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「パワハラ」SOS…元市職員が悲痛な訴え~異常事態下の選挙戦へ

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 「ぜひ花巻市の未来のため、同僚・後輩のため、この窮状を救ってくださいますようお願い申し上げます」―。こんな悲痛な訴えで結ばれた一通の封書が28日、次期市長選に立候補を表明している、前花巻市議会議長の後援会事務所に送られてきた。上田東一市長の“パワハラ”疑惑を追及してきた側にとっても衝撃的な内容。これまでの経緯からその信憑性がうかがえるので、以下に小原雅道候補自身に当てられた全文を紹介する。現職との一騎打ちになりそうな選挙戦…“疑惑”とはいえ、「パワハラ」が争点になる選挙って一体、何なのか。私たち有権者は今、宮沢賢治がいう「本当の幸せ」(『銀河鉄道の夜』)を手元に手繰り寄せるため、花巻市政史上、前代未聞の戦いの渦中に身を置いているのかもしれない。長文を引用しているうちに沸々と怒りが込み上げてきた。「土台、こんな選挙って、やる意味があるのか」―と

 

 

 

 日頃から、市政推進のためにご活動いただきありがとうございます。また、今回は市長選に立候補いただき、誠に感謝申し上げます。私は元花巻市職員だったものですが、小原様が立候補宣言してから、涙が出ましたし、市職員は希望の光が見え、今のこの市役所の惨状を耐えています。ぜひ花巻市や同僚・後輩の窮状を救っていただきたく、突然で申し訳ありませんが、以前、私の友人も手紙を出したとの話を聞き、手紙をださせていただきました。現在の市役所は、同僚や後輩の話をまとめると、つぎのような酷い状況です。

 

●ここ数カ月は市長選が間近に迫っていることもあり、職員への対応はおとなしいものになっていますが、8年間続いた市長の単なるパワハラといえない、いじめや理不尽な叱責により、市長の対応に苦慮し、職員が苦悩している。市長はパワハラをしている意識はさらさらなく、できない職員を指導している程度の気持ちでしかない。

●仕事で失敗して激しく怒鳴られるなら、私もでしたが、多くの同僚も仕方がないと思っている。しかし、市長の機嫌によるもの、勘違いによるもの、市長の勝手な思い込みによる度を越した罵声、人格否定、議員や市民を見下した態度で、職員は疲れ果てている。悪いことに市長は、悪気がないと思っているし、そのような意識すらないのかもしれない。

●幹部職員は、部下の意見や、市民からの要望・意見があっても、「まずは市長の意見を聞け」、「市長はどう反応するか」と市長ありきの考え方になっている。この8年間で洗脳されたみたいになっており、細かいところまで、市長の判断を仰ぐ形となっている。市長の判断が悪いことばかりではないが、市長の機嫌により、怒鳴られたりする。数日後あらためて説明すると結局は、良かったりする。このような不毛なやりとりが8年間も続いたため、職員は疲れ切っている。または、あきれて市長に会うのが嫌になっている職員も多い。

●パワハラ等により、職員が萎縮。幹部職員は、自分での判断を嫌がり、市長の独善的な意見を踏まえた市政運営になる。様々な意見は、排除もしくは意見が出せなくなり、多様な考えはなくなり、市長の考え方に偏った市政運営となる。

●市長は、職員の意見を聞いていると言っているが、職員が市長の意見に沿うような提案を多くしているだけである。

●重要案件以外の通常業務においても、細かい文書のチェック等まで口を出すことから、職員は萎縮し、思い切ったことができない状況である。文書も市民に分かりやすく書くと、詳しく書けといい、詳しく書くと、職員はわかりやすい文書が書けないと怒鳴る。

●当選された方なので、自分のカラ-を出すことはやむを得ない部分もあるが、すべての事柄を市長のカラ-に染めることは許されないはず。

●少子高齢化により、花巻市も人口減少が進んでいる。現在は、キオクシア関連のおかげで一部は発展しているかのように見えるが、花巻市が何か主導的にしてきたものはあまりない。今後4年間で何かすると言っているが、8年間できないものができるのか、職員の心が離れているのに難しいと考えている。

