ウォーターメロンマンの一夜。

  • ウォーターメロンマンの一夜。
今から23年前の1986年10月5日深更、ハービー・ハンコックが新宿ピットインでピアノを弾いていた。他のメンバーは、ペーター・ブロッツマン(sax)、故ソニー・シャーロック(g)、ビル・ラズウェル(el-b)、ロナルド・ジャノン・ジャクソン(ds)、「LAST EXIT」の面々である。それに日本人ゲストの坂田明(as)。

その頃入っていたバンドのメンバーから「ハービーが来る」という情報を得たのだ。ハービーとしか聞いていないので、もしかしたらハービー・マン(fl)かハービー・ニコルス(p)、ハービー・スチュアート(ts)そして----人形あたりも疑ってみたのだが、現場に行ったら間違いなくハンコックがピアノの前に座った。
やった音楽はフリーミュージックというよりノイズミュージックで、すごいことはすごかったのだが、ただただうるさかった印象が強い。ガマンして聞いていたという感じが適当だと思う。
ただその頃そういうのも多くて、それはそれで楽しくないこともなく、耳がグァーン、グァーンなりながら会場を後にすることもあったのだ。

多分大学4年の年で、余り就職などということも考えずに生きていた頃で、その後成り行きでなったサラリーマンのころには別のバンドにおり、その頃のバンドのメンバーとはもう随分連絡が取れていない。

深夜0時から始まったセッションは、いつどのようにして終わったのかも記憶にないが、その夜は多分新宿の誰かの家に泊めてもらったのだろう。

ハンコックのメロンマンを聞くと一寸思い出す一夜なのだ。
2009.08.22:mameichi:[芸能音楽の50]

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