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上田市長が“パワハラ”疑惑を一部肯定!!??共産党議員の質問に

  • 上田市長が“パワハラ”疑惑を一部肯定!!??共産党議員の質問に

 

 「(パワ-ハラスメントは)基本的には受け手の感じ方だと思うが、そう感じられた職員がおるのだとすれば申し訳なく思う。たしかに職員に対し、きつい言葉を吐いたこともある。率直に反省したい」―。8日開催の花巻市議会一般質問で、上田東一市長は櫻井肇議員(共産党花巻市議団)の質問に対し、とかくのうわさがあった自らの“パワハラ”疑惑に関連し、消極的ながらその一部を認める答弁をした。私自身も市議在職中に何度かこの問題を取り上げたが「パワハラ」に直接、言及したのは今回が初めて。

 

 桜井議員は「この種の問題は本来、労使間の問題だと思うが、市民の間でもこの疑惑が取りざたされるようになった、質問自体をためらう気持ちもあったが、看過できない関心事となっている。正直な気持ちを聞かせてほしい」と切り出し、一枚の紙を読みながら、こう続けた。「これは職員の方からの訴えだと思うが、市長の職員への理不尽で度を越した叱責で、有能な職員の早期退職や病気休暇(休職)が相次いでいる。何か心当たりはないか」と問いただした。「叱責」を詫びただけの答弁に櫻井議員は「(パワハラは)認めるのか」と食い下がった。冒頭の“消極肯定”発言はそれを受けての答弁で、櫻井議員は「反省したと受け止めた」と釘を刺した。しかし、本人の口から「パワハラ自覚」の発言はなく、相変わらず、強気の姿勢は崩さなかった。

 

 この日は真珠湾攻撃からの「開戦80年」―。前の質問者の答弁の中で、上田市長は農業問題にからめて、「国際協調こそが大切。これがこの日の教訓だと思う」と語った。思わず、のけぞった。まさか、”パワハラ”疑惑のこの人の口から!!!???この件をめぐっては、「花巻市職員の精神疾患による病気休暇(休職)数の増加の事実調査を求める」―陳情書が出されており、10日午前10時から開かれる市議会総務常任委員会で、陳情者による参考人陳述が行われる。

 

 

 

 

(写真は“パワハラ”疑惑を追及する櫻井議員=12月8日午前、花巻市議会議場で。インタ-ネット中継の画像から)

 

 

現職候補の後援会幹部で、元花巻市副市長が「パワハラ”容認“」発言!!??…次期花巻市長選が波乱不気味の展開に

  • 現職候補の後援会幹部で、元花巻市副市長が「パワハラ”容認“」発言!!??…次期花巻市長選が波乱不気味の展開に

 

 「職員の顔色をうかがう、甘い上司では、首長の仕事は全く前に進みません」―。次期市長選への立候補を表明している現職の上田東一市長の東和支部後援会(小田島峰雄支部長)の下で支部長代行を務め、かつては上田市長の側近だった佐々木忍元副市長がパワハラを容認するとも受け取られかねない文章を後援会報に掲載、有権者の反発を呼んでいる。

 

 佐々木元副市長は農林水産部長や健康福祉部長などの要職を経て、上田市長の下で5年間副市長を務めた。問題の文章は令和3年11月15日発行の上田東一後援会東和支部の「上田会報」(第3号)。「現花巻市政2期8年を振りかえって」と題する文章の中の当該部分には以下のように記され、冒頭の「パワハラ”容認“」発言へと続いている。「『職員に対して厳しすぎる』という声もあるやに聞いておりますが、市職員は市民のために仕事をし、給料をいただいている専門集団でありますから、スケジュ-ル的な窮屈さや、施策の磨き上げの段階で多少厳しい面があったにしても、何より市民のための最善の策を考え、実施する責務があります」―

 

 今年10月25日、市側から「総合花巻病院の建物・施設解体、土地譲渡に関する状況」に関する資料が公開された。その中で、旧病院の建物や施設に対して国や県・市から支出された各種補助金が返還免除になっていることが明らかになった。耐震化工事費用や旧看護宿舎の建設費用、非常用発電設備補助金などで、その免除総額は2億1600万円以上にのぼっている。なぜ、いったん交付された補助金が返還免除になったのか。この金品の流れの背後に総合花巻病院の移転・新築をめぐる不明朗な動きが隠されている。