●この8年間で幹部職員から徐々に部下のほうに、重苦しく、閉塞感のある職場となり、現在は、風通しの悪い、働きがいのない、つまらない市役所となっている。

●このような様々な要因で有能な人材が、早期退職している。市長と関わりたくないので、単調な仕事をしている職員の比率が増加。

●職場環境の悪化により、精神疾患系の病気休職者が急増している。その影響で職員へのしわ寄せがきており、日々の仕事に追われ、新規事業が滞っている。

●大石市長下(8年間)と現市政下(8年間)で比較すると、2倍になっている。

●本来であれば労働組合が、立ち上がるべきであるが、組合幹部職員も職員であり、市長への仕返しを恐れ、市長に対し反抗することが困難な状況である。

●組合が支援している社民党市議も、そのことを理解していながら、現市長を応援している。しかも労働組合員には説明もないとのこと。

●職員が政治活動に参加できないことを逆手にとって、市長や社民党はやりたい放題となっている。パワハラを応援する労働団体は、この世にあるかと思う。

●市職員が大きな声で惨状を訴えればいいかと思われるかと思いますが、私もでしたが、市職員は友人にもなかなかこの惨状を伝えれない立場であることを理解いただきたいです。

●職員は、様々な市民の声をお聴きし、様々な団体・個人を支援し、職員自らの地域の活動に参加するなど、市政の発展のため、働きたいと考えている。

●災害対応や、コロナワクチン接種などを見ても、職員は市民のために働く集団である。このような集団を活用できない市政は、改めるべきであると考える。

 

 

 以上は私の考えであり、市政に対する憤りの部分も含まれていますが、多くの市職員が声を出せず、そのことを隠し、業務しておりますが、多くの現職や元職員にお聞きいただければ、ほとんどの方は同じ意見だと思います。

 

 

 

 

(写真は小原後援会の事務所に送られてきた元市職員からの封書=12月28日、花巻市下小舟渡で)

 

 

 

《追記》~上田市長の“パワハラ”疑惑についてのコメント

 

 本日(12月30日)午後、「阿部正佳」を名乗る方から以下のようなコメントが寄せられたので、そのまま全文を転載します。

 

<現市長の「パワハラ」につきまして>

 

 昨年花巻に戻って参りました阿部と申します。以来、唖然とするような言動をされる花巻市職員の方々と接する機会が何度かありました。数件あるそういった事案の最たる例といたしましては、私がある提案をホワイトボ-ドに書いて説明している最中に、ボ-ドの裏側に鎮座してうつ向いているだけの職員の方がおられました。また、このブログの記事からの引用となりますが、小学生の算数すら出来ないということで現市長から叱責を受けた事例を知りました。少なくともこの二件に関しましては、普通の企業であれば即刻解雇もやむを得ない事案です。

 

 一方で、私個人の感覚に基づいて現市長のパワハラと思われる具体例を今のところ唯の一件も存じ上げません。パワハラの基準はそれを受けた側の主観に基づくのが原則ということは周知しておりますが、もし一般的な視点でもパワハラと判断せざるを得ない具体的な事案が有りましたら紹介していただければ幸いです。花巻市民として来る選挙の参考とさせていただきたいと思います。

 

 

「地獄の沙汰も金次第」(その2)…赤木裁判の不条理と上田市政の”瓜二つ“!!??

  • 「地獄の沙汰も金次第」(その2)…赤木裁判の不条理と上田市政の”瓜二つ“!!??

 

 「赤木さん自死/国が賠償認める」―。12月中旬、新聞各紙で報じられた大見出しを見て一瞬、「えっ」と虚を突かれた。次の瞬間、この「えっ」はメラメラと燃え上がる怒りに変わった。サブ見出しに「森友改ざん/遺族側、幕引き批判」とあったからである。記事の中に「認諾」(にんだく)という初めて耳にする言葉があった。ウィキペディアなどによると、「(民事訴訟)のなかで、被告が原告の請求が正しいことを認め、これをもって裁判を終わらせること(訴訟行為)」―と説明されている。つまりは「金で口を封じる」ということに他ならない。

 

 「赤木さん裁判/真相への道を閉ざすな」(12月17日付「朝日新聞」社説)、「改ざん訴訟/終結は国の信用失墜」(同「声欄」)…。国民の怒りの声で埋め尽くされた紙面の片隅にこんな川柳が載っていた。「金積んで負けるが勝ちとほくそ笑み」―。まるで、わが上田(東一)市政と瓜二つの“精神構造”ではないかとまた、怒りがメラメラと燃え上がってきた。

 

