《風鈴》 火山といえば

  • 《風鈴》 火山といえば
故三橋美智也の武田節でしょう。
1961年作詞は米山愛紫、作曲は明本京静。
新民謡と書かれてはいますが、ちょっと軍事歌謡的な匂いもいたします。

それに対して「これぞ天下の上杉節」ということになるのでしょうね。
武田節に遅れること十年、1971年だいご昭作詞・佐藤時志作曲 安藤由美子の歌でリリースされました。
発売の時期を考えると、NHK大河ドラマ「天と地と」の終了直後なので、その余勢を借りて出したのではないでしょうか。
番組が終わった次の年は、謙信役の石坂浩二も上杉祭りに参加したように記憶しています。曖昧ですが。

この間のお祭りのパレードを聞くと、何台かの山車で安藤由美子ヴァージョンと門脇陸男のもので踊っているのとありました。
安藤由美子さんというのは、民謡のほうの方でしょうか。うまいです。検索すると花笠音頭、新草津、八木節などを唄っているのが判ります。

気になるのはこの曲の歌いだしで、「♪毘沙門天の~」の最後の伸ばしの部分で2度下がります。歌詩のない部分ではありますが、安藤由美子さんは「♪毘沙門天の~お」と伸ばして最後に母音でしっかり止めていらっしゃいます。
それが子供心に「びしゃもんてんのお」と聞こえ「毘沙門天皇」という新たな人物が現れたりするわけで、随分おっかない天皇もいたのだなぁ、などと考えておりました。
天皇という言葉は、振り仮名は「てんのう」ですが、読みは「てんのお」に近い感じがします。


そういえば、松岬公園の松岬という名前についてですが、松ヶ崎四郎左衛門尉元充という人が在城した時代があると、米沢事跡考に出ているそうです。
中村忠雄氏によれば、長井氏の代官ではないかという説をとられていますが、一代官の名前が千年近く続いているとすれば、中々なものですね。
2010.05.20:mameichi:[芸能音楽の50]

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