 

 昨年3月、旧県立厚生病院跡地に新規オ-プンした同病院は実は前市政時代に建物の「長寿化」方針を決め、県・市から総額約5千500万円の補助金を受けて耐震化工事を終了していた。その後、上田市政のスタ-トと同時に「移転・新築」計画が急浮上し、耐震化工事が終わったばかりの病院施設が撤去されるという真逆の施策が強行された。その裏で辣腕(らつわん)を振るったのが佐々木元副市長だった。

 

 市の財政補助としては過去最大の約20億円という巨額が注がれたこの「移転・新築」構想は当初、老朽化に伴う病院側からの要請を受け「市民の健康」を確保するための事業として、HP上などでその必要性が説明されてきた。ところが、当時の病院側の役職者のひとりはこうもらす。「実は話は全くの逆。金を出すから、移転してほしいという行政主導型の構想だった。長寿化方針を決めておきながら、一方でそれを撤去するなんて世間に通用するはずがない。ご祝儀相場ではないが、上田市長誕生に際しての”打ち上げ花火“にしたかったのではないか」―

 

 上田市政の政策理念の柱である「立地適正化計画」は2016(平成28)6月、全国で3番目に制定された。以来、この上位ランク入りが自慢の種になり、総合花巻病院の新規オ-プンがその“成功体験”の第1号として喧伝され、現在に至っている。その虚実の実態は上記の病院関係者の証言で明らかである。そして、このような強引な市政運営を可能ならしめたものこそが「上田×佐々木」という似た者同士の“パワハラ”体質だったことが今、やっと白日の下にさらされつつある。“特命事項”を一身に託された佐々木元副市長は恥も外聞も投げ捨て、恥ずかしげもなくかつての上司を持ち上げている。よう言うわ、である。「語るに落ちる」とはこのこと…

 

 「上田市長は私利私欲や一部の声の大きい方に偏った政治とは無縁の首長で、花巻市の将来像をきちんと描きながら、他に先がけて施策を立案・実施しておられます。…このように、2期8年、上田市長は花巻市の未来のために、そして市民福祉向上のために、全身全霊をかけて有利な仕事を果敢に実施してこられた、類(たぐい)まれなるリ-ダ-でありますので、その継続を望むものです」(後援会報から)―

 

 

 

 

 

(写真は「パワハラ“容認”」発言が載っている上田市長の後援会報)

じじ・ばばたちの応援団…まさみち勝手連―「ベラ-寿の会」の結成へ

  • じじ・ばばたちの応援団…まさみち勝手連―「ベラ-寿の会」の結成へ

 

 「華々しいキャリア(経歴)、中央とのパイプ…。上田(東一)市長には期待が大きかったが、今となってはすべてが裏切られた思いだ。お前らには何もわかっていないっ、こんな頭ごなしの市政にだまされた俺たちの方がバカだったのでは…」―。自分の歳(81歳)を忘れて「亀の甲より、年の功」―だなと思わず、うなってしまった。

 

 次期市長選への立候補を決めている前花巻市議会議長、小原雅道氏(61)を囲む高齢者の集いが6日、同市内で開かれた。参加したのは市内在住の男女10数人で、平均年齢が80歳前後の人生の達人たち。歯にきぬ着せぬ発言が相次ぎ、もう止まる気配がない。「そのパイプって、何なの。私にはさっぱりわからない」、「私が住んでいる地区では住宅の新築ラッシュ。でも、隣の北上に進出した半導体工場(キオクシア)の労働者用らしい。いつも置いてきぼり」、「審議会とか委員会とかあるじゃない。いろいろ発言しても(政策に)取り上げられたことはない。建前だけの会なんて、やめた方がいいんじゃないの」、「職員の表情から輝きが失われてしまった。市役所に行くときも何となく、足が重くって」…

 