 「災害公営住宅の入居者にご負担いただい共益費が過払いとなっていたため、お返しすることといたしました」―。次期市長選の投開票日をちょうど1か月後に控えた23日、まさにそのタイミングにねらいを定めたかのような告示が市のHPに掲載された。木で鼻をくくったような文章はこう続く。「令和元年6月から令和3年1月までの期間において、市の不適切な事務処理により、シティコ-ト花巻中央上町棟の入居者にご負担いただいた共益費が過払いとなっていたことが判明いたしました。このため、市では共益費の過払い分を対象となる入居者にお返しすることとしましたので、ご報告いたします」―。まるで「慇懃無礼」(いんぎんぶれい)を絵にかいたような口ぶりではないか。

 

 この“過払い事件”については、10月11日付当ブログ「『被災者に寄り添う』という真っ赤なウソ…コンビニ分まで押し付け」の中で詳しく報告した。本来、1階に併設されているコンビニ(住居3世帯分)が負担すべき共用部分の融雪用電気代などを被災者に肩代わりさせていたという前代未聞の出来事である。今回の返済額は8世帯分の122,376円(1世帯当たり15,297円)。金額の多寡(たか)ではない。矯(た)めつ眇(すが)めつ何度も読み返したが、どこにも上田市長の謝罪のひと言が出てこない。パワハラの主症状といわれる“瞬間湯沸かし器”みたいにこっちの頭からも湯気が噴き出してきた。

 

 「入居者の利便性を第一に考え、…上町棟1階にコンビニを誘致できたことに対して評価していただき、大変ありがたく思う」―。「コンビニ付き」災害公営住宅が2019年、国交省の住宅局長表彰を受けた際、上田市長はいけしゃあしゃあとこう語っている。それにしても、撤回を余儀なくされた「住宅付き」図書館を持ち出すまでもなく、「くっつけること」が大好きなご仁ではある。赤木裁判に関して、当県選出の鈴木俊一財務相はその心中(しんちゅう)はさておき、こんな談話を発表した。「国の責任は明らかとの結論に至った。公務に起因して自死という結果に至ったことにつき、心よりおわび申し上げます」(12月16日付「朝日新聞」)―。「同県のよしみということで、ワクチン接種については直接、お会いして陳情申し上げた」などと自慢げに語る上田市長にはいまにいたるまで、今回の“過払い事件”についての「謝罪」のひと言さえない。温暖な沿岸被災地から当市に移住した被災者は、数年に一度といわれる寒波到来を前に不安な日々を過ごしている。

 

 入居者の一人がひとり言のようにつぶやいた。「今回のお金の返還って、選挙目当ての“買収”と見られても仕方がないのではないか。だって、発覚からもう1年近くもたち、選挙が近づいてからいきなり『金、返す』というんだから。赤木裁判も許せないが、こっちはもっと、質(たち)が悪い」―。今回の件をきっかけにこれまで、零度以下になった場合にはサーモスタットで自動的に融雪器の電源がONになる仕組みになっていたが、今後は真冬日か零下10度以下に下がった時に限り、手動で操作することになった。経費の節減なのだろうか、ことほど左様に上田市政の手法は場当たり的でチグハグ…。こうした”人を食った“ような振る舞いにあちこちから、「もう限界だ」という悲鳴にも似た声が聞こえてくる。

 

 仮に今回の事案が現場の判断でトップに報告されないまま「内密」に付されたのだとすれば、逆にそうした職場の空気こそが「パワハラ」の最悪の顕現形態だと言わざるを得ない。当然のことながら、「限界」とは市民の安心・安全を担保するための行政としての「機能不全」を含めてのことである。周囲をうかがうように、声を潜めてヒソヒソと…。こんな職場環境が健全であるはずがない。

 

 

 

 

(写真は市長選に立候補を表明している小原雅道氏と意見交換する被災者ら。“過払い事件”について問われた小原氏は「そんな愚は二度と繰り返してはならない。寄り添うという原点に立ち戻りたい」と話した=12月23日午前、花巻市上町の災害公営住宅の集会所で)

 

 

 

 

《追記ー1》~市職労は”自主投票”へ

 

 次期市長選をめぐって、立候補を表明している現職の上田東一市長を支持するかどうかが注目されていた花巻市職員労働組合(吉田真彦委員長、894人)はこのほど、”自主投票”にすることを最終決定した。友好関係にある市議会会派「平和環境社民クラブ」(3人)はすでに「上田」支持を決めており、市職労側にも足並みをそろえるよう要請していた。上田市長の”パワハラ”疑惑に揺れる中、執行部としては組合員(職員)との間に亀裂が生じることを避けたものと思われる(12月23日付当ブログ参照)

 

 

 

 

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花巻市長選まで、あと1か月…”パワハラ”陳情はふたたび、継続審査へ、「無理」が通れば「道理」が引っ込む

