夢の図書館を目指して…「甲論乙駁」編(その1)~イーハトーブの「ブエナ・ビスタ」、ここにあり!!

  • 夢の図書館を目指して…「甲論乙駁」編(その1)~イーハトーブの「ブエナ・ビスタ」、ここにあり!!

 

 イ-ハト-ヴ“愚民”さんの投稿をきっかけに「図書館とは何ぞや」という本質論が少しづつ語られるようになってきた。当ブログも一貫して、あらゆる“賢治もの”を一堂に集めた世界一の「イ-ハト-ブ図書館」の実現を訴え続けてきただけに、この動きを歓迎したい。

 

 旅行口コミサイト「トリップアドバイザ-」がかつて全米を沸かせた映画「バケットリスト」(棺桶リスト)にあやかって、「死ぬまでに行きたい世界の図書館15選」を公表。第1位に「ヴァスコンセロス図書館」(メキシコシティ、2006年開館)が選ばれた。本棚の飛び出し具合が浮いているようにも見える設計のため、“空中図書館”とも呼ばれる。日本では「まちとしょテラソ」(長野県小布施町立図書館)と「京都マンガミュ-ジアム」(京都市)が見事ノミネ-トされた。「イ-ハト-ブ図書館」もぜひ、この棺桶リスト入りを目指したい。”銀河宇宙図書館”っちゅうのも悪くないな。そんな妄想も膨らむ。ぜひ、みなさんの「おらが図書館」像をお寄せください。

 

 ちなみに、ヴァスコンセロス図書館はメキシコシティの中心街「ブエナ・ビスタ(Buena・Ⅴista)」地区にある。一世を風靡した音楽ドキュメンタリ-映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999年)で知られるようなったこの地名はスペイン語で「絶景」を意味する。この市立図書館はいまでは、観光施設としても知られるようになった。イーハトーブの「ブエナ・ビスタ」こそが霊峰・早池峰山ではないだろうか。

 

§

 

 「声なき声」を名乗る方から16日午前、「時間かけ過ぎ」という以下のようなコメントが届いた。「甲論乙駁」(こうろんおつばく)を呼びかけた結果、これまであまり表面化してこなかった貴重な提言をいただいた。手始めに届いたばかりのご意見を以下に掲載します。なお、文中の「ステークホルダ―」とは企業や行政、NPOなどの”利害関係者”を意味する言葉で、図書館などの文化施設を論じる場合はよほど慎重に対処する必要がある。

 

 

 

 いつもブログ拝読しております。最近は新花巻図書館が大きなテ-マとなっているようで、なるほどなぁと思いながら読ませていただいておりました。今回のイ-ハト-ヴ“愚民”さんの意見を、ある種、共感をもって読ませていただきました。因みに私は“親”市長派でも“反”市長派でもありません。

 

 そもそもは「図書館の中身をどうするか」といったことだと思いますが、どうも立地場所に焦点が当たり過ぎている感にもどかしさを抱いています。個人的には、現時点で総合的に判断して駅前立地に賛成の立場ですが、だからといってそこに固執するつもりはありません。それぞれメリット、デメリットがあり、さらに立地場所によって(主たる)ステ-クホルダ-も異なってくる話なので単純に多数決で決められる話でもないと思います。

 

 先日たまたま地域住民の方と話をしたとき「病院跡地には人が住んでほしい。街なかに住みたいという人は一定数いるがその用地がない。街なか人口を増やさないと地域づくりができない。」という意見もありました。それがどうのこうのではなく、こういう話を一つひとつ聞いていくとどうしても判断が難しくなるだろうな、という話です。

 

 それより思うのは、図書館一つ建てるのに時間かけ過ぎというところです。もちろん都市としての図書館の大切さ、市民にとっての関心の高さを考えればある程度のプロセスは必要だともいますが、あまりにも…。声高に主張する動きも声なき声もあることがこれだけ明確な状況ですので、あとは首長判断なんだと思います。その是非は選挙で問われるのでしょう。

 

 最近の街なかは古い建物の解体が進み、民間主導での再生の動きが見られ始めています。行政がこの動きの足を引っ張っている状況、市民の一人として残念でなりません。つまらない意見を書き込んでしまい恐縮ですが、これも声なき声の一つとしてお伝えしたいと思った次第です。駄文、失礼いたしました。

 

 

 

 

 

(写真は「死ぬまで行きたい」図書館のグランプリに輝いた「ヴァスコンセロス図書館」=インタ-ネット上に公開の写真から)

 

 

 

2023.02.16:masuko:[ヒカリノミチ通信について]

この記事へのコメントはこちら

※このコメントを編集・削除するためのパスワードです。
※半角英数字4文字で入力して下さい。記号は使用できません。