 最初は老人パワ-に圧倒されっぱなしの小原氏だったが、ひと回り大きくなった風格で向き合った。出馬宣言の直後、「なぜ首長を目指すのか、その立ち位置が見えない」といった声も多かっただけに、その様変わりにこっちもびっくり。「パイプって、どこかで売っているもんじゃないんですよね。それは地道に努力して、作り上げるもんだと私は考えています。何とか委員会とか、私も単なるアリバイ作りの場だと正直、思っています。すぐ、改善します。それと歩きながら、賢治さんと遭遇できたり、感じたりできるような、そんな『歩く観光』も楽しいですよね。夢想家と言われるかもしれませんが、それでも私は将来に夢を描きたいんです」―

 

 ひとりの男性が高笑いしながら、言い放った。「もう、過去は笑い飛ばして、リセットしようや」…みんなつられて、笑った。豪快な笑いを聞きながら、私もひとりほくそ笑んでいた。この応援団には「ベラ-寿の会」という命名がぴったりだな、と―。「ベラ-ジュ」はフランス語で「美しい年齢」の意。「ジュ」の部分には“長寿”をことほぐ日本語の「寿」(ことぶき)を当てた。宮沢賢治の「イ-ハト-ブ」にならった“造語”のつもりである。ちなみにこの日の会を呼びかけたのは、私たち数人の仲間が立ち上げた「銀河の郷、輝く未来へ~『イ-ハト-ブ』の実現を目指す花巻有志の会」である。

 

 

 

 

(写真は身を乗り出すようにして、小原候補の話に聞き入る「ベラ-寿の会」の面々=12月6日午後、花巻市若葉町の食堂で)

「市民不在の市政にNOを!?」…小原候補の事務所開きに350人超

  • 「市民不在の市政にNOを!?」…小原候補の事務所開きに350人超

 

 告示まで1カ月余りとなった次期花巻市長選(令和4年1月16日告示、同23日投開票)への立候補を決めている前花巻市議会議長、小原雅道氏(61)の後援会事務所開きが5日、イト-ヨ-カド-花巻店東側の旧店舗で開かれた。本格的な冬の寒気となったこの日、屋内に入りきれない支持者たちはホッカイロを腰に当てながら、モニタ-テレビで神事などを見守った。幼い子ども連れの母親など女性の姿も目立ち、集まった支持者は350人を超えた。

 

 神事の後、藤原晶幸・花巻市議会議長や高橋豊・花巻商工会議所会頭、伊藤清孝・花巻農協組合長(代理)など有力者が激励の言葉を送った。後援会長で精神科医でもある高橋典克さん(もとだて病院理事長)はあいさつの中で「候補者にひとつ苦言を呈したいことがある」と前置きしてこう語った。「私の手元にある市側の資料によると、市職員の精神疾患による休暇や休職が前市政下に比べて、いまの市政下では2倍以上にふくれあがっている。専門医として、大変憂慮している。候補者は16年間、議員や議長の職にあったわけだが、当局側を監視する立場にあったという意味ではその責任の一端はあなたにもあるはずだ。そんなことのない市政運営を目指して、勝ち抜いて欲しい」

 

 「市民不在の行政運営を目の当たりにしてきたのが今回の決断につながった。新花巻図書館構想やJR花巻駅の橋上化問題をみてもそのことが明白。市民と議会、職員が一体となった市政を打ち立てたい。市民総参加の夢のあるまちづくりに全力を捧げたい」―。小原候補はこう決意表明した後、“減反(反対)町長”として全国に名をはせた父親の故秀夫(旧東和町長)さんの“遺言”を明かした。「政治とは住民の元に足を運び、その声に耳を傾けることに尽きる。働く住民は日々、生活に追われている。だから、政治家こそがそこに出向いて行って、みんなの声を政治に反映させなくてはならない」…。会場から大きな拍手がわき起こった。

 

 

 

 

(写真はソーシャルディスタンスの感染症対策を施した会場には幼い子を抱っこした母親やお年寄りの姿も…=2021年12月5日午前10時すぎ、花巻市小舟渡で)

 

 

 

《追記》~「パワハラ」にNOを!!?(コメント欄に写真を掲載)

 

 事務所開きのあいさつで、高橋典克後援会長は専門医の立場方から「いまの市役所の職場環境をとても心配している。精神科医としての見立てなので、間違いない」と異例の言葉を口にし、支持者の間からも驚きの声が挙がった。(写真は支持者の前に深々と頭を下げる高橋後援会長)

 

 

“バラマキ”政策…花の宴「GoTo」キャンペーンが真っ盛り!!??