  • 花巻市長選まで、あと1か月…”パワハラ”陳情はふたたび、継続審査へ、「無理」が通れば「道理」が引っ込む

 

 次期花巻市長選の投開票日まであと1か月に迫った23日、上田(東一)市長の“パワハラ”疑惑を審査する総務常任委員会(内館桂委員長ら7人)の2回目の審査が行われ、今後、医師や保健師など専門家の意見を聞く必要があるとして、ふたたび継続審査にすることが決まった。今回の陳情は現市政下で精神疾患による休暇や休職が激増していることに関連し、一市民が「事実調査を求める」―陳情を提出したのがきっかけ(11月30日付当ブログ参照)。この件については先の花巻市議会12月定例会で、櫻井肇議員(共産党)がその背景をただしたのに対し、上田市長は暗にその一部を認めるような答弁をしている。

 

 この日の審査には市職員労働組合(組合員894人)の吉田真彦・執行委員長が参考人として出席。櫻井議員が市長答弁を引き合いに出しながら、「職員の健康を守るべき立場の組合としてはこの答弁をどう認識しているか」と問うた。これに対し、吉田委員長は「たしかに職員間には職場内の風通しが悪く、息苦しいという声もある。ただ、こうした環境が精神の病につながり、さらにパワハラとの因果関係があるかどうかを特定するのは難しい。根本の問題は慢性的な人員不足にあり、その点の改善は団交を通じて要求している。正常な労使関係は維持されていると思う」と答えた。

 

 私はこの日の審査を別の関心から観察した。委員の一人で社民党系の会派「平和環境社民クラブ」(3人)所属の阿部一男議員は「委員長の言うように人員不足による残業の増加などに起因するケ-スが多いのではないか」と組合側を擁護するような発言を繰り返し、直接、“パワハラ”疑惑に触れることはなかった。市職労は旧総評系の「平和環境花巻地方労センタ-」の傘下にあり、同会派の支持団体として位置付けられている。今回の市長選をめぐって同会派はすでに立候補を表明している「上田」支持の方針を固めており、その影響下にある市職労の動向が注目されている。これについて、吉田委員長は「近く、執行部としての態度を決定し、拡大闘争委員会で機関決定することになる」と明言を避けた。

 

 “疑惑”とはいえ、現職市長の「パワハラ」問題が市民の関心を呼ぶ中、本来、その排除に動くべきはずの「平和の党」―社民党系会派が疑惑の”当事者”の支持に回るという摩訶不思議…。どう転んでも、筋の通る話じゃあるまい。小学生でも分かる理屈である。それでもなお、ベテランの阿部議員は意気軒昂である。「きっと、市職労さんも我われの意向をくんでくれると思う。期待したい」―。私たち市民にとって、今回の選挙の構図ほど訳の分からないものはない。肝心の有権者は五里霧中の手探りを強いられている。老婆心ながら、組合執行部とその構成員である職員との関係がギクシャクならないように願いたい。私はいま心底、怒っている。憚(はばか)りながらもあえて言わせてもらおう。「そろそろ、目を覚まさんか」ーと…

 

 

 

 

 

(写真は”パワハラ”陳情を審査する総務常任委員会。奥が吉田委員長=12月23日午後、花巻市役所委員会室で)

 

 

 

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選挙の風景―その3…賢治“プロ”たちとのがっぷり四つ!!??「残った、残った」

  • 選挙の風景―その3…賢治“プロ”たちとのがっぷり四つ!!??「残った、残った」

 

 「市はまるで(宮沢)賢治学会の下請け機関に成り下がったみたいだ。主体性が感じられない」、「イ-ハト-ブ館は“賢治知らず”の市職員の天下り先になってはいないか」、「ところで、賢治の香りがするまちって、どんなまち?」…。いきなり、強烈パンチが放たれた。花巻市内の賢治愛好家らが次期市長選に立候補を表明している小原雅道氏(61)と「賢治のまちづくり」について、話し合う集会が21日に開かれ、熱のこもった議論が繰り広げられた。

 

 将来都市像として「イ-ハト-ブはなまき」の実現をスロ-ガンに掲げ、全国でただひとつ固有名詞を冠した「賢治まちづくり課」を設置する当市だが、「その姿がさっぱり見えてこない」というのが今回の意見交換会のきっかけ。コヒ-ブレイクの雰囲気の中、一家言(いっかげん)をもつ“プロ”たちから、次々と鋭い意見が飛び出した。「土台、賢治を掲げながら、職員自身が賢治を余り理解していないのではないか」、「世界に開かれた賢治のはずなのに、足元の市民が置き去りにされている」、「(図書館をめぐる)WSもほとんどアリバイづくり」、「JR花巻駅の橋上化なんて、“賢治いっぱい”のまちづくりを夢見る市民にとってはバカくさくて物も言えない」…

