自室から降り積む雪をぼんやりと眺めていたら、生まれたばかりの“雪っ子”たちが木登りをして遊んでいるように見えた。素っ裸なのがいい。「堅雪(かたゆき)かんこ、しみ雪しんこ…」(宮沢賢治『雪渡り』)―。賢治もこんな光景を目にしたのだろうか。昨日、遠野出身の芥川賞作家、若竹千佐子さん原作の映画「おらおらでひとりいぐも」(沖田修一監督・脚本)を見てきた。人類の誕生にまでさかのぼる壮大な記憶の物語。コロナパンデミックの中、私たちはそのことを考えるべき時代を生かされているのかもしれない。映画については、いずれまた…。
(写真は人類の原初を思わせる雪っ子たちのストリップショー=12月15日午前11時すぎ。花巻市石鳥谷町の仕事部屋の自室から)
《追記》~図書館特別委が解散へ
雪っ子たちのしなやかな演技に見惚れているうちに、今日17日が花巻市議会12月定例会の最終日だったことを失念してしまっていた。「住宅付き」図書館という市当局の構想に異議を申し立てる形で設置された議会側の「新花巻図書館整備特別委員会」(伊藤盛幸委員長)はこの日、①建設場所は市構想にある花巻駅前か、「まなび学園」周辺にする、②用地は市有地に限定する、③カフェや飲食スペースなどの機能を整備する―という3項目の提言を示し、委員会活動に幕を下ろした。議会独自の「理想の図書館像」を期待した方がバカだったというわけである。約10ケ月に及んだ”茶番劇”のエンドロールには議長を除く委員25人全員の名前が延々と映し出されていた。
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