かげ)りが見えてきたということなのかもしれない。「はだかの王様」…驕(おご)れる者は久しからず。

 

 

 

(写真は慎重な面持ちで謝罪する藤原副市長=8月18日午後、花巻市役所で。IBCテレビの画面から)

 

 

 

《追記ー1》~アッと驚く「Mr.PO」の他人行儀~稚戯(ちぎ)にも似た会見問答!?

 

 「今日はお忙しい中、臨時記者会見にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。本日は、隣に立っております藤原副市長が、別居を含む家族と、市内の飲食店で、8月13日に会食をしたということ、それについてお詫び申し上げるために、開催させていただきました」―。花巻市の藤原忠雅・副市長の“会食”事件にかかる臨時記者会見の詳細が8月19日付のHP上に掲載された。上記の引用は「Mr.PO」(上田東一市長)が開会に先立って行った挨拶の冒頭部分である。

 

 トップとしての「任命・監督責任」について、どのような形で言及するのかと読み進んだが、結局は最後までこの種の謝罪会見の“肝(キモ)”であるその部分には触れずじまい。「お詫びはいいとしても、あんた自身の責任はどうなっているの!?」。一方の”事件”当事者は「孫を思う気持ちが…」とそのいかつい顔に似合わず、ひたすら同情を乞う哀願調!?「これじゃ、まるで秘書が秘書がとおんなじ。孫に会いたいのはあんただけじゃないよ」とテレビに向かって毒づいた。この手の連中を世間では「危機管理ゼロ人間」という。ともあれ、前代未聞の詐欺まがいの記者会見の模様をじっくりと御覧(ろう)じあれ。まさか、「減給○ケ月」などどいう”処分”で幕引きを図ろうなんてことはないだろうな…

 

 

《追記―2》~機能不全、ここまで!?「Mr.PO」の終わりの予兆か!!!

 

 「当市集団接種会場における新型コロナワクチンの12歳未満の児童への接種誤りがあったことについて、お知らせします」―。こんな記事が8月22日付の花巻市のHP上に掲載された。8月21日に実施したワクチンの優先接種で、対象が12歳以上とされているにもかかわらず、誤って11歳10か月の児童に接種したという内容。非常事態宣言下での副市長の“会食”事件はこんな形で末端までの機能不全をもたらしている。「Mr.PO」もいよいよ、断崖絶壁に追い込まれつつあるようだ。

 

 

《追記―3》~「節度欠く副市長ら13人会食」

 

 8月23日付岩手日報「声」欄に64歳のパートの男性が以下のような声を寄せた。関係者には胸に手を当てて読んで欲しい。「…同じ世代として思うのは子や孫に会いたくても、『我慢』という言葉に従うしかないという切ない思いです。このようなコロナ禍ではスマホの画面でお互いの姿を見ながらとりとめのない会話を交わし、どこでも買えるけど収穫した野菜、果物を宅急便に託します。こんなことでも親子の絆は確認できます。なぜ考えられなかったのでしょうか。自分は特別な人間との意識でもあるのかと疑ってしまうのです」