本当は天鏡閣とかに行ってみたかったのだが、今回は残念ながらスルー。有栖川・高松宮別邸ということで、有栖川詐称事件を思い出してしまうのは、正直如何なものか。
まあ」そんなことはどうでもいいので、猪苗代から喜多方へ移動。
昼間はカフェ飯だったので小腹がすいたということで喜多方ラーメンいっちゃおうつうことになった。
そこで、この時間帯だったらあの有名店も大丈夫かな?ということで坂内食堂に向かう。
残念ながらお盆休みということで、臨時休業。
ラーメンマップを見ると流石に火曜日五時夕刻にやってる店は少ない。
途方に暮れていると、どこからか老人がやって来た。
「ラーメン屋さがしったながい?」
「はい」
「じゃあ、ちょっと待ってろ。あいてる店さがしてやっから」
といって、自宅に戻り自転車に乗ってここで待ってろよ、ということでどこかに行ってしまった。
五分ほど待っていると、「あったぞー」と戻って来た。
「近くによ、伊藤さんっうどころあっからよ。俺さついでこい!」
伊藤食堂は坂内食堂から歩いて三分ほど。
正直言ってきれいとは言い難い店だが、随分長くやってるところのようだ。
これから夜の部ということで、まだお湯が沸いていなかったのかラーメンが出るまで、15分ほどかかった。
それは、ニボシの味が強い今までに食べたことのない美味しいラーメンだった。
私たちが待っている間、その爺さんは次々とラーメン難民を伊藤食堂に連れてきた。
北海道から来た人、新潟から来た人、伊藤食堂の親父は云った。
「あの爺さん、こんなことしたの初めてだ」
爺さんをこのような行動に駆り立てたのは何だったのか?クールな伊藤食堂の主人は
「嘘ばっかりいってる爺さんなんだがなぁ、毎日こうしてくれると助かるけど。」
その後もラーメン屋の前を自転車で行ったり来たりする爺さんであった。
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