  • “バラマキ”政策…花の宴「GoTo」キャンペーンが真っ盛り!!??

 

 「(沈没した英国の豪華客船)タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなもの」―。財務省トップの矢野康治事務次官は先の国政選挙を前に総合雑誌『文藝春秋』(11月号)で、与野党の各種給付金の公約ラッシュに対し、「バラマキNO」と警鐘を鳴らして注目されたが、わが足元ではまるで「票をカネで買う」とでも言いたくなるような“バラマキ合戦”が進行している。その傾向は次期市長選をめぐる現職候補の動きに顕著に見られ、たとえば「第4弾」と銘打った「PayPay(ペイペイ)」キャンペ-ン(令和3年12月1日~同4年1月10日)に目を向けてみると―

 

 「新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内事業者を応援するため、市内の対象店舗でキャッシュレスQRコ-ド決済サ-ビス『PayPay(ペイペイ)』で決済した場合に、支払額の最大20パ-セントのPayPayボ-ナス(ポイント)を還元するキャンペ-ンを実施します」―。HP上の触れ込みはこうだが、スマホやパソコンなどのモバイル機器に縁遠い老人世帯や障害者などの弱者には支援が届きにくい。実際、私自身も活用を何度か試みてみたが結局、その恩恵に浴さないまま現在に至っている。PayPayアプリをダウンロ-ドす「操作説明会」も設定されたが、それもすでに終了したたったの一日だけ。そもそも私の周辺には旧型のガラケ-所持者がまだまだ多い。

 

 初雪が舞った12月2日、イト-ヨーカド-花巻店に隣接するバスタ-ミナルに新しい待合所が完成、供用を開始した。3日開会した花巻市議会9月定例会の行政報告で、上田東一市長は「本格的な冬の到来を前に市民や来訪者の公共交通の足を確保できた」と報告した。今回の正式な工事名は「イト-ヨ-カド-交通結節点整備工事」で、工期は8月26日から12月15日となっている。約2週間前倒しした“見切り発車”となったが、担当部署は「各種の完成検査は終了しており、供用開始に問題はない。企業努力で工期より早く完成にこぎつけることができた」と説明。私は一見、”市民目線”のこの言葉の背後に上田市長の常套句―「市民の安心・安全」を重ね合わせ、何か鼻白む気持ちになった。

 

 というのは、背筋が凍り付くようなあの「悪夢」が頭をよぎったからである。東日本大震災で被災した人たちが入居する「災害公営住宅」(市内上町)で、本来なら併設されているコンビニ側が負担すべき共用部分の電気料金を入居者に肩代わりさせていたという例の一件である(10月11日付当ブログ「『被災者に寄り添う』という”真っ赤なウソ“」参照)。このアッと驚く事案について、上田市長が直接、当事者に釈明したという話は寡聞(かぶん)にして聞かない。「電気料金が家賃より高いなんて!?」―。オープンと同時に入居し、その後妻を亡くした80歳の男性の悲痛な訴えがまだ、頭に響いている。

 

 地方自治体の情報専門誌『日経グローカル』(5月発行、NO411)によると、当花巻市は令和2年度、一般会計補正予算の上程回数が30回と全国自治体の最多を記録した。ほとんどが「コロナ」関連で、しかも議会の議決を必要としない”専決処分“が多くを占めた。次期市長選が迫る中、上田市長の「GoToバラマキ」戦術にはますます、拍車がかかりそうな気配である。税金を食い物にした「究極の選挙運動」…こんな意地悪な陰口が漏れ聞こえてくる昨今である。

 

 

 

 

(写真バス待合室の完成式でテ-プカットに臨む上田市長(右から2人目)=12月2日午前、花巻市下小舟渡で)