 

 「ところで、現市長の“パワハラ”疑惑は私たちの周囲でも話題になっている。職員の権利を守るべき立場の労働組合は一体、何をしているのか」―。意表を突く発言に土俵際に追いつめられたと思いきや、小原氏は相手を制して言った。「ここまで言うべきかどうか、本当はいまさっきまで迷っていたんです」と口を開き、こう続けた。「複数の部長さんに話を伺った時、オレたちはもう1~2年我慢すればいいんだけれど…。でもね、後ろを振り向くと、昨日までそこに座っていた前途有能な若い職員が突然退職していなくなったり、病気に倒れたり…。そのうめきのような話を聞いた時に(出馬を)決断しました」

 

 「ワンマンとリ-ダ-シップは違います。職員だけではなく、市民に不利益をもたらすワンマンは市政の場でも許されるのもではありません」―小原氏のきっぱりした口調に辛口たちの間から拍手がわき起こった。「本人はたぶん気が付いていないだろうが、選挙って、人間を大きくするもんだな」…私はこの風景を目の端に見ながら、妙な感慨にとらわれていた。

 

 

 

 

(写真はコーヒ-を飲みながらの甲論乙駁が盛り上がった会場=12月21日午後、花巻市上町の「賢治の広場」で)

 

 

 

 

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選挙の風景―その2…怒涛のロ-ラ-作戦!!??…見上げれば、まん丸なお月さん

  • 選挙の風景―その2…怒涛のロ-ラ-作戦!!??…見上げれば、まん丸なお月さん

 

 「おめさんのおがさんには随分、世話になったもな」―。本格的な寒波が襲来した18,19日の2日間、次期市長選に立候補を表明している小原雅道氏(61)の後援会への加入をお願いする「ロ-ラ-作戦」が旧花巻市内の38町で繰り広げられた。81歳の老骨も足を引きずりながらの“参戦”、高校までの青春時代を過ごした懐かしい辻々を久しぶりに歩いた。雪に足を取られたり、文字通り「こけつまろびつ」の2日間だったが、「頑張ってや。応援してるよ」のひと声に疲れも吹き飛んでしまった。

 

 「怒涛(どとう)」作戦と勝手に名づけたこの動員には後援会幹部や青年部、支援組織「はなまきを良くする1000人会議」のメンバ-のほか、地元富士大学の学生らもはせ参じ、その数は延べ80人以上。町境で互いが鉢合わせになったり、「あれっ、さっき同じものをもらったよ。んだども、誰かに読んでもらうから置いていって…」。こんな風景があちこちで展開された。一方、対抗馬と見られている現職候補側では後援会の支部長名で「市政報告会」を知らせるチラシが回覧板と一緒に各戸に回されるなどの“公私混同”ぶり。JR花巻駅の橋上化をめぐって物議をかもした“やらせ要請”の写真まで付けたチラシのタイトルは「子ども達の未来を創る政策」―。白々しさを通り越して、思わず吹き出してしまった。

 

 暮れなずむ空にまん丸なお月さんがぽっかりと浮かんだ。今年最後の満月―「コ-ルドム-ン」(寒月)には「無償の愛」や「共感」、「感受性」などにまつわる願いごとが叶うという言い伝えがあるらしい。おまじないを月に向かって大声で読み上げた後、それを書いた紙片を破り捨てるのが習わしとか。「小原圧勝」と吼(ほ)えた後、クチャクチャにして宙に放り投げた。銀河宇宙の彼方まで、この声が届けとばかりに…

 

 

 

(写真はうっすらと積もった雪景色を照らす「寒月」。ローラー作戦の成功を祝福しているかのよう=12月19日午後5時すぎ、花巻市桜町3丁目の自宅庭から)

 

 

 

 

《追記ー1》~熱気に包まれる後援会事務所(コメント欄に写真)

 

 ローラー作戦に従事する若者たちの出入りがひっきりなし。かたわらでは携帯やパソコンを使って、情報収集や分析に精を出す幹部たちの姿も(12月19日午後、花巻市下小舟渡の後援会事務所で)

 

 

 

 

《追記ー2》~支援組織「はなまきを良くする1000人会議室」からのお願い

 

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